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アーリーリタイアそろそろ2年、満ち足りた時間を求めて

55歳でアーリーリタイアして一年と10ヶ月が過ぎました。
毎日をよい時間、満ち足りた時間で過ごせたらいいなと思っています。
今回はリタイア前から考えていた「やりたいこと」が、いまどんな感じなのかを総集編的に振り返ってみました。


【妻との穏やかな日常】

毎日15時は「おやつタイム」。妻とゆっくり話をする時間をもうけています。ときどき私が菓子を手作りします。スコーン…です…。
喫茶店で待ち合わせするバージョンの「おやつタイム」はツキイチで。20代の頃と変わらず遅刻する妻を待つのも一興です。

【健康の回復】

お酒と接待外食をやめて体調が良くなりました。体重は🔺11キロ、ウエストは🔺7センチと軽快な身体に。街の中心部には電車を使わずに往復8キロを歩いて行く。毎日よく歩くので体力がつき、安眠できるようにもなりました。
旅先でも積極的に歩く。札幌駅から円山(標高225m)まで歩いた。
疲れたときは無理せずにコミュニティサイクルも。165円/h。仙台では「ダテバイク」、名古屋では「カリテコバイク」と称する。

【投資等による生活費の確保】

退職金と解約した企業年金は投資に。この2年でだいぶカタマってきました(現金預金の半分は外貨)。年金支給まで8年ありますが、配当や利息、妻のやり繰りもあり、なんとかなりそうです。所謂「4%ルール」を実感でき、お金の心配はかなり減りました。
故郷の首都圏を避けて地方都市に住むのは生活費をセーブする理由からです。街に自然が多いところも気に入ってます。

【コミュニケーション】

あけがたから自分にこういいきかせておくがよい。うるさがたや、恩知らずや、横柄な奴や、裏切者や、やきもち屋や、人づきあいの悪い者に私は出くわすことだろう。

マルクス・アウレーリウス「自省録」の冒頭。

1900年前のローマの哲人も日常的に人間関係に苦慮していたことが窺えます。
営業職だった私は、リタイアしてから人と関わる機会が激減しました。
一方、上記のようなイヤな人は周囲からひとりもいなくなり、正直 ストレスはかなり減りました。

人と話すことが激減したので、コミュニケーションの機会を作っています。
昨年初めて投資系のオフ会に参加しました(写真をAIでイラスト化)。
各地の友人を訪ね歩いて懇親しています。独り身の友人宅は、学生時代と変わらぬ自由な雰囲気が漂うので落ち着きます。泊まらせてともらい、一緒に釣りや登山の計画をねります。

【日本列島、初夏の旅】

自分にとって最も快適なのは「気温は20℃くらい、 湿度は60%以下の環境」だとわかったので、初夏の陽気を求めて旅をしました。3月は沖縄でウイークリーマンション節約自炊生活。
5月は妻と青森の奥入瀬へ。
6月は梅雨のない北海道で居候生活。
猛暑の8月は信州の標高800メートルのビジネスホテル(温泉付き)に連泊。毎日爽やかな高原をトレッキング。今年は長い期間、寒さや暑さから逃れ、快適に過ごすことができました。来年もやりそうです。

【趣味の深掘り】

釣りは最優先の趣味です。行きたい川は全国にまだまだある。山の渓流もいいですが、このような里川も好き。田植え直後の岩手県遠野市の猿ヶ石川。
釣れそうなポイントを見つけたら上陸してニジマスを狙う。北海道の十勝川。またやりたい。
釣りの帰り道は、もっとも心穏やかな時間かもしれません。群馬県にて。
日本百名山に登る。紅葉の栗駒山ではひとりでキャンプをしながら数日滞在。
読書量はかなりup。電波が届かなくなるフェリーの狭い寝台では150%の集中力で没入できる。
キャンプサイトにて。手を止めて風景を楽しんだりするので、意外と読書は進まない。
文学散歩。横須賀は作家の「さとうさとる」の故郷。「わんぱく天国」に登場する坂の宅地を歩く。個人宅の庭に私設の図書館があった。
つい2時間くらいLPやCDを出し入れして音楽を聴き続ける日がある。いまは人生何度目かのジョニ・ミッチェルのブームが到来中。

【娯楽の深掘り】

映画は年間40本くらい観るようになった。
個人的年間ベスト4は、
①瞳をとじて(スペイン)
②ブルックリンでオペラを(アメリカ)
③宝くじの不時着(韓国)
④侍タイムトリッパー(日本)

「ブルックリンでオペラを」はどこかのネジが抜けた都会人たちが繰り広げるコメディ。
夕暮れのニューヨークを背景に疾走するボロ船の映像が実に美しかった。また観たい。

平日の空いている美術館。江口寿史のイラスト展。
平日の十和田現代美術館。巨大展示群は一見の価値あり。
湯治はやめられない娯楽になった。3泊くらい読書をしたり、遊びの計画を練ったりして温泉に入る。デジタルデトックスを心がけ、身も心もスッキリさせる。岩手県の大沢温泉の自炊棟は1泊3,860円だった。東北にはまだ湯治宿がたくさんあります。
時間を気にせずにメシを食う余裕ができたので、グルメを堪能している。行きたい名店をあらかじめGoogle Mapに保存。
仙台の「かつせい」のロースカツ定食。かなりご高齢のおじいさんが頑張って揚げている。カツはもちろんだが、ここはコメが感動的にうまい。

【学び】

毎朝50分は喫茶店で英語の勉強。自宅よりも断然集中できる。YouTubeでCNBCをみたり、WSJのサブスク記事を読む。
40年ぶりに辞書を買う。英単語帳も作る。今日メモったのはXの投稿にあった謎のツイート「we are screwed」→意味は「 まいった、降参」かと。

【職人なひととき】

禁漁期の秋~冬は次年度用のフライを作る。最近お気に入りは「マシュマロ・カディス」。サカナがパクりと食い付く姿に思いをはせる。
料理は週2~3回私が作るようになった。生活能力が増した気がして結構うれしい。湯治宿ではトンカツを揚げた。
金継ぎ教室で習った。お気に入りの食器が復活するとさらに愛着が増す。

【最後に、ついのすみかを探す】

ついのすみかを探しています。

真夏の松本。思っていたより暑かった。
札幌。私は大好きなのだが、妻が寒さにこりごり。
盛岡は自然や食や人間がベスト。冬はマイナス10℃を超えるのが難点。来年もついの住みかを探す旅を続けます。

リタイア前は「人間関係」「健康」「お金」などたくさんのストレスや心配事がありましたが、いまはかなり軽くなりました。
そのことが、毎日を楽しめるベースになっていると感じます。
これからもよい時間、満ち足りた時間を過ごしたいと思ってます。

今回も長々となってしまいました、スミマセン。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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