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青森の初夏を楽しむ

妻がデジタルスタンプラリーの懸賞で青森の名湯、酸ヶ湯温泉の宿泊券をゲットしました。

久しぶりの夫婦ふたりの旅です。

今回の旅の目的は以下の通りです。

1.妻と親睦を深める
2.現代美術を観賞する
3.青森の自然を堪能する
4.温泉を楽しむ
5.馬を食う  など

青森旅行を計画の方の一助になれば幸いです。


爽やかな新青森駅。青森市の気候や住居の形状は北海道を彷彿とさせ、懐かしい気持ちになります。

【青森の現代美術は大きめ】

青森県立美術館、十和田市現代美術館で現代美術を堪能しました。

青森県立美術館と幼児たち。地下に埋まっているような構造で、見かけよりもかなり天井が高い、大きい施設です。
有名なガックシした犬。想像していたよりでかい。
演劇舞台に使われたシャガールの巨大画が四面にある部屋。
ここからは十和田市現代美術館。カラフルな巨大馬がお出迎え。
巨大な「Standing Woman」。
感情が読み取りにくいほど人間ぽい。繊細でリアルなつくり。
数万体の男子がカタグルマでつながっているシャンデリア風の巨大オブジェを下から見る。興奮を促す圧倒さがある。
妻はたまに私の服を勝手に着ています。この日は私のお気に入りのグラミチを履いてジャンプしていた。

巨大な展示物が多いのは、青森のねぶた文化の影響かと推察致します。

【青森の自然を堪能する】

「八甲田山」と言えば映画にもなった死の雪中行軍です。温泉を目指す片道20㎞の山麓越えの演習でしたが、210名のうち95%の199名が凍死。世界最大級の山岳遭難となった。北大路欣也が叫ぶ「天は我々を見放した!」は小学生の頃の流行語でした。(これまた)巨大な銅像は雪に埋もれながらも目をあけたまま仮死状態で立っていたという後藤伍長。後方が八甲田山。
十和田湖から発する奥入瀬渓流。新緑の遊歩道は全長14㎞の行程。今回は無理せず踏破せず。
あちこちにイワナの姿。水面上の水生昆虫をさかんに補食している光景が見れます。毛鉤釣り師であれば一投でしとめられる状態です。
海外の旅行者は美しい流れに歓喜していました。
今夜のお宿は酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)。後方が八甲田山。
すぐ脇が八甲田山への登山道。湿原の毛無岱(けなしたい)までは1時間ほど。
ブナの新緑が美しい森。
しかしすぐに道は途絶えた。足跡もないため退却した。残念。

【温泉を楽しむ】

酸ヶ湯温泉は団塊の世代で賑わう。
強酸性のお湯です。混浴ですが女性専用となる時間帯もあります。
2泊目はサラリーマン時代にゴルフの前泊で利用していた十和田市内の「ポニー温泉」です。インパクトのあるネーミングはご主人が馬を数頭飼っていたこと、このあたりが軍馬の名産地だったことに由来。国道沿いにあり、一見ドライブインっぽい。しかしこの(やや怪しい)外観に惑わされてはいけないのだ。
露天風呂や内湯のほか、併設されている巨大銭湯(温泉)も無料で利用できる。部屋のユニットバスも温泉だった。多層・高機能の敷き布団は至福の寝心地だった。
宿のすぐ裏側はこんな感じの田園風景が広がる。以前は八甲田山の風が吹きつける乾燥した原野だったが、新渡戸稲造の祖父が灌漑に成功して豊かな土地になった。ポニー温泉はヌルヌル・トロトロした肌ざわりの泉質。前日の酸ヶ湯温泉の強酸性で癒えた皮膚の細かい傷が、ポニー温泉で穏やかに落ち着く感じになった。このふたつの温泉はいい組合せだと感じます。

【ポニー温泉で馬を食う】

晩飯はボリューミーな馬のすき焼き。地元の方の経験則に基づいたであろう絶妙な厚さ。食べるときには固くもなく、柔すぎることもない状態になる。馬を食べると即座にパワーがみなぎってくる。
新鮮な馬刺。にんにく醤油で臭みを消す必要もないレベルかと。1泊2食おひとり10,665円。非常に満足度が高いお宿と言えましょう。

【最後に、その他の食いものたち】

県立美術館のベーグルサンド。地元産の鶏肉がずっしり。思いの外、満腹感を得られる。
八戸の「番丁庵」のそば。全国新そば会の名店を選択。やはり間違いのないクオリティ。
奥入瀬渓流館にある「a la Ringo」のアップルパイたち。りんごの種類は主なもので30種くらいあるらしい。この店でも甘さ、酸味、食感の違うりんごを活かした魅力的な商品がたくさんあった。
県立美術館で販売されていたRingo Sweets りんごのふがし。ザクザクした歯ごたえがあるりんごピューレ入りの粉糖グレーズの外皮と、中心のお麩の食感のアンバランスさがクセになる。
奥入瀬のベンチにて。「a la Ringo」の焼きドーナツ(紅茶+りんご)でひと休み。
十和田市現代美術館のカフェで「マシュマロ・ホットチョコレート」なるものを頼む。想定外のファンシーさに赤面。
南部煎餅は岩手県のイメージがありますが、青森県の東半分は旧南部藩で、むしろ煎餅汁などのコアな煎餅は青森寄り。素朴なパッケージの「まめ」とはピーナッツのこと。10枚入りで280円。

5月の青森の透明感溢れる空気と新緑はとても心地よかったです。

妻も楽しんでくれたようで、夫婦の親睦をさらに深めることに成功しました。

来月はさらに北上します。
本州の梅雨を避け、北海道の友人をたずねる計画です。

ではまた…。

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