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タイマッサージセラピストのための疲れにくい施術 ◾️タイマッサージをするために必要な体力

タイマッサージセラピストとして必要な体力とはどんなものでしょうか?
体力といっても広い意味がありますが、皆さんはどう思いますか?
タイマッサージを運動・スポーツとしてとらえて、他のスポーツ競技と比較して考えてみたいと思います。この考察を通してタイマッサージがどのくらい体に負担がかかるのかイメージしやすくなると思います。特にこれからタイマッサージをはじめる人や体力に不安のある方は参考にしてください。

それでは、一緒にイメージしながら考えてみましょう。



運動するとき体にかかる3つの負荷

ヒトが体を動かすとき体には3つの負荷がかかります。なにか分かりますか?
そして、それらに対していかに耐えることができるのか?が肝心です。
具体的にタイマッサージで言えば、施術にかかる負荷に対して姿勢や体の安定を維持できるか?ということです。
3つの負荷とは 力 スピード 持久力。タイマッサージではそれぞれどのくらいの負荷がかかると思いますか?もう少し説明しますね。

・力(ちから)

どれだけの重さ・強さに体の安定を維持できるか?
重たいものを持つと体がぐらついたり重すぎて持てなかったりします。軽々持ち上げる人もいれば、ぜんぜん動かせない人もいます。

ウェイトリフティングなんかはホントに力が必要ですね。あんなに重たいものを人間が持ち上げる。力競技の最高峰です。

タイマッサージで考えてみましょう。一瞬で百何キロも持ちあげることはないですが、けっこう人間の体って重たいですよね。また筋緊張が強かったり、うまく脱力できない人に施術すると抵抗を受けてしんどかったりします。あなたは体が重たい人でも平気ですか?

・スピード

どれだけの速さに対して体の安定を維持できるか?
100m走など短い距離を全力で走ることを想像してください。出来る限り早く強く腕を振って足を回転させて!そのスピード感に体がついて来れなければ加速も出来ませんしスピードは落ちる。転ぶこともあります。
たった10秒の競技で肉離れしてしまう、腱が切れてしまうことだってアスリートの世界ではあります。
普段走らない親御さんが子どもの運動会で大コケしたりアキレス腱を切ってしまうこともありますね。

タイマッサージではどうでしょう?あまりスピードは要求されませんね。むしろ真逆なくらいゆったりです。安定してスムーズに、間ができないように手技を展開していくことは必要かと思いますが、俊敏ていうほどの動きはないですね…。

・持久力

どのくらいの時間を継続して体の安定を維持することができるか?
持久力といえばマラソン。イメージしてみてください。最初の方は調子がよくても途中から息もあがって呼吸しずらくなってきます。姿勢も段々崩れてきて足も重たく感じたり、わき腹が痛くなったりしたことありますよね。
短い距離だったら負けないけど長距離は全然だめな人いますね。スピードとは別物の体力。

タイマッサージで言えば一日を通して施術を続けることが出来るか?けっこう重要ですね。あなたは一日どのくらい施術できますか?そしてどのくらい疲れますか?

タイマッサージをスポーツとして比較する

では、それぞれ3つの負荷がどのくらいかかるのか?
見やすいようにレーダーチャートをつくってみました。負荷は5段階で、メジャーなスポーツと比較してみましょう。
イメージしやすいように個人的な主観で作ってますのあくまで参考程度に…ざっくり作りました。

①マラソン
42.195キロをトップアスリートは2時間10分以内で走るわけです。ママチャリを漕いでだいたい20キロ程度の速度が出るので、そのスピードを維持して2時間10分走り続けます。一般人が走ろうとすれば相当速いです。
また選手の体型は全体的に細く軽いのが特徴です。
絶対的な持久力と勝負所でのスプリントが必要という感じでしょうか。体型からも力は必要なさそうです。

マラソン

②サッカー
みんな知ってる人気スポーツ。ポジションによって差はあると思いますが、1試合を通して走り続ける持久力はもちろん、必要に応じて全力でスプリントします。またコンタクトスポーツなのであたり負けしない力強さも必要なハードなスポーツです。

サッカー

③100m走
100mを10秒で走り抜けます。一般男性で14-15秒。
走るという運動を極限まで高めると10秒以内で走れます。全速力のスピードを10秒維持するために強靭な肉体が要ります。オリンピック選手の体型を見ると脚だけじゃなくて上半身もかなりがっしりしている印象ですね。

100m走

④タイマッサージ
では、タイマッサージはどうでしょうか?
施術の動きはゆったりしていて、受け手の足を持ち上げてストレッチをかけたりしますのでスピードは求められません。押圧は自分の体を使ってやりますので最低限自重を支える力さえあればこなせます。人の体は重たいと言っても持ち上げてどこかに運んだりするわけではないのでそこまでの力は要りません。
1本60分〜120分の時間で4〜6本こなせば1日の仕事が終わります。個人的には旅行で一日中歩くほうがしんどいですが、持久力はそのくらいのものとします。

タイマッサージ

まとめ

どうでしょうか?こうやって他のスポーツと比べると、タイマッサージは体にかかる負荷は圧倒的に少ないですね。
スピードは求められないし、力もほとんど入りません。
それゆえに誰にもチャレンジできるスポーツ、仕事と言える
でしょう。
そして1番必要なのは持久力です。
マラソンほどは要らないけど、最低限1日を通して安定した姿勢と動きを維持できる耐久性が必要と言えるでしょう。そしてそれが施術のクオリティー、受け手の印象に大きく関わってきます。

ただ、この持久力・耐久性でかなり個人差があるようです。“なんで私はこんなに疲れるんだろうか?”と思っている方が多いように思います。
それはなぜでしょうか?

こんなことが考えられます。
・施術中の姿勢に問題があり崩れやすい
・力まかせに押圧、ストレッチをしている
・動きにバリエーションがない etc

このあたりが肝心なところで本題なんですが、それはまた今度!
一日何時間施術しても疲れにくい。そんな施術ができたら仕事も楽しくなるし、技術をもっと洗練させるモチベーションにもなるでしょう。
せめて仕事上がりに友達と会って遊べる余裕が残っている感じにはしたいですよね。
続く‥

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