アニマルズ・ウェイ 第2巻
動物界の裏側
動物界の戦いは激化していた同じ種類の生物もヒグマとグリズリーならグリズリー内陸タイパンとキングコブラだったら内陸タイパンというふうに同じヘビでも同じクマでも一種類に絞られてきていた。
そして今激戦区のサバンナではサイとラーテルが対面していた。
ザビエル、ラットルは互いに緊張した顔で見つめ合っていた。
「相談があります」ラットルがいった。
「さっさと要件を言え」ザビエルが脅すような口調で言った。
「私はラーテルの連絡兵のラットルです。簡単に要件を説明すると… 手を組まないか?? と言うことです」。
「まさか!! そんな甘い話を信じると思うのか??」ザビエルが言った。
「信じてもらえないと言うのだったら基地まで連れて行きましょう。そして信じてもらえないなら命を捧げましょう。」
ザビエルの仲間の1人のザブルトは言った「ラーテルは非常に好戦的な生き物で強力などはしないと聞いたことがあるぞ」。
それに対してラートルは「実は今起きている戦争は動物の知能が高くなりすぎて城などを作り始めるようになってそのことによりお互いの力を試したくなるようになってきたのが原因で起きたと言われています」。
その後長い沈黙が訪れた。
そしてその沈黙を破ったのはザビエルだった。
「わかった信用して手を組もう」。
協力戦争と裏切り
ラーテルの基地に着くとラートルは地図のようなものを出してテーブルに置いた。
「これがアフリカゾウの基地です」ラートルが言った。
アフリカゾウを倒す作戦なのだなとサイたちは思った。
「では出発です」とラートル。
歩くこと3時間ラーテルとサイは全ての軍勢をこの作戦に費やしていた。
「はあはあ」
「ぜいぜい」
「疲れた」
そんな声が多くなってきた頃にラートルが言った「あそこです」。
ラートルが言った場所にはドーム型の場所があった。
中に入るとアフリカゾウたちがこっちを見て「ハマったな」といっせいに言った。
その瞬間にはサイの軍勢はラーテルの軍勢とアフリカゾウの軍勢に挟まれて壊滅していた。
そうラーテルの真の契約者とはアフリカゾウだったのだ。
そしてラートルは「宴にしましょうよ」と言った。
それから3時間アフリカゾウとラーテルは酒を飲んだりご飯を食べたり踊ったり楽しんだ。
アフリカゾウの大将のアフクリが言った「飲んだ飲んだこのまま今日は寝るか」。
「そうはさせませんよ我々が酒を飲んだとでも??」とラートルが言った。
「アフリカゾウは始末せよ!!!」ラートルは叫んだ。
それから1時間ラーテルとアフリカゾウの戦いは続いたがよっていたアフリカゾウはついには全滅した。
そしてアフリカゾウとサイとの戦闘で数が少なくなっていたチーターは人間により絶滅した。
ラートルは裏切ったが急激に動物の知能が上がったということは本当だった。
戦場の拡大
東南アジアでの戦いは最終段階に達していた、ライオンを超えるトラそして世界最小で世界で最も可愛いクマのマレーグマ、マレーグマは機動力に優れるため戦闘力はある。
2種類の強動物が今激闘を始めていた。
マレーグマは突撃部隊、主力部隊、観察部隊、防御部隊、そして王と直属護衛軍に分かれていた。
トラとマレーグマはインドネシアの森林地帯で向かい合った。
「行け!!」
掛け声と共にマレーグマの突撃部隊は機動力を生かしてトラの初陣を突破した。
しかし次に構えていた持久戦部隊はマレーグマの攻撃を交わしてその持久力でマレーグマの突撃部隊を打ち破った。
だが観察部隊が横から奇襲を仕掛けて体力も削れていた持久戦部隊と相打ちになりそこからの主力部隊によってほぼ全滅した。
しかしトラの王直属護衛軍が主力部隊の足止めをしてトラの王のトラムを逃した。
王直属護衛軍の限界が来た頃に王が横から主力部隊を蹴散らした。
これでそれに対してマレーグマの王のマグマーは防御部隊を自分の後ろに回して自分の陣地へ入れないようにしてから直属護衛軍に戦わせた。
しかしトラムは仲間がいなくなった悲しみと怒りで覚醒して直属護衛軍を蹴散らしさらに防御部隊に突進して防御部隊を全滅させた。
それから王に一対一の勝負を挑んだ。
マグマーは鋭い爪でトラムの顔に軽傷を負わせるがトラムが何度も噛み付くことによって疲労していくそして最終的にはトラムが勝利した。
しかしトラムも重傷を負ってマグマーを倒した後に力尽きてしまうのであった。
そうして東南アジアの動物たちは絶滅した。
だが虫などにとっては平和を取り戻したと言ってもいいだろう。
こうして少しづつ最後まで生き残る候補の動物たちも姿を消していった。
第2巻完結