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保健室の先生

カウンセリングを受けたら学校に行けるようになる、という簡単なものではなく、行けたり行けなかったりの日々は続きます。
無理に行かせるのは止めようと決めたはずでも、行けないムスメをひとり残し仕事に行かなければならないのはしんどいことでした。
ちなみに、私の職場は歩いて10分ほどのとこにあり、よくお昼に戻ったりしてました。

元々学校にはちゃんと行くもんだと思ってるワタシが、そう簡単に行かなくていいよと思えるようになる訳もなく、今日もダメなのか・・・また今日もか・・・と。
なんともしんどい日々でした。

それでも、振り返るとあの頃よりはマシになってきたかな・・・と思える日はやってくるもので、ぼちぼち行けるようになっていきました。

でも、教室にはあまり行けず、保健室に居場所を作ってもらっていました。
保健室の先生もまた、ムスメを理解してくださり寄り添ってくださる素敵な先生でした。

こうして書きながら、あの時どういうきっかけで保健室で話をすることになったのか記憶を振り絞っても思い出せないのですが、放課後、保健室の先生と教頭先生とお話をさせてもらったことがありました。
教頭先生は元気のいいあたたかい生徒思いの先生で、時間が許す時は、正門の外で遅れてひとりでとぼとぼと歩いてくるムスメを待っていてくださっていると聞きました。
保健室の先生はムスメとたくさん話をしてくださってるようで、話が面白くて賢くて優しいムスメさんだと言ってくださいました。
その時もワタシはボロボロ泣いていたことは覚えています笑

先生方に気にかけていただきながら、何とか中学に上がることができ、笑って卒業を迎えられる日が来ました。

胸に花を飾り体育館へと入っていくムスメを見送った後、体育館に入るために並んでいたワタシ。入口前にいらっしゃった保健室の先生の顔を見た瞬間また涙が。
「お母さん、まだ早いよ笑」
と、泣きながら笑い合ったのは忘れません。


中学に入ったら頑張るから。
と言ってたムスメ。
ここからまた二進も三進も行かない日々がやってくることになるんだけどね・・・



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