甘酸っぱい?思い出
子供の頃は…。
あっ、子供の頃に憧れてたことを思い出そうとして何故か最初に思い出したことがある。
この記事の本来の書き出しはこうだった。
題名は「かっこいいと思うこと」だった。
なぜこんなに逸れてしまったのかは謎である。
当時大人気だったピンクレディー。
小学校高学年でぼちぼち大人の女性に感心を持ち始めていた私は、
小学生にはなかなか刺激の強い衣装で歌って踊るピンクレディーの姿をドキドキしながら見たものだ。
ある時、ピンクレディーが表紙を飾った雑誌があった。
「平凡」か「明星」か、きっとそのあたり。
すっかり女性の身体に興味しんしんの私は、
「も、もしかしたら、は、はだかが見えるかも!」
と、ピンクレディーの衣装のところを消しゴムで一生懸命こすり始めたのだ。
バ…バカ過ぎ(笑)
でも当時は本気だった。
当たり前だが、消せども消せども衣装だけ消えるはずもなく…。
胸の辺りが破れたミーちゃんの無惨な姿が残っだけだ。
ケイちゃんは無傷。(←いる?この情報)
印刷の仕組みを学んだ非常に有意義な体験だった。
と、落ち着いていられるわけがない。
そんな表紙を親や姉に見られるわけにはいかん!
と焦りまくった私は通学路の途中にある橋の下に持っていった。
伝説の始まりである。
そこは僕ら悪ガキ仲間の秘密基地、エッチな本をこっそりストックしておくパラダイスになったのだ。
エッチな本なんて言ってもそこは小学生。
「明星」や「平凡」を持ち寄るのがほとんどで、たまに父親の「週刊プレイボーイ」や「平凡パンチ」なんて持ち込まれたら大騒ぎだった。
そんなある日、
「す、すげぇの持ってきた!」
と、S君が取り出したのが「PLAYBOY」。洋モノとの遭遇である。
それまで見たこともなかった外国人のすげえお姉さんたち。
さすがに刺激が強すぎたのか、僕らは全員無言になったのを覚えている(笑)
後にも先にも「PLAYBOY」はその一冊しか手に入らなかったが、それはそれで良かったのかもしれない。
ピンクレディーからPLAYBOYはちょっと飛躍し過ぎだ(笑)
その橋の下は暫くするとホームレスのおっさんに占拠されてしまった。
もちろん僕らのお宝もそのまま。
全ておっさんの財産になってしまった(笑)
私が持ち込んだ、ピンクレディーの胸のところが破れた雑誌を見て、おっさんは何を思ったんだろう(笑)
気恥ずかしく、なぜか悔しい(笑)。
そんな甘酸っぱい?思い出の話でした😁
田舎ついでに、思い出したことをもう一つ。
名誉挽回のつもりで書こう。
通学路って言っても田んぼの畦道や、リンゴや桃の果樹園の脇道や、そんなところを歩いて通ってた。
野良犬も青大将もタヌキもいたし、
イノシシが出ました、クマが出ました
と公共無線がよくアナウンスしてた、そんなところ。
今どきの夏に比べたら全然涼しかったけど、夏の暑い日は途中でへばるほど暑かった。
結構遠かったのだ、子どもには。
そんな時は農家さんの家につかつかと入って行って
「水、くぅださぁい!!」
と言って庭のポンプをガシガシと動かして、冷たい井戸水を飲ませてもらってた。
桃の時期なんかは、井戸水で桃を冷やして食べさせてくれた。
その桃の旨かったことよ。
なんだか疎開中の古き良きニッポンみたいな風景ですがちがうんですよ、のどかだったんです。
小学校の課外授業みたいなので、梨の袋かけをみんなで手伝ったりしてたこともあってか、
農家さんは子どもたちにとても優しくしてくれた。
あれ、針金で指に穴があいて痛いし、昔は消毒も強いのだったから手がかぶれるし、
今もやってるのかなぁ?
「うちのサトシちゃんに、そんなことさせないでください!」
と、怒鳴りこむ親が居そうだな、今なら。
全然いい経験だったし、ちっとも嫌だと思わなかったし、自分の子にはすすんでやって欲しいけどな。
リンゴもたくさん食べさせてくれた。
梨もあったなぁ。
なんだか子どもの頃は果物ばっかり食べてた気がする。
田舎を離れて、一個数百円とかで売ってるリンゴや桃を見ると、
うぅむ…。と買う気がまったくしないのは、子どもの頃の贅沢な環境のせいかもしれないな。
(注意)本文に出てくる「消しゴムによる実験」と、私のハンドルネームの「ネリケシ」に因果関係はございません😜