#051「授業を研ぐ」(渡辺道治著)を読んで
自己研鑽の一環で様々な本を読んでいる。今年は、読んだ本の感想をnoteにまとめていこうと思う。これまでの読書も身になっているが、今年は考えたことをnoteにまとめることでより学習効果を高めていきたい。
新年1冊目は、渡辺道治さんの「授業を研ぐ」を読んだ。渡辺道治さんは、古館良純さんやさる先生こと坂本良晶さんのvoicyで名前を聞いたことがあったが、直接話を聞いたり本を読んだりしたことがなかったので、今回新著「授業を研ぐ」が出版されるということで読んでみた。
①準備が大切
授業を行う上で、準備が大切だと改めて感じた。いや、改めてというより私が思っていた数十倍の準備が大切だと思った。教材の準備・こだわり、発問の精選、教師の居方と出方、演出など全てにおいて万全の準備を行なっていた。特に、教材に関しては日頃からアンテナを高くし、情報を取りに行っていた。
今回(本著で)は「大人」が一つのキーワードになる授業をしていたが、そこに迫るために『成人式の様子』『サッカーワールカップの様子』『天才バカボン』の3つのエピソードを取り上げていた。これは、「授業に活かせる材料はないか?」と考えながら生活を送るだけでなく、世の中の様々な情報をキャッチしようと自ら動いていないと得られない。因みに、私は本書を通して初めて天才バカボンの作者赤坂不二夫さんが奥様の死後、数日で亡くなったということを知った。
このようなことから、私は「準備」の次元が違うと感じた。公私混同はしたくないという次元の話ではなく、教師として公私関係なく常に「授業に活かせる材料はないか?」という視点を持って生活を送っていきたい。
②名前を覚える
渡辺道治さんは飛び入り授業でも必ず名前を覚えると書いてあった。私も名前を覚える重要性は分かっている。しかし、「時間がない。短時間で覚えられる人はすごい人なのだ。」と思い、初対面の人の名前を覚えることを諦めていた。しかし、渡辺道治さんも車で復唱したり担任から情報をもらいイメージを繋げて覚えたり努力や工夫をしていた。
努力もせず諦めていた自分が恥ずかしくなった。「名前を覚える。」シンプルで一番真似やすい行動だ。先ずは、生徒指導主任として全校児童の名前を覚える努力をしていきたい。
③語りは重要
教師の話は長い。そこで、無駄話をなくすことを自分に課していた。しかし、渡辺道治さんは心に染みる語りでも有名で、本著の授業の中でも心に響く語りを行っていた。また、語りは必要だと述べている。渡辺道治さんの語りは、子供はもちろん聞くすべての人を引き込んでいく力があった。
私は、話をなくすことばかり考えていたが語りを大切にしていきたいと思った。しかし、渡辺道治さんは語りを作る上で膨大な準備をしていた。話題集めから話し方、プレゼンなどの資料の提示の仕方まで細部まで構想が練られていた。私の話は、その場で思い立ったことや気になったことをその場で組み立てるだけの話である。
先ずは、話す内容の構成を十分に練ってから伝えるようにしていきたい。
まとめ
渡辺道治さん著書「授業を研ぐ」を読んで感じたことから自分が実行したい(できる)と思ったことをまとめてみた。①常に教材に活かせそうな資料を探す。②名前を覚える。③話す内容の構成を練る。の3つを意識していく。これならできそうだと
思う。
本書にあった渡辺道治さんのような体育館での飛び入り授業、子供も多くの大人も引き込むような授業は出来ない。しかし、このように素晴らしい実践から学んだこと1つでも取り入れ続け、自己研鑽を積めば近づくことはできる。そう信じて、頑張っていきたい。
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