自転車に乗って

私が自転車に乗れるようになったのは、小学校3年生くらいでした。

実家の長崎は、坂の街。
私の実家は平地にありますが、坂の上に住んでいる友人が多く、自転車を持っている友人はいませんでした。

ですから、自転車に乗りたいと考えた事もありませんでした。

自転車を買って来てくれたのは父でした。
緑色と青の中間のような、綺麗な色の自転車でした。

補助輪は付いていなかったように記憶しています。

父と一緒に、自宅の前で乗る練習をしました。

乗れるようになって嬉しくても、乗っていた時期は短かったです。
仲良しの友達は自転車に乗れなかったので、自転車の出番も少なく、
そのうち自転車も、私が乗るには小さくなりました。

私は劣等感の塊の人間で、出来ない事が山ほどあります。

「自転車に乗れる事」。
私の数少ない出来る事の1つです。

そんな事、出来る事にカウントするのは変かも知れません。

自転車に乗れるようになったのは、父からのプレゼントだと、今ごろ気が付きました。

そして最近父の事ばかり思い出すのは、来月が命日のせいかも知れません。

ありがとうございました。
また明日。

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