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私が追う夢"バーチャル試着"について

まずはご挨拶を。どうも、華魔です。
今回は私が追っている実現させたい夢や理想、構想を赤裸々に綴りたいと思います。夢というか、実現させたい未来のお話です。

1.どんな夢(未来)か?

 私の実現させたい夢(未来)は"バーチャル試着"であり、その根幹は汎用性の高い3D衣装データを活用する未来です。
汎用性の高い3D衣装データを活用できるようにし、それを試着や衣装変換に活用できる未来を目指したいんです。(1人では到底達成困難な夢ですね)

2.なぜそれを実現させたいのか?

 最初は"バーチャル試着"が実現できればアパレルで働く人の助けになると思ったことが始まりです。
 8~9年前、学生時代にアパレルでアルバイトをしていました。その時に経験した繁忙期での服を畳む作業があまりにも地獄であったため、どうやったらこの苦行を無くすことができるのか?と考え思い至ったのが"バーチャル試着"です。(リアルでの試着を減らせば畳む服を減らせるという発想)

 ~ちなみにどんな地獄だったのかというと~
 閉店後3時間(0時15分)まで全スタッフで服を畳むも畳みきれず、帰宅し、朝6時45分に出勤して開店(9時)まで服を畳みつつ品出しし、開店後も午前中は服を畳む。それを×6日、という地獄です。もちろん8時間労働を軽く超えます。約15時間労働です(休憩時間を除く)。それを4年間経験しました。

当時は、バーチャル世界は夢のまた夢だと思っていましたし、スマホでなんとかならないか?とか、アプリで衣装データを人型に着せ替えできればワンチャンないか?とか、衣服をスキャンする技術が無さそうだな、とか色々考えて見事にその想いに蓋をしました。

そこから時を経て2016年VR元年から沸々とVRが話題になり始め、一度蓋をした想いを実現できるのでは?と感じ始めました。そして2019年5月、発売直前にOculus Questの存在を知り勢いで購入。VRChatの存在を知り"バーチャル試着"の実現が可能だという確信を得ました。
何故かと言うと、最終的な理想はMRでのバーチャル試着ですが、既にVR環境で、場を設ける『ワールド』、入室制限の『インスタンス機能』、試着とも言えるアバターコンバートが実現している。そう捉えることが出来たからです。

特に、ワールドおよび入室制限の付けれるインスタンスの概念は、試着を行う空間(VR店舗)において必須だと考えていたため、実現されていること自体が衝撃的でした。試着中に知らない人が来るという問題が解決したも同然だったからです。

そしてそれが、VRChat依存ではなく開発プラットフォーム Unityのインスタンス機能、つまりエンジン側の機能であるということを知り、今後色々なVR空間が実装されてもそれがUnityで開発された空間であるならば、同じ機能が使えるという期待がもてるということです。(名称などが変わろうとも効果が同じなら良いです)

と、言った具合に開発環境が整っている実状から、"バーチャル試着"の実現が可能であると確信しました。

(話が逸れたので話を戻します)
"バーチャル試着"への夢は、当初は職場改善やアパレルで働く人たちのために、という想いからでした。
しかし、今は少し違った想いもプラスされています。それは、VRChat界隈の活躍・活動を見ていて自然と想ったことです。
それは、
    個人作成した3D作品も試着や衣装変換できるようにしたい
                               です。
衣装やアクセサリーなんでもです。今後もしかしたら訪れるかもしれない1人1アバター時代にも、今現在活躍している様々な3Dデータが適用できたら良いなと思いました。マーケットイベント等で個人の方が創作を行う良い流れができています。また、改変等でクリエイティブな趣味と共に新しく仲間を得た方も多いと思います。
私はこの流れを断ち切りたくないですし、この流れを逆に利用したいとも思っています。(この考えは次の3.実現までの理想な流れで記載します)

簡単にまとめますと、私がなぜバーチャル試着を実現させたいのかと言うと、働く人や個人の活動・活躍のために、個人や企業の創作した3Dデータを活用して"試着や衣装変換ができる未来"、を実現したいと考えているから、となります。

3.実現までの理想的な流れ

 先述した"今ある流れを逆に利用したい"という考えですが、これは、現在のVR空間の方が先に"バーチャル試着"を実現できると考えているからです。
 (実現方法はさておき)
段階的には以下の流れが理想的なのでは?と考えています。

 (1)今ある衣装データ等を今ある3Dアバターに試着させることができる
  "何か"を創る
 (2)(1)をVR界隈で広く浸透させる (VRMのような位置にもっていく)
  (~なデータ形式にすれば適用可能ですよ。のような)
 (3)現実(企業)側が制作する衣装データの形式を(2)に合わせてもらう
 (4)現実(企業)側とxR(個人)側、双方の衣装データがアバター適用可能になる

この流れが3D衣装データにおけるリアルとバーチャルの隔たりを無くす一番良い流れなのではないかと考えています。バーチャル試着を可能とする何かを生み出し、活用する場を設け、浸透させ、より大きな存在を巻き込んでいく、この流れを理想と考えています。

4.何を創るべきなのか?

 ここまで実現したい理由、実現まで頑張りたい流れを書きました。
では、それを実現するためには何が必要で何を創らなければいけないのか?

結論から言うと、明確には思い至っていません。
ですがおぼろげなイメージとしてはシステムやら設定に関するものだと思っています。(ちなみに私にプログラミング知識はなく絶望感が漂っています)
今現在、追究すべきでは?と思っているところは以下です。
 ・ボーン追従について     (Blender,Unity)
 ・キャリブレーションについて (Unity)

衣服が人体モデルに追従するにはボーンに関する設定が必要ですよね。私も最初そう思ってBlenderに手を出しました。(手の出し方は置いといて...)
ですが、今はちょっと違うような気がしてきています。Blenderは3Dデータを創る側の分野では?と。つまり、"データ設定"に関わるところであり、私はその設定されたデータを試着(装着)可能とする"何か"の創作を目指すべきである、と。

 で、最近気にしているのはキャリブレーションについてです。VRChatユーザーの一部の方はすでに試着じみたことをしているのに気づいているでしょうか?それは、フルトラ時のTポーズです。最近あれが理想的なムーブだと気づきました。私の思う試着は、試着したい衣服を、目の前に出し→合わせ→追従可能な状態(装着状態)にする、というものです。アバターの見た目含めフルコンバートさせないためにはこれが確実なのでは?との思いからです。(過度の重ね着になるなど解決すべき課題は見えますが)
そう考えると、『合わせる(キャリブレーション)』について知る必要があるのではと最近思っています。
(ちなみに私はUnity分からんマンです。これまた絶望です)

以上の事から、『3D衣装データをxR空間で3Dアバターに合わせる(キャリブレーションする)』"何か"を創る必要があると考えています。技術的な面について基礎から学ぶ必要がありますね。。。

5.考えられる企業側の利点

 2.の最下部にまとめた想いを達成するためには最終的に企業を巻き込む必要があります。そのためには、3D衣装データを創るにあたり、企業側に"バーチャル試着"以外の利点(利益)がないといけないです(と思います)。何せ3D衣装データの作製にも費用がかかります。それをただ試着に利用するだけでは費用対効果が弱いかもしれません。
なので、企業が3D衣装データを創った場合に考えられる利点を以下に挙げてみようと思います。(企業にも目を向けてもらいたい想いで書いてます)

 ・3D衣装データの販売収益が見込める         (色々な業界)
 ・3D衣装データが宣伝効果を生む           (色々な業界)
 ・3D衣装データの先行販売実績が実物の売り上げ予想に応用できるかも
                           (アパレル業界)
 ・国内外問わず3Dデータが活用できる(ようになるかもしれない)
                           (色々な業界)

色々な業界は主にアパレル、アニメ、ゲームなどです。あと、スポーツ用品もバーチャルで試着できると良いかもしれません。

3D衣装データの販売とその収益は費用対効果が大きいと思っています。何せデータなので1つ作ればOKです。

宣伝効果についてはアパレルやアニメ・ゲームでは実物の衣服やキャラクターと同じ3D衣装が、スポーツではユニホームなどの3D衣装が、個人のアバターに実装されることで効果を発揮すると思います。
例えば、スポーツチームの熱狂的ファンならアバターに推しのチームユニホームを着せて常時過ごすことができます。常時となるとリアルアバター(本人)にはほぼ出来ないことです。それをアバターにさせるのは利点だと思います。また、アニメ・ゲームの3D衣装はもうコスプレですね。お気に入りのアバターに着せたり、色改変したりして楽しむのもありだと思います。

最後に、国内外問わずっていうのは、データに国境なんてないってことです。VRChatで国境を意識せず色んな人とコミュニケーションが取れるんです、3Dデータだって同じように国境なく利用できたらいいな、と思っての考えです。(例えデータと言えど企業には輸出入管理が必要ですけども...)

6.考えられる課題

 利点の次は考えられる課題についてです。企業等に絞らず全体的な課題です。現在パッと思いつくのは以下です。
 ・セキュリティ
 ・VR店舗などバーチャル試着する場の情報量の多さ(重さ)
2つしか出ませんでした。意外とまだ見えていないものですね。
セキュリティはご存じの通りデータぶっこ抜きなどです。セキュリティ面は絶対に避けては通れないため少しずつでも考えていきたいです。

7.おわりに

 まぁ長々と綴りましたが、以上が私がVRに手を出したきっかけで、XR転職も考えながら目指している夢(未来)となります。こんなこと考えてて自分が何を出来るのかは全く分かりませんが、1個1個彷徨いながら歩んでいる次第です。本当に自分が実現できるのか、それとも既存企業が先に実現するのか、将来の行方は分かりませんが追うしかないって感じです。

今現在の私はBlender理解としてフルスクラッチの創作を目指しています。ボーン等の設定方法の理解などを目的として始めました。ですが、このままフルスクラッチに拘っていいのか微妙に感じています。本記事を書いていて、今自分が勉強すべきところが別にありそうなことがはっきりしたからです。また、自分の能力の無さも気にしないとです。
 ・プログラミング経験なし
 ・Unity 分からんマン
 ・Blender 初心者
 ・画像処理技術 分からんマン (←衣装の見た目とかの分野に必要?)

学ぶことがたくさんありますが、1個1個頑張ったり、できる人を頼ったりと色々動こうと思います。
自宅で、MRで、(VR店舗を開き)試着を行う、そんな未来が実現できたとしたら、もう場所や時間に苛まれることなく、好きな時間に好きな人たちと好きなファッションを楽しめる、そんな面白い世の中に出来るなら、私はその実現を目指していきたい。

頭の中の色んな想いを整理しながら書いた拙い記事でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。本記事、ここまでが主文となります。

8.余談

頭の中整理しながら主文から除去した、情報や伝えたい事たちを書き綴りました。時間あったら読んでもらえると嬉しいです。

8-1.MRショッピングに関して
VR店舗やら、バーチャル試着やら話が未来過ぎでは?と思うかもしれませんが、CES 2020という世界最大規模の最新技術が集う場に、MRショッピングのデモが展示されました。
~Nreal with PORTAL~

ここまで来ているのか、と素直に思いました。
将来的に多層社会が実現した暁には、MRでの"バーチャル試着"が実現すると私は見据えています。

8-2.試着アイテムのお気に入り化について
少し話が飛躍しますが、バーチャル試着で多種多様な店舗の衣服でコーディネートが気軽に行えるようになったら面白いなと思います。
VRChatのように試着服をFavariteに登録できる、とは思えませんが、実際の衣服より安価で3Dデータを取得するなど、何らかの方法で3D衣装を保有し、自由に脱着可能になる(なったらいいなー)、と思います。

8-3.試着サイズについて
普通にS,M,L等の大きさで良いと思っています。よりフィットさせたい場合は個人の改変力や簡単に行えるツールに頼りたい。

8-4.3D衣装データで服の生産可能になった場合について
完全な思いつきですけど3Dデータって3D空間座標を持たせられるかもですので、何かして座標間のデータ補完して、座標に合わせて針と糸を通せば服も生産できないかな?って思っています。
もしそれが可能になって、企業側と個人側で共通のデータ形式を用いているとした場合、個人モデラーの衣装も生産できるってことになるので、良いなって思いました。
また、そうなった場合、身体サイズのセンシングデバイスとの相性も良く、オーダーメイドし易くなるなって思います。バーチャル試着はセンシングデバイスと組み合わせることでオーダーメイドし易くなる可能性があるなっていう話です。※身体サイズのセンシングデバイスは企業の開発力に頼りたい

以上、余談でした。

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