総合病院行って気づく、同伴家族の会話。
眼科通いが続いている。検査が多い眼科は、診察までの待ち時間も長い。総合病院だから患者も多い。
待合室では、老親を連れてきた子どもと思われる人や夫婦の会話がよく聞こえてくる。
なかには、言葉じりがキツく聞こえるときもある。耳も遠いし、何度も同じことを聞いたりするんだろう。
ああ、悪気ないだろうに
それでも自分で気付かないうちに、他人が耳をそばたててしまうトーンになってしまうんだ。
いろいろ大変なんだろうなぁ。
などと思っていたら、先日は自分がギョっとされた。横にいた主人との会話で、ほんの少し自宅調というか
「だからぁ。こうこうこうじゃない!」
と言ったら横のおじさんと目があって、ハッと気づいた。
これか。
自分では怒ってるわけでもないし、言われてる主人もそんなに気にしていないのだが、おじさんにしてみたら、キツい言い方、と驚いたかも。
子供が小さい頃も同じだ。母親は知らず知らずのうちにアップアップになってしまうときがある。そんなタイミングが、スーパーマーケットだったりすると、周囲にジロっと見られる。でも、あの頃は見られても無視だった。こっちの感情が収まらないことの方が多かった気がする。
いまなら、子供のイヤイヤ期&もうやめてぇぇわけわからん期、それらは長くは続かないと分かるのだけど。
真っ最中のときはムリなのだ。
子育ては、ひと段落してから気づくことが本当に多い。あの日に一回だけ戻れたなら、ほかの言い方が出来たのに。ほかの方法があったよ。
なんて遅いけど思う。
いまは、泣き叫ぶ子と爆発しそうなママをみかけたら、お節介だけど、割り込んで泣く子に話しかけたりする。キョトンとしてくれたら成功だ。身振り手振りで子供の気をひく。空しいことに、よけい泣かれてしまうこともあるが、成功すると嬉しい。一瞬でもママも笑顔になってくれたら。
ママたちが、息抜き出来る短時間だけ預かる場所が無料か格安であればよいのにと思う。保育園や幼稚園以外での短時間お預かりは、民間であるけれど高い。お金をばら撒くのでなく、区役所や市役所が運営して、駅チカ駅ナカで。ママがひとりでコーヒー飲んだりケーキ食べたり、お買い物する。2時間ほどでも充分リフレッシュ出来ると思う。
もちろん、免許持った人が必要だが、その地区の、子育て終わったけど孫はまだ、時間だけはたっぷりあるよみたいな私たちのような老夫婦は、ボランティアでお手伝い出来るだろう。
法律や自治体規則や保険や免許などなどあるけど、リーダーがやるぞー!と言って、簡単にシンプルに出来るとよいのに。
老親を病院へ連れていったときに、病院敷地内で簡単に同伴家族が1〜2時間、ひとりで過ごせたら。べつに、ゲーセンやパチンコへ行ってもよいと思う。少しだけ余裕が生まれたら。帰りは声のトーンが少し変わるだけでよいのだ。
切に願うなぁ。自分もこれから起こりうる老老介護を思うに。こんど自分の自治体へ、投書してみよう。区長へのご意見コーナーってのがあったはずだ。
書き始めたら、違う方向へ進んだりして、最後は決意になった。還暦迷子だ。笑。