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<時々小旅行(第5回【府中編】)>

2025年も仕事が一段落するタイミングで有給休暇を取得して、近郊への散歩、日帰りでお出掛けをしたいと思います。早速1月末に東京都府中市に行きました。


分倍河原

 JR横須賀線、京浜急行で三浦半島方面に向かうことが多いのですが、今回はJR南武線で武蔵野方面に向かいます。
 午前中に府中市郷土の森博物館を訪れ、午後は事前予約をしたサントリーの天然水のビール工場(東京・武蔵野)で工場見学をします。

 午前10時JR南武線分倍河原駅に到着。バスロータリーでは騎乗した新田義貞の立派な像が迎えてくれます。「何故ここに新田義貞?群馬辺りの武将のはず、、」訝りつつ、バスに乗り込みます。

新田義貞像

府中市郷土の森博物館

 バスに乗ること10分足らずで本日最初の目的地「府中市郷土の森博物館」に到着します。本博物館については全く知らなかったのですが、サントリービール工場周辺の観光地として目に留まり、今回が初めての訪問です。博物館本館は、府中の歴史・文化・自然を学べる常設展示室のほか、最新鋭の投映機を備えたプラネタリウムを併設、また、約14haにおよぶ広大な園内を有しています。
 まずは旧府中町役場庁舎、旧府中郵便取扱所等の復元された建築物を見ます。当時の姿が再現され雰囲気が伝わってきます。特に目を引いたのが旧島田家住宅に展示されている雛飾りです。桃の節句もそろそろですね。

豪華絢爛

 続いて園内に足を踏み入れます。明日(2/1)から梅まつりということで1日早いのですが、咲き始めの梅を鑑賞します。 

白加賀
八重寒梅
ロウバイ(蠟梅)

 当日の咲き具合としては、白梅 < 紅梅 < ロウバイ です。なお、ちょうど見ごろのロウバイはロウバイ科に属するのでバラ科の梅とは別物とのこと。甘い香りがする黄色い花です。

 梅と言えば、子供のころ漫画日本の歴史で目にした菅原道真の歌
 ”東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花  主(あるじ)なしとて 春な忘れそ”
が思い浮かびます。春の訪れを少し感じるとともに、1,300年以上の昔にも権力争いが存在し、栄枯盛衰は人の常であることをあらためて感じます。
 満開になるのはまだ先ですが、当日は天候に恵まれ花粉に悩まされることもなく、また、園内も空いており満喫できました。

 続けて、博物館の展示を堪能します。立派なジオラマ(立体模型)、映像等を通して府中の歴史と文化を知ることができます。ここで分倍河原のバスロータリーに新田義貞像がある理由が判明!

 ”鎌倉時代後期(1333年)分倍河原において鎌倉幕府勢と新田義貞率いる反幕府勢との間で合戦が行われました(分倍河原の合戦)。新田義貞像の顔は鎌倉方面である南を向いています。”

 なるほど。幾つになっても知らないことを知ることは面白いし、日本の歴史に思いを馳せることもできて充実した気分になります。
 このほか、梅の飴などのお土産や現地の農産物も販売しているので、梅好きの娘へのお土産を購入して次の目的地を目指します。

サントリーのビール工場見学

 バスで再び分倍河原のロータリーまで戻り、今度はシャトルバスに乗り換えます。そしてサントリーのビール工場に到着。前回は約10年前に家族で来ましたがそれ以来です。 

プレモルがお出迎え

 14時10分スタートのグループですが、インバウンドの方が半数以上、カップルが2、3組、単独参加が2名(自分含む)です。
 ガイドさんの説明を聞きながらビールの製造過程を見ていきます。麦の香りや大きなタンクなど工場見学ならではの醍醐味を味わうことができ、自分でもこの順番を覚えてビールを作ってみたくなります。
 また、単独で参加していることもあり、少し気まずいかと思いましたが、ガイドさんが話しかけてきてくれるなどしてくれたのでそれほど気にならず、スタッフの心遣いに感謝します。

 工場見学を終えるとお待ちかねの試飲です!3種類の出来立てのビールを飲むことができます。もちろん飲み比べも。
 1発目はプレミアムモルツ。

おつまみも美味しい

 いつも飲んでいるプレモルに比べると泡も含めてなめらか、ingredient(成分、原料)がぬめっと感じられてまさに出来立てです。

 2発目は香るエール。

1番好きなビールです
泡に絵も

 ホップの香りを楽しみながら口にするとエールビールの旨さが広がります。嗅覚と味覚そして視覚(さわやかなブルー)が楽しませてくれます。

 最後はマスターズドリーム。

テッテレ~

 マスターズドリームは少し値が張ることもあり、あまり飲んだことがないので特に印象はなかったのですが、口にするといろいろな味、重層さを非常に感じます。安定してこの味を作り出していること自体が凄いことで、まさにその名の通りマスターズドリームであることを実感します。
 いい気分になりながら3種類の出来立てビールを堪能しました🍺

ぷはぁー♬

 各ビールに合わせて例えば香るエールであれば広口などそれぞれの特性を活かすグラスが用意されていることも幸福感を高めます。(一方で時間内に3杯完飲できたことに安堵する自分がいます(もう若くはないので、、))

帰宅

 大満足でビール工場を後にし、JR南武線で家路につきます。
 地元の駅に着いたところで予約をしていないものの「てもみん」を覗くと15分であれば可能とのことなので、首、肩を施術してもらいます。日頃のデスクワークで固まった首、肩のコリをほろ酔い気分の中ほぐしてもらうと最高に気持ち良いです。
 その後コスパがよいことで人気の自宅近くのお寿司屋さんで日本酒を嗜み、お寿司を軽く食べて、無事帰宅しました。

感想

  • 自分にとって武蔵野方面はあまり行ったことがなく、未開の地でしたが、交通の便があることを確認できました。2025年はこちら方面にも進出、自分の足で歩いて見聞を拡げたいです。

  • 本日のコースはこれまでの「時々小旅行」で取り上げたコースのなかでコスパの面で最高です。サントリービール工場では1,000円でビールを3杯飲めるので続けて食事をしてももうビールを頼む必要はありません。府中市郷土の森博物館では、展示物をもっとじっくり見たいし、梅の最盛期に再度訪れたく思います。

  • 10年前くらいに訪れたことのあるキリンビールの生麦工場、アサヒビールの守谷工場も再訪したくなりました。工場見学は予約を取るのが大変ですが、単独(1人)で平日であれば比較的取りやすいと思われます。ビール工場見学+αの組み合わせはお薦めです。


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