kapisei

神奈川県在住都内勤務のアラフィフ、配偶者、娘(高校生)、息子(中学生)と暮らしてます。趣味は読書、映画鑑賞、美術館巡り、そして沖釣り始めました! 保有資格(CMA、CIIA、全国通訳案内士(英語)、英検1級)も活かして投稿していきます。

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神奈川県在住都内勤務のアラフィフ、配偶者、娘(高校生)、息子(中学生)と暮らしてます。趣味は読書、映画鑑賞、美術館巡り、そして沖釣り始めました! 保有資格(CMA、CIIA、全国通訳案内士(英語)、英検1級)も活かして投稿していきます。

最近の記事

<本と映画の答え合わせ>第32回「ロリータ」

【本】 〇タイトル:ロリータ 〇作者:ウラジミール・ナボコフ 〇感想:  ・これまでに似たような作品を読んだことがなく、その独特なテーマやアプローチが非常に印象的。物語の核となる主人公ハンバートの異常性に対して共感できる場面は少ないが、それでも彼のような考え方や感情を持つ人物が現実に存在し得るということを認識でき、有益  ・こうした倒錯した愛情や感情の背後にある心理を社会がどのように扱うかを考える機会を与えてくれる作品  ・ハンバートの内面描写を読み進めるうちに、どこまで彼が

    • <時々沖釣り(第2回)>

       久しぶりの沖釣りです。当初は9月の3連休の予定でしたが、波が高いとのことで延期となり、11月の3連休に今年2回目の沖釣りに行ってきました。 出発 2024年11月2日(土)。天気は季節外れの台風の影響で生憎の雨降りです。にもかかわらず、風はそれほどでもないとのことで出船するとのこと。 早朝3時半に起床、4時半に出発します。また、従兄弟と彼の息子(小学6年生)の3人で三浦半島西側の佐島に向かいます。 乗船 3連休初日ですが、天候不良ということもあり、高速道路を走る車は少な

      • <本と映画の答え合わせ>第31回「ライ麦畑でつかまえて」

        【本】 〇タイトル:ライ麦畑でつかまえて 〇作者:J.D.サリンジャー 〇感想:  ・本(原作)を初めて読んだのは、社会人になり米国短期留学から帰国した直後であった。ホールデンの視点を通して描かれるハイスクールライフは、青春期の葛藤や孤独感を思い起こさせるもので、当時の自分と重ね合わせながら読んだ。斜に構えたホールデンの心の動きや不安定さに、まるで自分の一部が投影されたかのような感覚を覚えた  ・40代後半で、再びこの作品を手に取った。今度はより深いレイヤーで作品を感じ取るこ

        • <本と映画の答え合わせ(第26~30回)>「ファイト・クラブ」、「君の名前で僕を呼んで」、「赤毛のアン」、「ミスト」、「リア王」

          (第26回)ファイト・クラブ【本】 〇タイトル:ファイト・クラブ 〇作者:チャック・バラニューク 〇感想:  ・突然俳句が出てきたり、石鹸や爆発物を製造する過程の化学の話のように専門的な用語も出現する。また、内容もとりとめもなく進むので読み易いとは言えない  ・語り手である「ぼく」とタイラーとの関係は理解できた。一方で、ジョーは赤の他人であろうが、「ぼく」のことのようにも思われる  ・「自己破壊」について、「イノベーションは破壊から生まれる」に通じる。コロナの出現により、テ

        • <本と映画の答え合わせ>第32回「ロリータ」

        • <時々沖釣り(第2回)>

        • <本と映画の答え合わせ>第31回「ライ麦畑でつかまえて」

        • <本と映画の答え合わせ(第26~30回)>「ファイト・クラブ」、「君の名前で僕を呼んで」、「赤毛のアン」、「ミスト」、「リア王」

          <本と映画の答え合わせ>第29回「ミスト」

          【本】 〇タイトル:ミスト 〇作者:スティーヴン・キング 〇感想:  ・霧が物語の中心に据えられているが、この霧は何なのか、どうやって発生したのか、そしてその中には何が潜んでいるのか。読み進むほどに謎が深まり、物語に引き込まれていく。 ・特に霧という日常的な現象を題材にしたキングの発想力には驚かされる。普通なら誰も思い浮かばない霧をホラーに仕立て上げる独創性に驚く  ・スーパーマーケットに閉じ込められた人々が、未知の怪物に対する恐怖に苛まれる様子が描かれている。その恐怖が集団

          <本と映画の答え合わせ>第29回「ミスト」

          <時々小旅行(第3回【世田谷編】)>

          いくらか暑さが和らいできたので平日に有給休暇を取得し、多摩川を越えて散策してきました。 きっかけ   東急(東京急行電鉄)から株式優待として年2回乗車券等が届きます。11月末期限なので本日は乗車券等を使って五島美術館へ向かいます。以前はこれらを利用してBunkamuraへよく訪れていたのですがBunkamuraが新しくなってからは所在地、催し物等がよく分からず、最近はもっぱら五島美術館に通っています。  10月4日(金)有給休暇を取得して一人で出かけます。近場ということで

          <時々小旅行(第3回【世田谷編】)>

          <本と映画の答え合わせ>第28回「赤毛のアン」

          【本】 〇タイトル:赤毛のアン 〇作者:L. M. モンゴメリ 〇感想:  ・幼少期にテレビで放映されていたアニメを観た記憶があるが、その内容はぼんやりとしていて、具体的な出来事やキャラクターの関係性など、正確には覚えていない。今回、本(原作)を読むことで、例えばマシューとマリラが兄妹であることなど、細かな設定を初めて正確に理解した。本(原作)に触れることで、アニメでは感じられなかった深みや魅力を再発見できたように思う  ・アンの豊かな想像力には驚かされる。自分自身の少年時代

          <本と映画の答え合わせ>第28回「赤毛のアン」

          <本と映画の答え合わせ>第27回「君の名前で僕を呼んで」

          【本】 〇タイトル:君の名前で僕を呼んで 〇作者:アンドレ・アシマン 〇感想:  ・同性愛の作品を初めて読むことで未知の感覚と向き合うことになった。"Call me by your name" とは愛の究極の形とのことであるが、その意味を完全に受け入れるのは難しい  ・作中の描写が繊細でリアルな分、文化的・感情的な隔たりを感じ、嫌悪感が先立つ場面もあった。このテーマに対する向き合い方を改めて考えさせられる  ・特に作中に登場する果実のシーンは強烈であり、そのメタファーが意味す

          <本と映画の答え合わせ>第27回「君の名前で僕を呼んで」

          <本と映画の答え合わせ>第26回「ファイト・クラブ」

          【本】 〇タイトル:ファイト・クラブ 〇作者:チャック・バラニューク 〇感想:  ・突然俳句が出てきたり、石鹸や爆発物を製造する過程の化学の話のように専門的な用語も出現する。また、内容もとりとめもなく進むので読み易いとは言えない  ・語り手である「ぼく」とタイラーとの関係は理解できた。一方で、ジョーは赤の他人であろうが、「ぼく」のことのようにも思われる  ・「自己破壊」について、「イノベーションは破壊から生まれる」に通じる。コロナの出現により、テレワークが浸透したように既存の

          <本と映画の答え合わせ>第26回「ファイト・クラブ」

          <時々小旅行(第2回【猿島編】)>

           宿泊を伴う旅行か否かを基準に前者を時々大旅行、後者を時々小旅行として書いていきます。 きっかけ 8月上旬に家族旅行で宮古島へ行ってきたのですが、その際釣りができなかったので、夏休み終盤の2024年8月29日(木)に有給休暇を取得して、猿島に出掛けました。  猿島は神奈川県横須賀市に所在する無人島で、機会があれば行ってみたいと思っていた場所です。ちなみに「猿島」の由来ですが、日蓮上人が小舟で東京湾を渡っている際、目の前に1匹の白猿が現れ、島の奥に案内したという言い伝えからで

          <時々小旅行(第2回【猿島編】)>

          <本と映画の答え合わせ(第21~25回)>「時計じかけのオレンジ」、「幸せなひとりぼっち」、「怒りの葡萄」、「高慢と偏見」、「クリスマスキャロル」

          (第21回)時計じかけのオレンジ【本】 〇タイトル:時計じかけのオレンジ 〇作者:アントニオ・バージェス 〇感想:  ・1962年にこのような作品が発表されていたことが衝撃的、若者の強烈な暴力がテーマの1つであるこの作品で描かれた世界が50年後の現在において出現していないことに安心する  ・主人公アレックスによる一人称の語りが読む側にとって不思議な感覚  ・最初から最後まで想像を超える展開、予測不能の面白さ  ・読了後「異邦人」(カミュ)を読み終えたときと同様、頭を殴られた

          <本と映画の答え合わせ(第21~25回)>「時計じかけのオレンジ」、「幸せなひとりぼっち」、「怒りの葡萄」、「高慢と偏見」、「クリスマスキャロル」

          <本と映画の答え合わせ>第24回「高慢と偏見」

          【本】 〇タイトル:高慢と偏見 〇作者:ジェイン・オースティン 〇感想:  ・18世紀後半から19世紀初期のイギリス上流階級の生活、風習等が理解できる。今では考えられない行動、考え方も女性が相続の対象にならないことに起因する  ・読み始め当初はイギリスの片田舎に住むそれなりに裕福な家庭の娘たちの結婚を巡る恋愛物語で毎晩のように相手を探してパーティに出向く単調な内容の繰り返しの印象を受けた  ・読み進めるうちに登場人物それぞれの性格、考え方、策略等が分かり、各々がどのような結末

          <本と映画の答え合わせ>第24回「高慢と偏見」

          <時々大旅行(第1回【宮古島編<後半>】)>

           宮古島を思う存分満喫したその帰路で思いもかけない出来事に遭遇しました。この先、また同じような目に合う可能性も0ではないのでその際は冷静に対応できるように備忘を兼ねて記載します。 8月9日(水)遅延?欠航?  夜中0時過ぎくらいに空港職員から1人当たり水1本、おにぎり or パン1個が配られました。周りも含め子供たちはなぜか楽しそうです。また、今回の遅延にあたり、宿泊代、交通費代としてかかった費用について1人当たり1.5万円まで補償が出るとのことで、カウンターに並び申請書

          <時々大旅行(第1回【宮古島編<後半>】)>

          <時々大旅行(第1回【宮古島編<前半>】)>

           自分の知らないことを知ること、また、実際に現地に赴き自分の目で見ることが面白く、学生時代から旅行が趣味の1つです。ライフステージとともに行く場所は変わりますが基本的には年に1回宿泊を伴う旅行をしています。  今年は8月上旬に夏休みを取得し、家族(配偶者、娘(高1)、息子(中2)で宮古島へ行ってきました。 8月6日(火)出発  毎年、夏休みは家族で飛行機に乗って(マイルを駆使して)出かけているのですが、今年の目的地は様々な条件が重なり2泊3日で宮古島となりました(マリンス

          <時々大旅行(第1回【宮古島編<前半>】)>

          <本と映画の答え合わせ>第23回「怒りの葡萄」

           【本】 〇タイトル:怒りの葡萄 〇作者:ジョン・スタインベック 〇感想:  ・「父親を葬ることができるのは息子だけ」この言葉が一番心に残っている。自分にとっても故人である父親を思い出し、そして将来同じ立場になるであろう息子を目の前にしてつくづくこの言葉に同感する  ・最後のシーンをはじめ、死があるからこそ生がある。困窮にもめげない世代に亘る人間の逞しさがスタインベックの朴訥であり、力強い文章によりひしひしと伝わってくる  ・人間はどのような環境におかれてもやっていける、生命

          <本と映画の答え合わせ>第23回「怒りの葡萄」

          <本と映画の答え合わせ>第22回「幸せなひとりぼっち」

          【本】 〇タイトル:幸せなひとりぼっち 〇作者:フレドリック・バックマン 〇感想:  ・「オーヴェはまわりの酸素がもったいないという目で相手を見た。」の言い回しが主人公の性格を一言で表す  ・見たことも聞いたこともなく自分の思考回路を超える表現に作者のセンスを感じた  ・他にも独特の叙述、表現が散りばめられている。このため伝わらない、くどく感じる箇所もいくつかある。また、原文(英語)はどのように書かれているのか、それとも上手く翻訳しているのか気になる  ・展開が上手い、読者が

          <本と映画の答え合わせ>第22回「幸せなひとりぼっち」