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Photo by
sadashugi
我が家のレジェンド達へ
次に買うものが見つからなかったからなのか、
それともそれが良かったからなのかは分からないが、
僕は「使い古し」というものをいくつか持っている。
例えば家用の筆箱。
いつからあったのか知らないので明確な年数は言えないが、少なくとも12年は使っているだろう。
鉄製なのでもう錆びてしまっているが、
なんとなく買い替えようと思わない。
これもいつ手に入れたのかわからない十円玉のマグネットシールが張り付いているのも味がある。
もしこれが人に見せるものならば、とっくに買い替えていただろうというほど年季が入っている。
中のペンは鉛筆からシャーペンに変わり、ボールペンが仲間入りした過程を経ている、家の家具のレジェンドである。
そういったものはどんな人にもあるのではないだろうか。
最近、八、九年使っていた腕時計が少し壊れた。
修理するかどうか悩んでいるときに
ふと「今回治せば使い古したちの一員にこいつもなるのだ」と思い修理することを決めた。
きっとその時計も笑っている。
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