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海外で記憶に残る食べ物

記憶力も視力も体力も衰えて行く一方のお年頃女のnoteをお読みいただきありがとうございます。

そんな中、食いしん坊の忘れられない海外の食べ物の自己満忘備録。
最初に伝えておきます。
食いしん坊ではあるが美食家ではない。食い意地が張っているという言い方が一番当たっているかもしれない。
そして値段が高いものはオーダーに悩む貧乏性である。

出されたものはたいてい美味しく頂くが、記憶に残るのは変わった食べ物が多い。
まずはそっち系から。
※生理的に無理な食べ物もあるだろうから、閲覧注意。写真あり、となっているのがソレです。


▪️ハギス


スコットランドの料理で、当時親戚の住む街のレストランで食べた。確か2回目に母と訪れた時。
名物だと話には聞いていたので迷わず注文したが、叔父と叔母に本気か?という顔をされた。
羊の胃袋に羊の内臓を詰めたもので、さらにその店は羊の血のソースだと言っていた…気がする。
スコットランドではバーンズナイトという日に食べる。バーンズという詩人の誕生日らしい。
運ばれてきたハギスは、黒っぽいような茶色っぽいような赤っぽいような…そんな記憶だ。ちゃんとしたレストランだったので、盛り付けは材料から想像するような不気味さはなかった。
いざ実食。
……レバーが好きな人は食べられるんじゃないだろうか。わぁ美味しい!おかわりしたい!という感じではない。というか味が濃いので何切れかでかなり満足する。しかし、頼んだものは完食が一応モットーなので最後まで食べる。
途中で叔母が「そんなもの全部食べなくていいから」と大変失礼なことを言っていたのが忘れられない。
スマホのない時代だったので写真はない。もし興味があったら画像検索して欲しい。そんなにグロくない…と思う。

▪️カエルとヘビ(写真あり)


娘の幼稚園時代のママ友と2人で、シェムリアップに行ったことがある。ママ友は初海外だったが、全く東南アジアらしさに物怖じしないタイプだった。

パブストリートという通りがあり、名前の通りお酒と食べ物を楽しめる最高なストリートだった。
夜になると露天でいろいろなものも売っている。
そこでママ友が食べてみたい、と言い出したのがタイトルのものだ。

買わないと写真撮影も有料だった

これは名物ではなく、普通に珍しいものを撮りたい、食べたい、という観光客目当ての串刺しだろう…とわかりつつも、もちろん買う。写真にはサソリらしきものも写っているが、それはカサカサしていそうなのでパスした。
薄いビールをたらふく飲み、いい感じにほろ酔いなこともありそれほど躊躇せず口に運ぶ。
うん、硬い。
これは歯が丈夫じゃないと無理なやつ。
味は両方とも薄味の甘辛な干物みたいだった。味より、とにかく噛みちぎることがなかなかできなかったことを覚えている。ママ友も感想は硬いねぇ、だけだった。
まあ2人とも信州在住なので、イナゴや蜂の子なども平気なタイプだからかもしれない。

カエルについては、日本の居酒屋でもメニューにあるくらいだから珍しくはないと思うが、ベトナムのフーコック島でも食べた。

ナイトマーケットにて

旅友の従姉妹のリクエストである。
が、従姉妹は早々にもうお腹いっぱいだと言い出し、残りは私が食べた。
ホテルに戻り、「さっき言えなかったけど、食べてる途中にウロコみたいなの見たら嫌になっちゃってさ〜」と告白された。私は老眼でよく見えてなかったのが幸いしたのかもしれない。
こちらは硬くなく、普通に鶏肉のようだった。
でもフーコックで食べるならやっぱり両生類より魚介だと思う。

▪️ポンティアコーン(写真あり)


名前からして可愛い食べ物みたいだ。コーンとつくからとうもろこしみたいだ。
しかしこれは「あの、ゆで卵」のことである。
そう、ベトナムではホビロン、フィリピンではバロットなどと呼ばれている、アレ。
孵化直前のアヒルのゆで卵だ。
これはシェムリアップで食べた。
前述のママ友と行った時も探したが見当たらず、2ヶ月後に従姉妹と再訪した際に、トゥクトゥクのドライバーに連れて行ってもらった。
ローカルなお店だったからか、照明が暗くてそれほど詳細はよく見えなかった。

ライムと塩が添えられている
スプーンですくって食べる

味は普通に美味しかった。ゆで卵とチキンのあいのこみたいな感じ。塩を効かせるとさらに美味しい。
従姉妹は私は食べないから!と言っていたが、私の様子を見ておそるおそるチャレンジしていた。
ひぇー、ひゃぁー、なんて言いながら食べていたが、やっぱりいざ実食すると、あれ?美味しい!と言っていた。
見た目だけが難だと思う。
あとは孵化の具合によるかもしれない。私は柔らかかったが従姉妹は骨っぽい感触があったとか……

先日行ったベトナムハノイのビアホイにもこのメニューがあるらしい。ここではチュンビロンという名前だ。しかもウズラバージョンもあるらしいと知り、ターヒエン通りで聞いてみた。残念ながら観光客向けのその店にはなかったが、一度食べてみるとそんなに恐れるものではないと思う。もちろん好き好きだとは思うが。
シェムリアップでお店に連れて行ってくれたトゥクトゥクドライバーが「僕は食べない」と言っていたのが印象的だ。

▪️ワニ


これは今となってはそれほど珍しくはないかもしれない。
最初に食べたのはグアムだったか…ワニのステーキだった。淡白な味で硬かった、という記憶しかない。
多分珍しいメニューだったから頼んだのだろう。

次の機会はポンティアコーンを食べた時と同じシェムリアップにて。
食の好みが似ている従姉妹とクメール料理をひたすらうまいうまいと食べ続けて、4日目についに飽きた。料理というか、根底に感じるスパイスの味に飽きたのだ。
そこで、クメールらしくないメニューにしようと頼んだのがサンドイッチ。しかしここでも好奇心が働き、ベーシックなサンドイッチとワニのサンドイッチをチョイスしてしまう。

おしゃれなワニサンド

しかしこちらも微妙にクメールのスパイスを感じる味だった……飽きていなければ美味しい一品だったかと。
ワニっぽさは感じない。ワニっぽさってなんだろう。

普段は気に入ると同じものばかり注文する。失敗したくないのだ。しかし海外に行くとそのタガが外れてなんだか珍しい体験をしたくなる。
それをよく知っている母には「変なものばかり食べて従姉妹ちゃんに迷惑かけないでね」と旅行前に言われるのが常。


美味しくて記憶に残っている料理ももちろんある。
多分他の国もほとんどが美味しかったのだが、突出して覚えているものだけ紹介。

▪️バリ島のサンバルシュリンプ(レストラン名)


バリ島のおしゃれタウンである(らしい)スミニャックのレストラン。何を頼んでも美味しい。特に好きなのがメニュー名は忘れたが↓にいくつか載せたエビ料理と、サンバルメラとサンバルマタだ。
従姉妹との弾丸2泊4日(しかも無駄に香港乗り継ぎ)で訪れて大満足したのがきっかけ。

2018年1回目
感動の美味しさ
2019年2回目
やはり美味しい
2019年3回目
こちらもマストのメニュー
2024年4回目
数年ぶりに行ったがやはりうまいーーー!

と、私のスマホに4回行った時の写真が残っている。
2019年は2晩連続で通った。そのためにスミニャックのホテルに2泊したのだ。
そして2024年の今年は最終日に行くと決め、わざわざスミニャックの安いホテルをデイユースして備えた。
次のバリ島はウブド泊はすでに決定しているが、もう1箇所をお気に入りのサヌールにするか、エビのためにスミニャックにするか迷い中だ……

従姉妹と初めて訪れた時の記事貼っておきます。
当時より少し値上がりしてます。


▪️フーコック島のゴー・カイ・チック

ベトナムのフーコックには2回行っているが、2回目で出会った料理だ。

ホテルのレストランにて
こちらはナイトマーケットにて

酢締めしたイワシにナッツや野菜、ココナッツがのっている。さっぱりしているがどこか南国の味で箸がとまらず、ホテルではおかわりのオーダーをした。
これをライスペーパーに巻いてタレにつけて食べるのだが、最初気づかずそのまま食べていた。店員さんが教えてくれてライスペーパーに巻いたのだが、
そのまま食べる方がイワシの味がして好みだった。
私は廻るお寿司屋さんでも延々とイワシ、アジを食べ続ける光り物好きだからか、本当にハマった。
ココナッツチップスがあった時に家でも作ってみたが、やっぱり現地のものとは全然違った。
フーコックはもう行かないと思うが、これはまた食べたい。


私にとっては食べ物の思い出が、旅の思い出かもしれない。
旅の計画も、必ず名物の食べ物検索に時間をかける。それがワクワク度を高めてくれる。
やはり食い意地が張っているのだと改めて再確認した。
今更だけど。

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