#3 犬並みの嗅覚
風にのってやってくる『洗濯物のにおい』。あえて『香り』と記さないのは、不快感を共有したいからです。
わたしの犬並みの嗅覚は、過剰なほどソレに反応を示すわけです。
におい。
それは生活習慣から生まれる体臭から、香水まで多種多様。
その中でも好みの分かれるソレの素は、ドラックストアで華やかに整列し、客の手が伸びてくるのを今か今かと待っている。
ソレの香り名を見てみると…
『○○で○○な○○の香り』。
???
この○○に入るカタカナがひとつもイメージできずに固まる始末。
確かに凡人にはなかなか思いつかない素晴らしくお洒落なネーミングセンス。
しかしワカラナイヨ。
とあるCMで、「いい香り長持ち~」と言っていたのは記憶に新しい。
それは犬族にとって、正直有難迷惑な話であることをご理解いただきたい。
思うに、同じ香りを纏うのは、自分とその家族の『証』だったりするのでしょうね。
動物や昆虫が、仲間のフェロモンを嗅ぎ分けるように。そんな感じ。
まぁ好みは様々でありますが、ソレが四方八方を飛び交っていると、なんだか監視されているような、落ち着かない気分になるのです。
これは一種の強迫観念に似た恐怖すら感じます。
でもね、消費者は一切悪くない!!
もっと上の問題。
\におい強すぎ/
世の中には『香害』の副作用で悩まれている方がいるということ。
その症状はさまざまで頭痛や吐き気を伴います。
そんなわたしも鼻栓やマスクをしてみたり、在宅中は極力窓を閉めるなど、対策をしてきたつもりではありますが、ソレは必ず忍び寄ってくるのです。
同胞が肩身の狭い日常生活から脱却するその日まで。
共にトライ&エラー!
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