VScodeでLaTeXの環境構築してみた。
こんにちは、ぴ助です!
Visual Studio Code(VScode)を使い始めて約半年……
正直、めちゃくちゃ使いやすいです。(emacsなんか比べ物にならない)
最近はレポートもプログラミング演習も指定がなければVScodeでやっています。シンタックスハイライトで見やすく、さらに自動改行で後から見ても分かりやすい。なおかつ対応言語も多いのですごく便利。
「これはぜひ広めなくては…!!」と思ったので、今回は愛用のソースコードエディタ「Visual Studio Code (VScode)」のインストールからLaTeX環境構築までを備忘録として残しておきます。
※今回紹介するものは、どれもインストールに時間がかかります。所要時間は約1〜2時間です。時間がある時に行ってください。
【実行環境】
・MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports)
・macOS Catalina (10.15.7)
・Visual Studio Code(バージョン: 1.50.0)
【参考サイト様】
・https://qiita.com/Gandats/items/d7718f12d71e688f3573
・https://m12watanabe1a.hatenablog.com/entry/2019/09/30/020036
Visual Studio Code とは
「Visual Studio Code」とは、2015年にMicrosoft社が開発、リリースしたソースコードエディタです。Windows、Linux、MacOSに対応しており、シンタックスハイライトやユーザースニペットをはじめとしたサポート機能が充実しており、初心者でも比較的扱いやすいフリーソフトです。
また、対応するプログラミング言語もJava ScriptやC++、Rubyなど多いため、世界的にもユーザーの多いソフトウェアです。
参考 : Visual Studio Code - Wikipedia
Homebrewをインストールする
※MacTeXを利用している場合は必要ありません。読み飛ばしてください。
まず、Homebrewがインストールされているか確認します。
$ brew --version
バージョンが表示されたらインストールされています。
インストールされていない場合は「brewって何?」と返されるので、以下のサイトの以下のコマンドを入力してHomebrewをインストールしましょう。
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
これでbrewが使えるようになります。
TeXLiveをインストールする
※インストール済の場合は読み飛ばしてください。
以下のコマンドをターミナルに入力して、インストールします。
$ brew cask install mactex-no-gui
ここが一番時間がかかります(30分〜1時間)。途中で動かなくても下手に^Cとかやらないでください。面倒になります。(フリーズしたら対処して下さい…)
インストールしたら、以下のコマンドで確認しましょう。
$ latex --version
バージョンが表示されたらokです!お疲れ様でした!
VScodeをインストールする
以下のサイトから、macOS用のVScodeをインストールして下さい。
【Homebrewからインストールする場合】
以下のコマンドをターミナルに入力してインストールして下さい。
$ brew cask install visual-studio-code
これで必要なソフトはインストールし終えました、お疲れ様です!
.latexmkrcの設定
LaTeXを使ってpdf文書を作成する時、大体は
platexを繰り返す → dvipdfでpdf化
という方法をとると思います。しかし、いちいちやるのが面倒なので「latexmk」で両方できるようにします。使い方は下のような感じ。
latexmk sample.tex
ホームディレクトリ(macではターミナル開いた時の場所)に「.latexmkrc」というファイルを作成してlatexmkの設定をします。
以下の記事などを参考に設定をしてみて下さい(コピペでもokだと思います。)
LaTeXの環境構築
最後にVScode内でLaTeXの環境構築をしておきましょう!
【拡張機能のインストール】
VScodeでLaTeXを使うには、いくつか拡張機能のインストールが必要です。
VScodeを開いて、「拡張機能の検索」を選択します。
LaTeXを利用するには、以下の2つがあればokです!!
・Japanese Language Pack for Visual Studio Code(日本語化)
・LaTeX Workshop(必須級!!)
インストールしたら、VScodeを再起動します。日本語化されると思います。
また、LaTeX Workshopにより、ターミナルから以下のコマンドでVScodeを起動することができます。
$ code sample.tex
【settings.jsonの設定】
左下の歯車マークから「設定」を選択します。
その後、左上のマークから「settings.json」を開きます。
settings.jsonにあらかじめ書かれている「{」と「}」は消さずに、設定を書きましょう。私が参考にしたサイトは以下のものです。
LaTeX以外も使うようになったら、その設定は「{ }」内のLaTeXの設定の後に書けばokです!
【ユーザースニペットの設定】
レポートの書式設定を毎回書くのは面倒なので、ユーザースニペットに登録しておきましょう。
左下の歯車マークから「ユーザースニペット」を選択します。
上の検索窓に「latex」と入力し、「latex.json」を選択します。
ここに、よく使うレポートのテンプレートを入れておきます。私の場合は以下のように登録してあります。(参考にはならないですが一応…)
{
"zikkenA": {
"prefix": "experimentA",
"body": [
"\\documentclass[${1:a4paper,10pt}]{${2:jarticle}}",
"\\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}",
"\\usepackage{longtable}",
"\\usepackage{siunitx}",
"\\usepackage{url}",
"\\setlength{\\textwidth}{165mm} %165mm-marginparwidth",
"\\setlength{\\marginparwidth}{40mm}",
"\\setlength{\\textheight}{225mm}",
"\\setlength{\\topmargin}{-5mm}",
"\\setlength{\\oddsidemargin}{-3.5mm}",
"\\title{実験レポート名}",
"\\author{学籍番号, 氏名}",
"\\date{${4:\\today}}",
"\\begin{document}",
"\\maketitle",
"",
"\\section{実験の目的}",
"",
"\\section{実験の原理}",
"",
"\\section{実験の方法}",
"",
"\\section{実験結果}",
"",
"\\section{考察}",
"",
"\\section{参考文献}",
"",
"",
"",
"\\end{document}"
],
"description": "実験レポートテンプレ"
}
}
実際に使う際には、.texファイルを開いた後に"prefix"で指定した名前を入力すると候補として出てきます。
便利なので、是非活用してみて下さい!
終わりに
お疲れ様でした!ようやくVScodeでLaTeXが使えます!設定は大変ですが、ここまでしておけば後は凄く楽です、慣れればWordより早く書けるかも……?
是非、皆さんもVScodeを使って良きLaTeXライフを!!!
今回はここまでです!閲覧ありがとうございました!
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