10/19 This morning's music ~ 水色の日々
おはようございます。土曜日。
記憶って時々自主的に思い出さないと、どんどん消えていってしまうものなんでしょうか?
それとも、記憶の容量には限界があって一定量を超えたら上書きされていくものなんでしょうか?
「青春」ってなんでしょうか?
・・・大丈夫か?わたし。
フォロワーさんの香谷ウメさんが、
「多羽(オオバ)くんへの手紙」と言う小説を書かれています。
私 –– 羽田水澄 ––と、多羽到を真ん中にした、中学生の眩しく、もどかしい”あの頃”が女の子目線で丁寧に描かれています。
その”多羽(オオバ)くんへの手紙”が最新話(第30話)でいよいよ中学校卒業のシーンに。
作者のウメさんがコメント欄でこの「水色の日々」を思い浮かべながら筆を走らせていたことを教えてくれました。
まずは「30話」を読んだ後に、曲のPVを見ながら歌詞を想うのがオススメです。小説と映像が見事にリンクして40歳位、気持ちが若返っちゃいます。
水色の日々 - SHISHAMO
自分の学生時代って何をしていたんだろう?
部活やバンドや家での猛勉強や、断片的にはもちろん思いだせるけど。
教室で授業を受けている記憶がまったくと言っていいほどなくって、
居眠りしてたとか、さぼっていたとかそういうオチではなく、
私は極めて真面目で成績も優秀で、友達が外で遊ぶ時に
「ネリケシと遊んでくる」
と自分らの母親に言えば、安心して送り出してくれるほどに
「よい子」だったのですよ、本当ヨ。
なのに授業を受けているシーンがひとかけらも思いだせないんですね。
教室の風景も、椅子や机の形も、窓の外の景色も思いだせない。
例えば習字作品を教室の後ろに貼ってあるとか、
それが現実の記憶なのか、本やテレビの虚構を現実と思い込んでいるのか
その区別すらつかない。
通知表に書かれた先生と親とのやり取りを見て、他人事のように自分の子どもの頃を見ている。
決して辛くて悲しい学校生活ではなかった・・・はずなんですよ。
通知表には、「少しお友達と大きな声で話すことが多いですね」なんて
書かれているほど、”明るく元気な子ども”な評価が書かれているくらいなので。
けど、「いい成績」を取ることでしか親から評価されなかったという思いだけが強く刻み込まれている。
それをオモシロおかしく話せるくらいの年月は重ねてきたから、今は問題なし。
そんな私のモヤモヤした記憶の欠片を掘り起こしてくれるのがウメさんのこの小説。
面白いのが、女子目線で描かれた男子が、別れて暮らしている息子とリンクするところ。
「勝手にリンクさせんなよぉ」と息子は笑いながら怒るかもしれないけど、
日々の息子の成長や、知る由もない息子の学生生活や心の内が垣間見えるような気がして・・・そんな読み方もさせてもらってます。
トップ画は、
青春小説を自ら書いている風だけど、満ち足りた表情だからトップはこちらに
没はこちら
没1と没2に「リンゴ」が描かれているのが気になります。
「リンゴ」ってそういうイメージなの?
甘酸っぱい青春とか??
困った時には「15」とキーワードを描いておくパターン(笑)
ありがたい。きっとウメさんは一生、瑞々しい感性で描き続けてくれる。
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