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「日本語教師のための方言の会」について~趣旨と活動内容をご紹介~

こんにちは、うがいまさみです。
今回は、私が発起人となり主催している
「日本語教師のための方言の会」についてご紹介します。


1.会の概要と活動方針

「日本語教師のための方言の会」(通称:方言の会)は、
2023年に始まった、日本語教師たちが方言に親しむための会です。
方言が好きな方や、方言に興味を持つ日本語教師が集まり、
以下のような目標を掲げています。

私たちの基本的なスタンスは「方言を教える」ことではなく、
日本語学習者が日本人との日常会話で
困らないようサポートすることです。

方言を話せるメンバーもいれば、
共通語しか知らないメンバーも参加しています。

2.活動内容

現在方言の会では、以下のような活動を行っています。

  • 会費:無 料

  • 月1回のミーティング:読書会、体験談のシェアなど

  • メンバー限定Facebookページ:方言に関する情報交換の場

  • 進行中のプロジェクト:「【令和版】日本全国方言カルタ」製作中

また、日本語教師の新しい視点を広げるための勉強会を企画中です。
メンバー同士で意見交換しながら、楽しく活動を進めています。

3.メンバーの感想

昨年いただいたメンバーのコメントをご紹介いたします。

一般的な日本語学校で「方言」を教えることはほぼないと思いますが、実際は、生活に必要だったり、仕事でコミュニケーションをとるために必要な場面は多々あると思います。
それに、住んでいる地域の人が使う言葉(方言)がわかって会話で使えるようになると、人間関係が近くなると思います。

Hさんより

今までも自分の方言に対する愛着はありましたが、方言の会に
参加して、自分の方言を誇りに思うし、日本各地の方言は大切だと、
より感じました。
方言の会は、生の方言に一度にたくさん触れることができる
貴重な時間です。

Aさんより

4.方言と日本語教育の関係

共通語が主流の日本語教育において、
「方言」はまだ注目されにくい分野です。
しかし、日本各地に住む外国人にとって、
地域の方言は大きな壁になることもあります。

日本語の教科書は、基本的に共通語を勉強します。
テレビでニュースを見たり、
進学やビジネスの話をするなら
共通語は必須でしょう。

しかし教室を一歩出ると、
お店や日常会話で、方言が飛び交う地域があります。
東京でみるTVのバラエティ番組でも
お笑い芸人が関西弁で話しています。
また、お年寄りを多く接する機会がある人は
そのやりとりのほとんどが、方言かもしれません。

こうした背景から、地方に住む日本語学習者にとって、
方言を「聞いて理解する力」は重要と言えるでしょう。

5.メンバー募集中!

「方言の会」は、方言の存在を学び、
日本語教育に役立てたいと考える日本語教師の集まりです。

そして、日本語学習者に対しては
方言を「教える」ということよりも
日本人とのコミュニケーション
に困らないことが第一と考えています。

世界的に見て、言語のバリエーションが減っていったり
日本の方言話者も減っている今、
普段はマジョリティである「共通語」を教える
日本語教師が方言を考えるって、
ちょっと面白い活動だと思いませんか?

方言が好きな日本語教師や
各地で日本語を教えている方で
ご興味のある方は、
ぜひnoteのコメント欄からお問い合わせください。
活動の詳細は、メンバー限定のFacebookページでご案内しています。(Facebookのアカウントをご用意いただけると助かります。)

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追記:今回のカバーは、方言の会のメンバーでもある
うのっち先生からアドバイスを戴いて出来上がりました💗
ありがとうございます(^^)/


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