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Blue bossa

ブルーボッサが好きだ。
正確に言うとジョーヘンダーソンのアルバム「PAGE ONE」のブルーボッサが大好きだ。
作曲者であるケニードーハムとの共演だが、オリジナルでありながらその後数限りなく録音されたブルーボッサの中でもずば抜けた演奏だと思う。

この曲は、ジャズスタンダードの中でも比較的易しく、アドリブも基本的にはスケールを2つ演奏できればなんとかなる曲なので、かくいう私もジャズ初心者の時から何度となく演奏し、また他人の演奏も数多く聞いてきた。

オリジナルを知らないまま、長いこと演奏していたのだが、ジョーヘンダーソンのブルーボッサを初めて聞いた時の衝撃はすごかった。
高校生の時に初めて聞いたマイルスの枯葉(キャノンボールアダレイ名義のアルバム サムシンエルス一曲目)以来の衝撃だった。

かっこいい!綺麗!まるで絵画のように美しく、切なさ、儚さといった色々な感情が伝わってくる。

本当にまるで青を基調とした絵画を見るような美しさ。

今のジャズミュージシャンのような難しいことは一切していない。まずテーマの切なさで一気に魅惑され、ケニードーハムの若干テーマを崩しただけのソロからジョーヘンダーソンのテクニカルなソロ、隙間を縫っていくようなピアノソロ、ベースをフィーチャーしたBメロから最後にテーマで終わる。

恐らくジョーヘンダーソンの中にはこの曲のイメージが映像としてあり、それを音楽(録音技術含め)で表現したのではないかと私は思います。

これを聞くとなかなか自分では演奏しようと思わなくなるんだよねー。
このイメージを表現しようと思ったら、まずバンドでイメージを合わせないと。

セッションでは無理だわな。
本当にクールで美しい!

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