第3講ー単式蒸留と連続式蒸留
こんにちは
今日散歩がてら近くの酒屋さんによったのですが、
大海酒造さんのapple-ranceが置いてありびっくり嬉しい気持ちになりました!
白麹かつ秋田の日本酒由来の酵母を使用して醸造したため「香り」が特徴のようです。飲んだことはないのでレビューはできないのですが、秋田に縁のある私にとっていつか必ず飲みたい焼酎です。
さて、話を蒸留の方法の違いに戻ります。
前回は醸造酒と蒸留酒の違いについて取り上げ、焼酎は蒸留酒に分類されると知りました。さらに蒸留の方法によって焼酎は、「甲類焼酎」と「乙類焼酎」の2つに分類されます。
甲類焼酎:連続式蒸留によって精製された焼酎
例:鏡月(SUNTORY),宝焼酎(宝酒造)など
乙類焼酎:単式蒸留によって精製された焼酎。ラベルに「本格焼酎」とあるもの
例:魔王(白玉酒造)など
単式蒸溜は、下図の機械で醸造した液体を加熱しエタノールをはじめとするアルコール類を蒸発させて冷却し再度液体にすることで純化する工程です。
連続式蒸留は、原理的には単式蒸留を繰り返し行うことで単式蒸留よりもよりアルコール純度が高い液体を精製できます。
そもそも、蒸留は混合した液体を分離する技法であるため、単式蒸留は一回だけ蒸留するため原料由来の香りや旨味成分が残りやすく、連続式蒸留は複数回蒸留を行うためアルコール純度が高くすっきりとした味になります。
蒸留方法の違いによって生まれた「甲類焼酎」と「乙類焼酎」のどちらが良いかは一概にはいえません。
割り方や好みよって異なりますし、過去どちらの焼酎もブームがあり、時代によって受け入れられる味や風味というのは変わるようです。
九州の酒蔵の多くは、乙類焼酎で個性を出そうと工夫しています。
単式蒸留でも蒸留時の圧力の掛け方で「常圧蒸留」と「減圧蒸留」の2つがあり次回はその違いを取り上げます。
次回 第4講ー常圧蒸留と減圧蒸留
おぐらさん