2021年2月まとめ
ぼやっとした日記
2月が過ぎるのは早い。
「何やった?」と問われると「何も」と返すしかないのが現状だ。
一応「やったらしい」痕跡を少しだけ記しておきたい。
先月からの反省も活かしつつ、再度4pマンガの企画にネームを応募した。今回もいただいた講評を元に改善したものをTwitterに上げようと思っていたが、自分の中で「そこまでだな……」と思う部分が多いため、完成原稿までもっていくことができなかった。
4pという制約の中で分かりやすい起承転結を詰めるために、比較的ありがちな型を借りてきて、その中にやりたいくだりを盛る……といった工事を急ピッチで進めるとこうなってしまう。舞台設定や状況の説明を省略する方法としてはテンプレを借りてくる他にも、ナレーションなんかを挿入することである程度は対応できると思うが、個人的にここでナレーションに頼るのは好みではないため、色々と試しながら短いページ数になれていきたい。
2月に観た映画
「2月はもう少し観ないとな」と考えている間に2月が終わってしまった。先月も同じようなことを書いた気がするが、先月以上に今月は観ることができていない。先月は「機を逸して観ることができていなかった作品」について触れることが多かったが、2月は誇張無しで機を逸し続けていた作品を鑑賞することができた。
『映画 けいおん!(2011)』
桜高軽音部で結成されたバンド放課後ティータイムのメンバーは、普段と変わらず部室でお茶を楽しみながら、のほほんとした日々を過ごしていた。ある日、クラスメートが卒業旅行の企画を進めていたことをきっかけに、自分たちも旅行を計画することにする。1学年下の梓も加わることになり、行き先をくじ引きで決めた結果ロンドンになったのだが……。
(シネマトゥデイより引用)
もはや説明不要のあの『けいおん!』の劇場版。『けいおん!』は自分が小学生の時に初めてリアルタイムで鑑賞した深夜アニメであり、初めて一番くじを引いたのも『けいおん!』だった。かなり熱を入れて観ていたが、劇場版を観るのはこれが初めてであった。
公開当時、中学生だった自分はテスト期間やお小遣いの兼ね合いですぐに観ることができず、ようやく観に行けると思った頃にはレイトショーでの上映のみになっており、中学生のみでは鑑賞することができなくなっていた。
こうして一度機を逸してしまうと、観るタイミングを掴むのは難しい。「早く観なくては」という気持ちに反して、「観ないことであの部室の思い出を永遠にできる」という気持ちも年々膨らんでいき、何か大きなきっかけが無いと観ることができない状態に陥っていた。
「2021年の1月に塚口サンサン劇場で限定上映される」
その情報を見かけた時「ようやく観られる」と浮足立ったが、情勢と自分の財布を顧みて、その足は着地した。
もうしばらく機会は訪れないだろうなと感じていた折、友人宅にお邪魔する機会があり、何か流しながら夕ご飯を食べようかということになった。Amazon Prime Videoで何となく流し始めた『けいおん!』の一話目を観終わり、何となく「あれ、今なのか?」と頭をよぎった。
偶然にも友人宅に『映画 けいおん!』のBDがあった。
初めて観る『けいおん!』の映像なのにも関わらず、そこにはあの頃観た『けいおん!』があった。10年越しの新規映像を眺めながら、10年以上前に観たシーンの数々をはっきりと思い出していた。
軽音部の面々での卒業旅行、後輩へ感謝を伝える、といった2つの軸が見事に織り上げられた『映画 けいおん!』は、TVシリーズへのセルフオマージュやリスペクトが込められており、シナリオから台詞や間、演出の細部に至るまで素晴らしい作品だった。
卒業旅行パートの細かな描写(「当日の早朝に次第に集合していく」「預けた荷物がなかなか出てこず不安になる」「普段と違う風景の高揚感から何でも写真に収めてしまう」等々)を丁寧に抑えながら、それが全く本編中で無駄になっておらず、軽音部の卒業旅行に輪郭を与えていた。偶然にも鑑賞した友人宅には、自分がちょうど一年前に卒業旅行を共にした面々が揃っており、「分かるなぁ」「これ合ったな~」「これは金が無いと無理だな」など言い合いながら観ることができたのもとても楽しかった。
本編後半でも細やかに行き届いた演出は大変素晴らしく、一人で鑑賞していたら恐らくずっと涙を流していただろう。
こうして10年以上をかけて漸く『けいおん!』を観終わることができた。偶然やってきた機会だったが、またとない機会だった。勿論TVシリーズを観た上での鑑賞が前提とされる文脈が強いが、『映画 けいおん!』は単なるファンムービーの枠に収まらず、多くの人の目に触れてほしいと強く感じた。
と自分が言うまでもなく、既に多くの人は観ていることだろう。
2月に聴いて良かったアルバム
Really From / Verse
USのバンドで男女混合ボーカルやピアノ、トランペットといったジャズサウンドを取り入れながら様々なジャンルが複雑に合わさっていてとても良いアルバムだった。前作も聴いてみるとパンク要素が強く感じられる曲が多い印象だったが、この盤を聴くとそこは少し抑えられている。近いうちに新譜が出るようなのでまたチェックしていきたい。
Wool&The Pants / Wool In The Pool
The Fur. / Serene Reminder
Vulfpeck / The Beautiful Game
まとめ
2月のまとめでは殆ど『けいおん!』の話をしてしまった。3月以降はしっかりと時間を意識して多くの物事に触れることができるように過ごしていきたい。最後に初めて聴いたのは10年以上前だが、最近とても心に残った歌詞を記して終わりたい。
「日々マジ ライブだし待ったなし」
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