経験がものをいうことで困った時は早々にプロに聞くべし!
お困りごとがある時、僕はネットで調べたり本を読んだりして自分で解決策を探します。もちろんそれで解決できることもあるのですが、実戦経験がものをいう事象に関して言えばそのプロセスで解決できるスピードは極めて遅いと思ったんです。やはりその道のプロに会って聞く。これ!!
このnoteのきっかけとなっている話があります。
今僕は毎日せっせかソーセージをつくっているんです。
来月、お店が2周年を迎えるのですが、それに伴って「何か近隣のバーでやってなくてみんな好きで美味しいものをつくりたい!!」と思ったわけですが、そこで料理本を読み漁っていたところ「あ、ソーセージ!!」ってなったわけです。
無知も無知。食べる専門。でもやってみようと思ったんです。
基本的に手間なものや小難しいことからは逃げてきた僕ですが、いろんな人の話や本を読んで思ったんです。
「とりあえずやってみよ!」って。
で始めたわけですよ。ソーセージ作り。
まずはネットで作り方を調べて、よくわからなかったのでひとまず某サイトでスターターキッドを買ってその説明書通りに作ってみたんです。
お肉の味付け、腸詰め、茹で。
ま、結果からいうと、
「何これ!!めっちゃ難しいやん!!」
だったんです。酷いデビュー戦でした。人様にお出しするなんて無理も無理なレベルのソーセージ?いや、もう皮に包まれたハンバーグでしたね。
そこから何回か試行錯誤の末作っていったのですがうまくいかず・・ちょっといい出来になったと思った翌日にまた失敗して振り出しに戻るみたいなことを繰り返していました。
そこで手を貸してくれたのが後輩のリンちゃん。知り合いに料理のプロがいるとのことで色々聞いてくれてその一字一句をLINEしてくれたんです。
その情報を頼りにもう1回作ってみたのですが・・・
「全然うまくいかないやーん!!」
折れそうになりました。
その2日後にリンちゃんがプライベートでお店に遊びに来てくれたのですが、その時にボソッと挫折気味の心境を話したんです。
「せっかく聞いてくれたのに全然うまくいかないや。あと2日、残業して何とか完成させるわ」
ま、残業したからって完成する保証なんてなかったですが、提供開始まであと4日。先に告知して自分にプレッシャーをかけて開始したのですがそれが仇となる可能性さえでてきた時期でした。
そしたらリンちゃんはおもむろにスマホを取り出しで電話をし始めたんです。
「料理長、今日休みですよね?今すぐ来てくれませんか?」
電話の相手はその知り合いの料理のプロの方でした。強引な誘い、しかも時間は23時。怖いもの知らず。
「今から来てくれますって!色々教えてもらいましょう!!」
・・・お前、良い奴だな。だけど強引だな。。。
約30分後、噂の料理長さんが来てくれました。パッと見冴えない感じの細身の男性←失礼。でした。しかしこの型の直々の助言が今後のソーセージ作りに劇的な変化をもたらすこととなります。
始めに簡単に挨拶をさせていただいた後、恥ずかしがることもなく正直に今の状況と直面している問題についてお話ししました。そしたら料理長さんはものすごい勢いで目から鱗なことを沢山教えてくれたんです。
何が違ったかってネットに書いてあるやり方、スターターキッドについていた説明書と真逆の事を言っていたんですよね。
「それはダメだね」
「そんなこと気にしなくていいよ」
そして極めつけの一言。
「結局は自由に味付けして楽しむものだから、ソーセージって」
めちゃくちゃネットの端から端まで読んで何が正解なのか、何が一番良いのか考えまくっていた自分が一瞬で崩れ落ちた瞬間でした。
百戦錬磨のプロの話は何よりも具体的で、起承転結で、そして論理的でわかりやすい。特に実戦経験によって成長していく分野においては特に。限りなく答えに近いヒントを与えてくれるので。
困った時はプロに聞くべき。人脈を辿って機会をつくるべき。
※ちなみに料理長さんの数々の名言集のおかげでまだまだ未熟ながら形にはなりました。提供開始日に間に合うようになったので本日はお休みをいただいてカフェでnoteを書いている次第です。