書評 周防柳「身もこがれつつ」
藤原定家のことを書いたフィクションで、
ここ半年以内で読んだものの中では1番面白かったかも!
フィクションと言っても、
史実に裏打ちされたベースがしっかりしているから、カジュアルなBL要素があっても全く薄っぺらくないし、
作者のこのカテゴリへの興味と関心と研究熱心さには、感服する。
私はもともと、短歌や俳句が好きで、
学生時代も百人一首を一生懸命覚えて、
校内のカルタ大会で名人になったこともあるほど。
(懐かしいな…)
短い三十一音の中に、
想像を掻き立てる無限の世界観が