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司法試験 論文(答案)が書けない人はこれをおろそかにしているはず 知識編

割引あり

はじめに

こんにちは。私は、令和5年予備試験、令和6年司法試験に合格した者です。
よく、「どんなに勉強しても何も見ずに論文を書けるようになりない」「一体何を学べば書けるようになるのか」という質問を受けます。私は受験生の時から、合格答案を書くまでには順番はどうでもいいが、いずれにせよ合格者皆が通っているチェックポイント?のようなものがあると思っていました。
この記事ではそれを限りなく噛み砕いて綴りたいと思います。
なお、一受験生の考察にすぎませんので、読んでいただく際は参考に留めていただければ幸いです。

3つの観点

論文が書けるまでには、①知識の充実②答案の型を身につける③分析 の3つの全てができるようにならなければなりません。
司法試験の答案は漫然と基本書を読んだり、演習書を解いたりしても当然に論文が書けるようになるわけではありません(私見)。きちんと、今自分が何を目的にどういう力を身につけようとしているのかを意識して勉強に取り組まなければなりません。
そこで、①②③に分けさせてもらったのですが、一般的な言い方にあえて寄せるならば、①がインプット、②がアウトプット、③が??という感じです。
本記事では、知識の充実に重点を置いて綴ります。

基本書で知識を充実させる

総論

ここは特に初学者の方に読んでいただきたいのですが、法律(「司法試験の限りで」以下、同じ)を勉強するにあたって、まず1番最初にしなければならないことが、『大枠を捉える』ということです。枠があり、この中身が網のようになっているとイメージしてください。この網目を段々と細かくしていく作業が勉強です。
この大枠を掴むことにおいて1番効果的である作業が基本書を読むこと、と考えています。
私は、この大枠を掴むことを目的に基本書を読む際は以下の3つを意識して読んでいました。それは、

  • 早く一周読む

  • 目次、見出し

  • その法律が大事にしている趣旨・目的を捉える

という3つです。

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