GWの渋滞回避!越中国道の駅スタンプラリーの旅
かつてはゴールデンウィークの高速道路と言えば帰省と行楽客でごった返して地獄の如き大渋滞になるのが当たり前だったが、近年はその渋滞は鳴りをひそめていた。
その原因は、周知の通り新型コロナウイルス感染症による影響に他ならない。
新型コロナウイルス感染症の流行によって外出自粛をする人、あるいは外出自粛を強いられる人が増えた結果、大型連休中の大渋滞も大きく緩和されていた。
しかし、昨今ようやく新型コロナウイルス感染症の脅威も低下して世の中も変わり、あらゆる事が正常化され日常が元に戻ってきた。
その結果、元に戻って欲しくもない事までも同様に元に戻ってしまった。
そう、大型連休中の交通渋滞までもが復活してしまったのだ。
主要高速道路の大渋滞が復活してしまった以上、これを回避する必要に迫られたわけである。
そのため、渋滞しないか、あるいは渋滞の程度が低いであろう地方都市へ日帰り旅行をすることにした。
今回の旅の主たる目的は、富山県魚津市にある魚津埋没林博物館と富山県内の道の駅スタンプラリー、そしてそれに伴うドライブだ。
海の駅 蜃気楼
いきなり紛らわしいが、ここは道の駅ではない。
道の駅は国土交通省により認定された施設だが、同様に国土交通省から認定された海の駅という船舶係留施設が存在するのだ。
しかし、ここ海の駅蜃気楼は国土交通省の認定を受けておらず登録された施設ではないが、勝手に海の駅を名乗っている施設の一つであるらしい。
極めてややこしい話だが、要するに行政が関与していない単なる観光商業施設だった。
飲食店やお土産売り場、鮮魚コーナーなどに加えて、海鮮バーベキューが可能な設備もあり、大変賑わっていた。
実は、この時に5日ほど前に共に舞鶴へ行ったショッピングセンターマニアの友人と合流している。
友人は別のグループと二泊三日で魚津市へ来ており、現地で合流しようという事になっていたのだ。
日程を被せる意図は無かったのだが、偶然目的地が被っていたためである。
私とのそのマニアの友人は尋常ではない旅行好きなので、おそらく普通の人ではこんなことにはならないだろう。
周辺では釣りや海鮮バーベキューに興じる人のほか、蜃気楼を観測しようと望遠鏡などを持ち込んでいる人が海沿いに多く居た。
施設の名称にもなっているとおり、この付近は蜃気楼が観測されることで有名なスポットのようである。
魚津埋没林博物館
魚津埋没林というのは地中に埋没していた約二千年前の原生林で、魚津港を開発する際に地中を掘り起こした際に発見された。
特筆すべきは、そのような古い原生林が腐ること無く状態を留めていた事である。
その希少性により魚津港周辺の地域は国から特別天然記念物として指定され、現在も埋まっている埋没林があるそうだ。
水中展示館
下の写真は埋没林が発見された当時の発掘現場に地下水を満たし、そのまま保存している水中展示館だ。
この埋没林が腐食しなかった理由は複数あるが、まずはこの一体には伏流水(地下水)が海岸近くまで豊富に流れており、海水に浸からなかった事だという。
魚津周辺の海は海底から真水が湧出するほど豊富な地下水があるそうで、この地下水に満たされていたのが功を奏したそうだ。
また、地中に埋没していた事により酸素の供給が絶たれたため、腐敗をもたらす菌の増殖を抑制できたとのことである。
このような形で今に残っているのは、奇跡なのだろう。
乾燥展示館
地中から引き上げられて乾燥保存されている埋没林が展示されている他、これらを用いて加工された家具等も展示されていた。
なお、ここの埋没林はおさわりOKで、通常の杉の木と触り比べをすることが出来る。
触ってみたところ通常の木材よりも非常に硬いように感じたが、どうやら軽さで言えば埋没林の方が圧倒的に軽いそうだ。
展望台
道の駅KOKOくろべ
本日の道の駅1件目は、黒部にある道の駅だ。
見るからに綺麗で新しい施設だったが、調べてみると昨年4月に開業したばかりだそうである。
到着したのはちょうど午後0時頃だったため、ここで昼食をとるつもりでいたのだが、あまりの混雑に断念せざるを得なかった。
店内はそれだけ大盛況だった。
道の駅うなづき
黒部と言えば宇奈月温泉が有名だ。
その温泉街へ向かう途中の道にあるのが、この道の駅うなづきである。
どうやらビールが名産であるらしく、宇奈月麦酒館という施設が併設されていた。
なお、ここで昼食を取ろうかと思ったらレストランの時間制バイキングが予約満席で利用できなかったため、またしても断念せざるを得なかった。
ますのすし本舗源 黒部インター店
富山県の名物と言えば、ますのすしを避けて通ることは出来ない。
駅弁の物産展などでも度々売られている代表的な駅弁で、物産展ではもちろんのこと富山へ訪れた際にも何度も買っている押し寿司だ。
円形の入れ物にますの押し寿司が詰まっており、大変ボリュームがある。
道の駅うなづきを訪れた後、次は滑川へ向かうにあたり黒部ICを利用することにしたのだが、ちょうど黒部ICの手前に源の支店があったため、ますのすしを買って食べようという話になったのだ。
なお、源というのは「ますのすし」の製造業者の一つで、各地で販売されているますのすしの中でも最も多く目にする業者だろう。
購入したますのすしについては店内に飲食スペースが無かったため、滑川へ向かう途中にある北陸道有磯海SAでいただいた。
道の駅ウェーブパークなめりかわ
滑川市の海沿いに位置する道の駅で、ほたるいかミュージアムや観光遊覧船乗り場などが併設されている大型の観光商業施設となっている。
遊覧船に乗船しようかとも思ったが、既に本日の受付は終了してしまっていたので乗船することは叶わなかった。
道の駅カモンパーク新湊
射水市の国道8号沿いにある道の駅で、施設の外観からそれなりに古い道の駅と思われる。
普段はせんべいなどになった状態でしか見ることがない白えびを飼育しており、館内の水槽で観ることが出来た。
残念ながら水槽の反射で人が映り込むため、水槽の撮影はしていない。
道の駅雨晴
雨晴海岸にある道の駅で、この日一番混雑している施設だった。
一箇所あたりの駐車場の面積が狭いため、3箇所も駐車場が設置されているほか、臨時駐車場を加えて4箇所もの駐車場が用意されていたほどだ。
施設そのものも山と道路に挟まれた細長い形状をしており、全体的に狭い作りをしていた。
ただし、その分三階建となっており、最上階の展望スペースからは雨晴海岸を見渡すことが出来る。
また、三階建とされているのは、おそらく高潮や津波等の災害対策もあるのだろう。
義経岩
かの源義経が雨が晴れるまで待つのに使ったという岩だという由来から、義経岩の名称がついているそうである。
この踏切の名も「義経岩踏切」と、非常に分かりやすく名付けられている。
ちょうど列車が来たので撮影したが、この時はどこの鉄道会社の路線なのか私は全く知らなかった。
しかし、古そうな形状をした車両が走行している非電化路線ということで、どうせ地方のローカル私鉄だとばかり思っていたのだが、どうやらこれは天下のJR西日本が有する氷見線なのだそう。
ローカル線で芳しくない経営状況なのは想像通りで、むしろこんな所に今の今まで鉄道が廃止にならずに運行されていることに驚いたものだ。
これにて本日の道の駅スタンプラリーは終了だ。
今回行けた富山県の道の駅は5箇所で、残るは砺波、氷見、メルヘンおやべの3箇所となった。
雨晴まで行ったなら氷見くらいまで行っても良かったのだが、もっと遠くにあると勘違いしており行きそこねてしまった。
もっとも、能登半島の道の駅には未だスタンプラリーに行けていないことから、氷見についてはこれに合わせて行けばよいだろうと考えている。
今回の走行距離は570キロで、舞鶴へ行った際よりも長距離を走っていたことが判明した。
おそらく走りっぱなしだったからだろう。
なお、高岡や魚津から地元までは3時間程度で行くことが出来た。
東海北陸道が全通した上、近年は四車線化整備も進んでおり、富山県が遠かったのも今は昔だなあ等と感じる。
さて、飛騨トンネルを含む区間が四車線化されるのは、一体いつになるだろうか。
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