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夕焼けの風車は私のスペイン旅のベスト!カンポ・デ・クリプターナ滞在記

風車の丘で雄大な景色を楽しんだ後は一旦宿に戻って待機。

今回カンポ・デ・クリプターナに宿を取った理由は、なんと言っても夕日に照らされた風車を見るためでした。

ただ、カンポ・デ・クリプターナの風車の丘は夕陽で有名・・・というわけではありません。

しかし、真っ白な風車が夕陽で真っ赤に染まっていく景色をぜひとも見てみたいと私は旅を始める前から考えていたのでありました。

クエンカでもそうだったのですがスペインでの日没時間は日本と比べてかなり遅いです。

夕焼けが始まる21時過ぎ頃までまずは待機。

そして21時15分頃、いよいよ出発です。

風車の丘まで徒歩5分。一度通った道なので気楽に歩くことができました。

そして間もなく到着。

すると想像をはるかに超える光景がそこには広がっていました。


写真では伝わりにくいですが、昼間には緑の絨毯のようだった野原が夕陽に照らされて黄金色に輝いていたのです。

まるでナウシカに出てくるワンシーンのよう。

昼間見た景色とはまったく別物でした。


黄金色をきれいに写せなかったのが心残りです。

はるか彼方まで広がる、ラ・マンチャの大地。

遮るもののない黄金色の野原を眺めながら、ゆっくりと散歩します。


いよいよ日が傾きだしてきました。

夕陽のオレンジ色が強くなってきたのを感じます。


つい先ほどまで黄金色だった野原が徐々に赤い色へと近づいていきます。

風車の白い壁もオレンジ色に染まり始めてきました。


いよいよ日没が迫ってきます。

夕陽の赤が最も強くなる瞬間です。


黄金色だった草原が今や真っ赤な大地に。

目に見える世界全てが赤色に染まります。まるで赤いヴェール越しに世界を眺めているかのよう。


日没間近の風車の丘は言葉に尽くせぬほどの美しさでした。

地平線に沈んでいく夕陽、そして真っ赤に染まった風車。

世界の色彩が時間と共に刻々と変化していきます。

夕暮れの始まりから日没の瞬間までゆっくりと、そして確実に変わり続けていく景色。

そして自分がこの雄大な世界にぽつんと一人で立っているという事実。

自分がこの世界に飲み込まれてしまったかのような不思議な感覚。

うまく言葉にできませんが、何かを感じずにはいられない。そんな体験でした。

ここに来て本当によかった。

日帰りではなく1泊という決断は大正解でした。


この日はこれにて風車の丘も終了。真っ暗になる前に宿に帰還します。

住宅街を歩いて行くと、住民の方達が道路わきにテーブルと椅子を出し、食事やお酒を囲んで楽しそうに話していました。

スペインの田舎町らしい風景。

帰る道すがら何軒もそういう家庭に出会いました。きっとこうして夜の時間を家族や仲間とわいわい過ごすのが文化の一つなのでしょう。

そしてこんな時間に一人で歩いている東洋人が珍しいらしく、彼らはものすごく不思議そうに私を眺めていました。

思い切って「オラー!(こんにちは)」とあいさつすると、笑って手を振って返してくれたのには思わず嬉しくなりました。

ちょっとしたことですが、一人旅をしているとこういう何気ないあいさつだけでずいぶんと心がうきうきするものです。

薄暗い中私は温かい気持ちになりながら宿へと帰ったのでありました。

以下の動画は私が撮影したものです。現地の雰囲気を感じて頂けると思います。

私はカンポ・デ・クリプターナが大好きです。

ここの景色は自信を持っておすすめできます。

特に夕焼けの風車の丘は絶品です。

黄金色に染まる平原を一人であてどなく歩き、そして日没間近の真っ赤な世界を独り占めできる体験などそうそうできるようなものではありません。

せっかくここまで来たのにぱっと風車だけ見て「こんなものか」とさっさと帰ってしまうのは本当にもったいないです。

ゆっくりと時間をとって風車の丘を歩き景色を堪能すること。

これは言葉に尽くせないほどの感動をもたらしてくれます。

これこそこの丘の最大の魅力だと私は思います。

カンポ・デ・クリプターナでの体験は私の旅の中でも屈指の思い出としてはっきりと残っています。

本当にすばらしい時間を過ごすことができました。

マドリード宿泊の1泊分をこちらに割く価値はまちがいなくあります。

たしかに交通の便も不便ですし宿泊設備も十分とは言えないかもしれません。

ですが、旅を終えてしまえばそれも逆にいい思い出にもなります。

もしスペイン・マドリード旅行を考えている方がおられるならば、私はカンポ・デ・クリプターナでの1泊を強く皆さんにお勧めしたいです。

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さらに詳しくはこちらの記事にて

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