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醤油カツ丼 福井


福井のご当地グルメのひとつ「醤油カツ丼」。

福井といえばソースカツ丼なんじゃないの?と言う声が聞こえてきそうですが、今回はこの新しいご当地グルメをご紹介してみたいと思います。

ソースカツ丼にはないあっさりした味わいは、是非一度味わってみたくなること請け合いです。

是非チェックしてみてくださいね!


「SK」すなわち醤油カツ丼って?

醤油カツ丼は福井県の大野市で誕生したご当地グルメです。産声をあげたのは2010年と最近。大野市内にある老舗のお醤油屋さんが中心になって、その専用ダレを開発したことから始まりました。

醤油ベースのタレを用いたことと、たっぷりの野菜と一緒に盛り付けられたことが最大の特徴の醤油カツ丼。日々の野菜不足も補えそうなヘルシーさを持ちながら、肉付きを裏切らないしっかりとした味わいに、徐々に人気が高まっています。使う野菜や盛り付け方法など、提供するお店ごとのオリジナリティがみられ、食べ比べ要素もありますが、共通した提供ルールが存在します。

名前も「SK」とイニシャルにしてしまうノリの良さは最近生まれたご当地グルメという感じがしますね。自宅で作ればHSK(ハウスエスケー)などと、言葉遊びもさせながら普及を図っているようです。

醤油カツ丼を食べるだけでなく
友達との会話の中で楽しめるように略称を使用します。

「今日SKする?」=「今日、醤油カツ丼食べに行く?」

「SK2いっちゃいますか?」=「醤油カツ丼おかわりしますか?」

友達5人で「みんな醤油カツ丼注文するね!」=「5SK入ります!」

「家で醤油カツ丼つくりました」=「HSK(ハウスエスケー)しました」

醤油カツ丼の掟というのがあるらしい!

醤油カツ丼には掟があります。その提供ルールのことを「WSKO(世界醤油カツ丼機構)認定」と呼び、以下の3点が定められています。
・福井県内産の醤油で作られたタレを使用する
・カツを盛ること(カツの種類は問わない)
・野菜を盛ること(薬味としてではなく、主役級に盛る)

これらの推奨項目を満たした醤油カツ丼が「SK」を名乗ることができるというわけですね。


それでは、実際に醤油カツ丼(SK)を美味しくいただけるお店をご紹介してみたいと思います。ヘルシーそうな野菜たっぷりの様々な「SK」が出てきますのでチェックしてみてくださいね。

お清水(オショウズ)/大野市

最初にご紹介するのは、地元でも人気のあるお蕎麦の名店「お清水」。名水百選にも選ばれた伏流水「御清水」を使って打たれたお蕎麦が絶品なのですが、ここでいただける醤油カツ丼もかなりの絶品です。

こちらの醤油カツ丼は、カツの上にはネギとノリ、カツの下にはたっぷりのもやし、そしてホカホカのご飯。これを醤油ダレでいただきます。後から味調節できるよう、別容器に入った醤油だれもいただけるので好みの加減で食べることができます。そして、お蕎麦の名店なので、一緒に福井の名物、おろし蕎麦もいかがですか?醤油カツ丼をハーフにしたセットメニューでも楽しめますよ。

梅林/大野市

続いてもお蕎麦やさんからのご紹介です。「梅林」の醤油カツ丼は、ご飯の上にキャベツ、玉ねぎ、パプリカなどのスライス野菜を敷き詰め、その上にカツ、そしてたっぷりの大根おろしとカイワレ、温泉卵が乗ります。ここへ少し甘めの醤油ダレをかけていただきます。おろしと温泉卵と醤油ダレのマッチングが素晴らしく、さっぱりといただけますよ。

こちらの梅林さんも、市内では人気のそば処。囲炉裏が切られた雰囲気のある店内でのんびりお蕎麦と一緒に醤油カツ丼を楽しむことができます。もちろん単品や大盛りなどもできますので、胃袋と相談してメニューを決めましょう。

お食事処しもむら/大野市

大野市にある食事処「しもむら」。実はこちらが最初に「WSKO認定」の「SK」こと醤油カツ丼を提供したお店なのだそうです。その発祥の醤油カツ丼は、大量のキャベツの千切りと大根おろし、大葉の千切りがあしらわれています。後がけの醤油ダレはコクの深いちょっと味が強めのもの。それでも野菜のさっぱり感で全くくどさも感じずにペロリと食べられてしまいます。

しもむらさんでは醤油カツ丼だけではなく、ソースカツ丼や一般的な卵とじカツ丼も食べられます。オムライスや五目焼きそばなど、ファンの多い人気メニューがたくさんあるお店なので、SKの美味しさも納得です。

道関そば屋/勝山市

こちらは発祥大野市のおとなり勝山市から。お蕎麦やさんではありますが、福井のご当地グルメは一通り揃っているバラエティ豊かなお店です。こちらの醤油カツ丼の特徴は何と言ってもカツの大きさ!厚みもあり、食べごたえがあります。醤油ダレは少し甘みが勝っていて、大根おろしやキャベツとの相性も抜群。

ちなみに、こちらのお店でもソースカツ丼を楽しむことができますが、醤油カツ丼とは違い、ソースカツ丼ならではの薄めのカツが使われています。メニューに合わせてカツの種類も違うこだわりが嬉しいですね。

おそばだうどんだ 越前/福井市

「おそばだうどんだ」は、地域に何店舗か展開されているのですが、その中でもアクセスの良い福井駅ビルに入っているお店をご紹介します。こちらでも、SK界ではスタンダードな、おろし、大葉、キャベツの千切りで構成された醤油カツ丼が楽しめます。タレの他にわさびが添えられているのもポイント。

旅行や移動の合間に気軽に寄れる立地なので、福井グルメデビューにも利用しやすいですね。また、福井まで来たけど、ゆっくりお店を選ぶ時間がない!と言う時にも重宝します。チェーン店ではありますが、その美味しさは確かですよ。

吉ちょう/福井市

続いてご紹介するのは、ソースカツ丼の名店としてよく知られる「吉ちょう」。びっくりするような大きな器に入った「たまげた丼」など名物がたくさんある、ソースカツ丼進化系のお店なんですが、醤油カツ丼もちゃんと提供しています。丼のふたを開けると熱気でワラワラと踊る鰹節のビジュアルが斬新です。

鰹節の下には大量の大根おろし。カツは初めからタレに浸された状態なので、みぞれカツのような感じです。


中華四川料理 もりた/福井市

最後は福井市内の中華料理店でいただける醤油カツ丼をご紹介します。「もりた」さんでは、1日10食限定なのですが、醤油カツ丼を提供しています。しかも2種類の醤油カツ丼があるんです。一つ目中華風醤油カツ丼。こちらのカツはソースカツ同様に薄くてパリッと揚げています。その上にはたっぷりの醤油ダレが中華餡となってかかっているのです。カツの下にはたっぷりのもやしが敷かれていますよ。

そしてもう一つは王道系の大根おろしと大葉の醤油カツ丼。カツの下はキャベツです。こちらは醤油ダレを後からかけていただくタイプ。一つ他と違うのはカリカリに炙った油揚げがカツと一緒に乗っかっていることです。食感の違いが楽しめてタレとも良く合います。


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