通勤時間を有効活用!古いThinkpadで始めるZorinOS生活
通勤時の電車内で、いつもYouTubeを見るか、寝るか、他の乗客の観察をするか...。片道1時間以上の通勤時間をもっと有効活用できないかと考えていました。この時間を使って、アプリ開発やブログ執筆など、ちょっとしたアウトプット活動ができたら素敵だな、と。
5,000円のジャンク品との出会い
先日、Thinkpad 13(Celeron 3865U搭載モデル)を中古で購入しました。ストレージとACアダプタなしのジャンク品でしたが、お値段なんと5,000円。この価格なら、万が一故障しても諦めがつくと考えました。店舗での動作チェックでは、液晶割れや筐体割れもなく、キーボードの使用感も良好。ThinkPadブランドの安心感に加え、「i」のドット部分が光る仕様(キーボード部分とディスプレイ裏の2箇所)も魅力的でした。以前使っていたPanasonic CF-MX3は軽量で電池持ちも良かったのですが、キーボードの右下のキーが小さく、「、」「。」「?」などが押しづらかったため、あまり使用しなくなってしまいました。
思わぬ誤算とZorinOSとの出会い
自宅に予備のACアダプタがあったため、追加費用は不要だと思っていたのですが...。なんとSSDが認識しないという問題に直面しました。BIOS設定を変更したり、動作確認済みの他のSSDを試したりしましたが、改善せず。そこで考えたのが、SDカードにOSを入れて使用する方法です。通勤時は乗り換えがあるため、その都度スリープモードに入ります。そのため、起動が早く、動作が安定したOSが必要でした。
ZorinOSとの出会い
ネットでの調査を重ね、選んだのがZorinOSです。このOSには興味深い歴史があります。2009年7月1日、当時わずか12歳と14歳だったZorin兄弟によって開発が始まりました。現在の最新安定版はZorin OS 17.2(2024年9月リリース)で、Ubuntu 22.04 LTSをベースとしています。2027年6月までの長期サポートが約束されており、安心して使用できます。
ZorinOSの魅力
低いシステム要件
1GHz以上のデュアルコアプロセッサー
1.5GB以上のメモリ
15GB以上のストレージ空き容量
1024×768以上の画面解像度
このような控えめな要件で快適に動作するため、10年以上前のPCでも十分使用できます。
使いやすさとセキュリティ
Windows風のユーザーインターフェースを採用しており、「Zorin Appearance」で好みのデスクトップレイアウトに変更可能です。また、UbuntuベースのLinuxカーネルにより、高度なセキュリティも確保。個人データの収集を行わないプライバシー重視の設計も特徴です。
簡単な導入
公式サイトからISOファイルをダウンロードし、USBメモリに書き込むだけでLive環境を作成できます。インストーラーは日本語対応で、画面の指示に従うだけで設定完了。日本語入力環境も標準で対応しています。私は仕事でWindowsとmacOSを使用していますが、ZorinOSへの移行はスムーズでした。特に通勤時の作業では、起動の早さと動作の安定性が大きな魅力です。SDカードからの起動でも、十分実用的な速度が出ています。
少し変わったライフスタイル
導入から1週間が経ちましたが、通勤時間が本当に充実しています。主な用途は以下の3つです。
ブログ執筆環境として
Chromeブラウザを使って、note上での記事作成をスムーズに行えています。起動が早く、電車での乗り換え時もストレスなく再開できます。また、バッテリーの持続時間も十分で、片道1時間以上の通勤時でも余裕があります。
開発環境として
VSCodeをインストールし、Pythonを使った簡単なアプリケーション開発を始めました。特に、Perplexityと組み合わせることで、コードの解説や修正案をその場で確認できるのが便利です。SDカードからの起動でも、開発環境としては十分な性能が出ています。
その他の活用
LibreOfficeを使った文書作成や、GIMPでの画像編集なども問題なくこなせます。特に嬉しいのは、スリープからの復帰が安定していること。駅での乗り換え時に一時中断しても、再開時にトラブルが起きません。
予想以上の使い心地
正直、5,000円のジャンク品にSDカードで動くOSという組み合わせに、最初は不安がありました。しかし、実際に使ってみると、通勤時の作業用マシンとして十分すぎる性能です。キーボードの打ち心地も良く、ThinkPadならではのトラックポイントも健在。電車内での作業でもマウスいらずで操作できます。
ZorinOSの安定性とThinkpadの堅牢性を活かして、通勤時間を創造的な時間に変えていけそうです。古いPCでも、適切なOSを選べば十分実用的に使えることを実感しました。「もったいない」を「できる」に変えられる、ZorinOSの可能性に日々感謝しています。
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