世界の縮小 短編小説
この世界では100年に一度、世界の面積が縮小する。
そして今日が縮小が始まる日だ。
しかし今までの縮小と違うことが一つある。
それは今回の縮小でほぼ全ての人間や動物がこの世を離れることだ。
世界は縮小するとその後に拡大はしない。
つまり世界は小さくなり続けている。
日本だけが存在している国だ。
そして今回の縮小で人が数十人立てるかどうかほどの大きさまで縮小してしまう。
またもう一つ今までとは違う条件がある。
それは世界の縮小は今回が最後だということだ。
縮小は端の島から徐々に地面が崩れてくる。
今回の最後に残る場所は岐阜県の岐阜市だと言われている。
理由は日本の中心だからだ(本当か?)。
そして動物、人間が生き残るために戦いを繰り広げる。
今日も人数を減らしたい同士が戦うコロシアムで戦いが始めっていた。
第1回戦、第2回戦、第3回戦、第4回戦、そして第5回戦が終わった瞬間に鐘の音がなった。
縮小を告げる鐘だ。
全ての動物と人間とが避難または戦闘を始めた。
俺は100年前に死んだ天麩羅二郎だ。
縮小の時に倒されたまま奈落に↓だ・・・
そして俺は天国から見守っている。
兄弟や家族は天国にいるかって?
両親は地獄にいるよ。
俺の兄の天麩羅一郎は今も生きているか?いや兄も100年前に奈落に落ちた。
隣にいる。
弟たちは別世界にいるから。
会いたいけど会えない、いや会えるけど会わない。
だって一番最近あったのが100年以上前だからどんな人か分からなくて怖いもん。
速さで圧倒のチーターなどは既に岐阜県岐阜市で大量に人を薙ぎ倒している。
また元々岐阜県岐阜市にいたアフリカゾウ(なんで岐阜県岐阜市にいるの?)やサイなどが圧倒的な力で自分のスペースを確保していた。
この世界は結局動物が強いんだな〜 としみじみ思う。
だが中には筋肉ムキムキや小さい子供がうまくスペースを確保している。
「よし。人間頑張れ!」俺は心の中でつぶやいた。
俺はチーターにぶつかられて横に倒れたところをサイに右足を潰されて動けなくなってあと一歩のところで奈落に落ちた。
本当に情けなくて悔しい話だ。
おそらく兄の天麩羅一郎や両親もその気持ちだろう(両親は地獄にいるのでそこまで気が回らないか? いやそもそも地獄にいるんだから悪い人だよね)。と思っていたら兄が心を見透かしたように「自分で両親に対する言葉なの??」と聞いてきた。
「???」俺は何がなんだか分からないように誤魔化したがおそらく何を考えているのかバレているのだろう。
そして現実(生きている人たちの)世界では動物が次々に倒されていっていた。
力が強い動物は競争で、足が速い動物は力で。
唯一のこる動物たちはアフリカゾウやカバ、サイなどの力がある動物でさらに元々岐阜県岐阜市にいる動物だろう。
動物と人間は果敢に戦っていた。
そして縮小が終わるまで三分を切った頃に最後のアフリカゾウが岐阜市から追いやられた。
そして目をつぶって三分数えた。
そして目を開くと俺は100年前の景色の中にいた。
そう縮小が終わったあと俺は陸に倒れていた。
それも左足が潰れて。