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司法試験 論文(答案)が書けない人はこれをおろそかにしているはず 答案の型編
はじめに
こちらの記事は、前回の記事の続きです。
↓前回の記事(冒頭部分はお読みいただけます)
今回の記事は答案の記事を身につけるステップについて、綴らせていただきます。なお、一合格者の見解にすぎませんので、参考にしていただける際は十分にお気をつけください。
理解できていることと答案が書けることの差
「短答は点が取れます、基本論点の理解はできます、。でも、論文式になると点が取れません。もしくは、何が聞かれているかわかったらかけるのですが、論点に気づけません。」といった相談を受けます。
何か悩みがある場合に1番しなければならないのは復習でも勉強時間を増やすことでもなく、まずはどのような原因から不都合が生じているか、という分析です。
このような観点から見たときに、同じ悩み、同じような悩みであったとしても原因は全く異なる、ということはよくあることだと思います。
そこで、上記の相談に戻るのですが、私は知識があることと論文答案が書けることは同じ一直線上にあるものではなく、別途、「論文化の力」が求められると思っています。
初学者の方でたまに、「知識はつけたと思ったが、論文式の問題が解けない…。これは知識不足なんだな、。もう一度復習しよう…。」という方を見かけます。先ほども言ったように、たしかに知識不足が原因で答案が書けない場合もあるのでその際は復習、学び直ししかないと思います。しかし、私はなんとなく論文が書けない多くの人は「論文化の力」が足りていないがゆえに論文が書けない、ということになっている、と思っています。仮に後者の場合、いくら知識の詰め直しをしても論文が書けるようにはなっていきません。
これが同じ一直線上にはない、という意味です。別の方からアプローチをかけ、知識の充実と「論文化の力」の双方が備わったときに論文が書けるようになるのです(ただし、司法試験の問題を合格レベルにまで書くには別途、資格試験としての分析・対策が重要なのでこれだけだと足りない)。
この記事では、「論文化の力」の方に重点を置いて、綴らせていただきます。具体的には、①基本的な型の作り方 と ②論点発見をしやすくする方法 を中心として記載させていただきます。
基本的な型を身につける 総論
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