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イギリスのブルース、アメリカのブルース

ストーンズなどのブリティッシュロックからブルースを好きになったことは以前書いた記事で触れた。今日はイギリスのブルースとアメリカのブルースについて書いてみたい。

何故か自分はイギリスの白人が演奏するブルースが好きだ。ストーンズとかザフーとかクラプトンとかゲイリームーアとか、数え出すときりがない。
アメリカ人の白人のブルースも嫌いではないが、それほどではない。(黒人のブルースは別です)

その理由を考えてみた。

アメリカ白人のブルースってなんか軽快で明るいんですよ。ブルースが本来持つドロドロした鬱積した不満、ストレスが感じられない。その昔、いち早く黒人音楽の良さを取り入れた白人の音楽であるカントリーの影響があるのかもしれない。あとアメリカ人にとってブルースはすぐ近くにある音楽なので気軽に触れ演奏し、その背景にある悲しみ、苦悩などにあまり関心がなかったのかも知れない。あるいは黒人への人種差別の歴史から背景に目を背けたい部分もあるのではないか。

対してイギリス人にとってのブルースは全く手の届かない遠い国での恋焦がれるしかない対象だったと思うんですよ。
そこで自分達がアメリカ黒人になれないことがわかっていて、それでも好きで好きで黒人のように演奏したい。一生片想いなのはわかっている。手が届かないこともわかっているが、それだけに恋焦がれて相手のことを歴史、背景、なぜ存在するのかまでとことん知りたいみたいな感じだったのではないか?
ほら、外国人で日本の刃物とかに憧れて日本人以上に歴史や背景、技術を勉強し本気で一流の刀鍛冶とか日本の職人をめざしてるみたいな話もよくあるじゃないですか?
そういったものがあったんじゃないですかね。

あくまで仮説です。アメリカの白人ブルースシンガーの好きな方ごめんなさい。あくまで個人の意見なので悪しからず。

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