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なぜ僕はBluesに魅かれたのか

中学生の頃、初めは弱い自分にうんざりしていて強くなりたかったのかもしれない。そのころのロックミュージシャンはなんか強そうに見えた。

その頃のロックミュージシャンといえば悪魔、地獄からの使者、麻薬、イメージからしてなんか強そうで音楽というよりそのスタイルに魅かれた。

今でいうと中二病のようなものだったのかもしれない。そんな中で強そうな連中のうるさいロックミュージック、アイアンメイデンとか、ジューダスプリーストとかを聞きあさっていたある日、毎月定期購読していたロック雑誌 ミュージックライフに麻薬中毒で危ないミュージシャンランキング特集が組まれていて自然と目が行った。

1位 キースリチャーズ ローリングストーンズのギタリスト ロック界最悪の薬中で今生きていること自体(当時1980年頃)が不思議であるというような記事だった。(ちなみにキースは今でも元気に生きています)

なにこいつ、強そうじゃん。写真もいかにも柄の悪い不良という感じだった。何よりローリングストーンズは日本政府から入国拒否されているくらい極悪バンドらしい。自分の弱さを打ち消す強い音楽が聴きたくてストーンズのアルバム(当時はLP)「Still Life」を買った。

聞いてみた。音も大きくないし、なにより音が歪んでない。(当時はギターの音が歪めば歪むほど良いと思っていた。)シンプルかつ単調なロックンロール。あー小遣いはたいて買うようなアルバムじゃなかったかもとがっかりしたのを覚えている。

続く

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