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基礎づくり1 どうすれば力をうまく伝えることができる?
”どう押したらいいのか分からない”問題
困ったことはないですか?”もっと強く”とか”伝わってこない”とか言われたことありませんか?学びたての頃一番最初にぶつかる壁と言ったらコレじゃないでしょうか。うまく力を伝えられない問題。
スクールでひと通り手順は覚えても肝心の押圧がうまくできないと困りますね。良くも悪くもタイマッサージにはテキトーなところがありますので曖昧なままやってる人は多いと感じます。
なので上手な人、下手っぴな人の差が大きいです。”背筋を伸ばして”とか”肘は伸ばして”とかそういうことではないです。
どうやって圧が伝わるのかそのプロセスをイメージ出来ているのかということです。
上手い人、すぐできる人は無意識に“どうやって圧をかければいいか”イメージして体を動かしています。それを説明します。
これで”とりあえずがむしゃらに押しとけ!”を卒業できるかもしれません。
そのプロセスは3つあるが まず“押すな”
押すと疲れるんです。だから押さない方がいい。ここで言う“押す”とは手で腕力で押そうとすることです。(手押し)
”もっと強く”って言われたらもっと頑張ります。だから指とか関節を痛めて引退を早めます。もったいない。
上手い人は押さないでラクしてます。からだ全体を使って動いています。
疲れにくい施術のためには大前提です。”押すな”(ダメ、手押し)
その1 きほんのき ”のっかる”
”タイマッサージは自分の体重を利用するので施術者にやさしい”と説明しているのをよく見かけますが、それがコレ。
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例えば、四つ這いで体を前後に動かして太ももの上にのっかる。同じように背中にのっかる。のっかるだけ圧がかかります。
他にも足で踏んづける、膝で、肘で、お尻でのっかる、乗る。上から下への方向性がイメージできると思います。
これは皆さん分かっていて実践していると思います。ほんとにラクです。
でもすべてにおいて自分の体重を使えるわけではないのです。のっかれない所がある。。そういう時はどうする…
その2 たぶんこれができてない ”つっぱる”
多くの人がぶち当たる壁がこれです。イメージできますか?
まず、”のっかる”が使えるのは上から下への垂直の方向、位置が取れる時だけです。もし必要な方向性が斜め~真横の場合は、”つっぱる”んです。
突っ張り棒のように受け手と床の間で突っ張って、斜め~横方向の圧を生み出します。これができないと腕力に頼って押すことになります。
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”手押しには”限界があります。一生懸命やってる割に圧は入らない。
上手につっぱれると倍以上は力が伝わります。そしてラクです。できるようになるとセラピストとして厚みが増します。
その3 頻度は少ない ”ひっかける”そして引く
手の形を触れてるところにフィットさせて”引っかける”。そして体を後ろに傾けて引く。手で引くというより体を後ろに引くように動かせば腕力に頼らずに済みます。頻度は少ないですが、指をひっかけて押圧したり、受け手の足を持って引いたり、腕を引いたりする動きがタイマッサージにはあります。
圧のかかり方や方向性を明確にイメージし次の動きを選択する。
的確に受け手に圧を伝え、与え手自身の体の負担を減らすには、押圧のプロセスを理解し使い分けることが大事です。
”のっかる””つっぱる”どちらでもいける所もあるかと思います。また、受け手と与え手の体格差によっても選択は変わるでしょう。あとは気分とか。
よくあるエラーとして、”つっぱる”しかないところで”のっかる”動きを一生懸命やっても圧は伝わらないということを理解してください。上手くいかない人はこれで引っ掛かってるはずです。
方向が間違っていれば目的地にたどり着くことはできない。
ドアを開けようと必死に押したり引いたりしたがスライドドアだったみたいなことが起きます。
”体の動きで圧の方向性を変えることができる”ということはセラピストにとって必要条件のひとつであると言えるでしょう。
理論は理解した。じゃあ体はどう動かす?
”プロセス・方向性を選択+体を動かす=必要な圧を作り出す”
これが結果として”押す”ということになります。中身が全然違います。手押しではなく体の動きを使って出来ると疲れにくくなります。ぶっちゃけ手押しは使ってもいいのですが最終手段です。
もしこれを読んだだけで、できるようになったなら体を動かすのは得意そうです。それでも上手くできない人、圧は入るけど体のどこかが痛い、そんな人のために次の記事に続きます。これも大事です。いや、これが大事。
実際どのように体を動かすのか?それによって負担がかなり違います。圧の入り方も全然違います。
まず、体の動きにもパターンがあります…つづく