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アーリーリタイア、続・文化的冬ごもり

1月に続き、2月も文化的冬ごもりの日々を過ごしています。

金継ぎ・漆塗り教室

祖父の形見の修復は続く。ひび割れを埋め、センセイの指導を受けながら漆を塗る。メルティな輝きに歓喜。

文学・歴史散歩

平日の東北大学、史料館の魯迅記念展示室には春節の中国人観光客が大勢来ていた。日本人は私だけであった。

現国で読んだ魯迅の短編「藤野先生」。中国では中学校の教科書に載っているようです。

夜ごと、仕事に倦んでなまけたくなるとき、仰いで灯火のなかに、彼の黒い、痩せた、今にも抑揚のひどい口調で語り出しそうな顔を眺めやると、たちまち私は良心を発し、かつ勇気を加えられる。

魯迅「藤野先生」松枝茂夫訳

魯迅が仙台にいたのは明治三十七年(一九〇四)から中退までの二年間にすぎなかった。帰国した魯迅は、北京の寓居の机の前に藤野先生の写真を貼って、素朴な越前人の風貌の奥にあるなにごとかを感じつづけた。魯迅は、他者の人格にひそんでいる光を感ずることのできる稀有の感光板をもっていた。

司馬遼太郎「街道をゆく・仙台石巻」
魯迅が藤野先生に学んだ階段教室が現存。皆さんそれぞれの思いに浸っているようで静かに過ごしていた。

オフ会

金曜の夜は投資系のオフ会へ。資格取得(FP・宅建)、フルマラソン、英会話、ピアノ再開など、皆さんの向上心に刺激を受ける。

ライブ

母の見舞の帰りはあちこち寄り道。
まずは海老名へ。
今年デビュー30周年のMy Litlle Lover。

akkoさんの声質がとてもすきです。アコースティック調の「スロウな恋」は瑞々しい透明感が秀逸でした。トークの生声にも聞き惚れました。
akkoが高校時代を過ごしたなじみの街らしく「まさか海老名でライブをすることになるなんて」と言ってました。確かに30数年前の駅前は田んぼとニチイしかなくて、夜は真っ暗だった。

東京都現代美術館

坂本龍一のインスタレーション作品展。アルバム「async」の世界を立体的に表現した3作品に長居しました。アルバムを聞き直して脳内で再現してみたい。

ピアノを弾くホノグラムは、彼の不在をあらためて強く印象づけ、とても寂しい気持ちになりました。
木場から浅草まで歩く。この日は10キロほど歩いたがヘコタレなくなった。

ハンドクラフト展

フライフィッシング業界では誰もが知る「つるや釣具店」が主催するハンドクラフト展(浅草)。

つり具は買わず、英国の銅版画(1834年印刷)を買ってしまった。テムズ川の夜釣り。夜長の時季に毛鉤を作りながら眺めたい。

亀十

妻との「おやつタイム」むけに亀十のどら焼きを買う。

開店30分前に行列に加わると6番目。かつては行列を忌避してましたが、今は平気です。となりになった広島のお兄さんと会話を楽しむ。
妻も納得のお味。喜んでくれて何より。

来月は

2月で長かった冬ごもりは終了です。
3月はいよいよ初夏の陽気を求めて旅に出ます。

現在の広瀬川。越冬する白鳥が飛び立てば春が来ます…。

ではまた…。

(付録)過去記事です。



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