若くあり続けたいな、と思った話。月姫リメイクからメルブラを始めるまでに、「まだ若い」オタクが思ったこと
はじめまして、ニーロクです。普段は格ゲーやってます。Twitterで長文を書く頻度が増えてしまいnoteを活用したいなと前々から思っていたので、テストがてら思いついた事を垂れ流していこうと思います。
ブログのような媒体で物を書いた経験がなく、こういった場に慣れていないので拙い所だらけですが、お付き合いいただけたら幸いです。
今回は、「コンテンツを楽しむために、若くあり続けたい」というような話です。
「なんかメルブラ新作が出たらしい!でもゴボと違って知らんキャラばっかでなあ…」
10年ぶりの新作ということで、格ゲー勢以外にも少しだけ話題になったメルティブラッド タイプルミナ(以下MBTL)。20年以上の歴史あるタイトルながら、MBTLにおいてはキャラクターや世界観がまるっきり一新されています。メルブラの新作ながらキャラゲーとしては「原作が違う」作品となるMBTL。
アルクもシエルもいるけど、それぞれ旧版とは違うデザインと声。リメイク版月姫には出てこないシオンもネロカオスも居ない。あくまでリメイク版をベースにした作品なので、過去作しか知らないプレイヤーにはピンと来ないキャラも多いのです。
自分もメルブラは動画でチラチラ見ていた程度ながらワラキアや七夜のような濃いキャラは印象に残っていました。一方の月姫Rは触ってすらなかったので、「新キャラ発表!ヴローヴ参戦!」と言われても「…だれ?」としかならなかった訳ですね。そもそも興味を持とうとすらしていなかったんです。
一方で数年前に発売された完全新作格ゲーのドラゴンボールファイターズ(DBFZ)はというと、もうとことん「全てのドラゴンボールファン」に向けたキャラ選です(若干「Z」に偏ってはいますが)。サイヤ人編のナッパから、最新作ドラゴンボール超のゴクウブラックまで。おじもキッズも喜ばせようという意気込みを感じます。キャラクター参戦PVが配信されるたびに界隈と揃って盛り上がったものです。
格ゲーのキャラ数はいろんな事情で決まるものですが、特に「タイプルミナ」は「なんだかんだで名前とキャラくらいしか認知されていないリメイク版月姫を一緒に盛り上げていくタイトル」としての立場もあったのではないかと思います。それ故、MBTLの参戦キャラの中にリメイク版に出演していないキャラが殆ど居ない事にも納得はいく。
とはいえキャラクターは格ゲーの魅力の根幹を成す要素。「イマイチぴんとこない」MBTLのキャラたちを「せっかくの新作なのに”なんか違う”んだよなァ…」と冷めた目で見ていたのが昨年までの私でした。
ながら作業の暇潰しとして、元々買う予定のなかった月姫をプレイ、そして心酔。
その後、ふとしたきっかけでリメイク版月姫を買った私。買った時は本当に軽い気持ちでした。この歳になって奈須きのこでどれほど盛り上がれるかは疑問だったし、正直そこまで期待せずに買ったのですが…これがまあ面白い!特にシエルルートの内容はどツボにハマりまして。
主人公の志貴も、アルクルートではいまいちパンチの弱かった敵役も、印象がガラリと変わるアルクェイドも、みんなみんなが大好きになりました。
一番好きになったのはもちろんシエル先輩。可愛いとカッコいいが合わさり最高になる、ヒロインにしてヒーローなお方。子ども心をくすぐるバリエーション豊かな武装を次々と披露され、「完全武装シエルが来たら俺はメルブラ始めるんだろうな」と他人事のように確信したのでした。
そんなこんなで月姫リメイクを終えたのが今年の3月。メルブラにも興味が湧いてきたので先日の公式大会を視聴し、2割も内容がわからないなりに観戦を楽しみ、お約束のDLCキャラ発表。マーリオゥ&完全武装シエル。去年までの自分なら、格ゲーチェッカーでニュースを見て「なんか知らんキャラが来たな〜」くらいのシケた目で見ていたであろうこの発表。
しかし今の私はにわか月姫フリーク。去年までの冷めた自分はどこへやら、もう狂ったように一人の部屋で叫び散らし、勢いそのままにメルブラを購入。知人も勧誘して絶賛練習中でございます。
「格ゲーで自分の好きなキャラが参戦発表されて大歓喜」という経験は久しぶりでした。そういや格ゲーって、キャラが発表されるだけで、こんなにも心躍るものだったな、と思い出すように噛み締めた私は、「月姫リメイクをプレイして良かった」と心から思いました。
元々期待していなかった月姫リメイクをプレイするかしないか。このふたつの道を分けたのは本当に僅かなきっかけと気分の差だけでしたが、結果として今は毎日が心躍るワクワク感で満たされています。新社会人としての研修が始まり(先月まで学生でした)、怠惰な日々が終わりを告げる辛い時期のはずですが、今の自分の人生は先月までよりずっと充実しています。
「モノを楽しもうとする姿勢」が人生を楽しくする
映画であれゲームであれ小説であれ。どんなコンテンツにも、それを楽しむためには、その良さを”気付きに行く”姿勢が必要だと私は考えています。「これから触れる作品はつまらないかもしれないし、もしかしたら面白いかもしれない」という、可能性を心に抱えて作品に触れる事が、作品を楽しむための最低条件です。どんなグルメも鼻を摘んで水で流し込んでいれば味わうことはできません。
しかしながら、「楽しもうとする」というのはシンプルながらとても難しい。続ける事が大変なのです。時間や体力という最低条件はもちろん、「これを面白いって言ったら馬鹿にされそう…」「多くの作品に触れてきた自分は特別な作品でなければ感動しない筈だ」というようなプライドも、作品を味わってその良さを拾おうとする姿勢を妨げます。
自分も月姫Rを買う直前は「10年かけてようやく出てきた時代遅れのノベルゲームね…」とか「中学生ならいいよ?でも二十歳すぎて奈須きのこって、あなたさぁ…」とか小馬鹿にする態度が頭の片隅にあったわけですが、「買ったからにはちゃんと味わおう」という態度が自分にはまだ残っていました。台詞とテキストから表現されるキャラクター達の心情や関係性を読み解き、示唆されるだけで明示されない設定にも想像力を働かせ…。時には「それって考えすぎじゃない?」と思われるような解釈もどんどん交えながら、そういった中学生の頃のような気持ちにノリノリで月姫をプレイし続けました。そういった積極的な読み手としての態度で臨まなければ、月姫の世界観・キャラクターの魅力にどっぷりと浸かって、今こうしてメルブラを買い完全武装シエルの配信を待ちながらワクワクすることもなかったかもしれません。(特に奈須きのこさんの作品を味わう為には、積極的な読み手としての態度が必須だと思っています。)
モノを楽しめるか否かを分ける「態度」。昔の自分は常に持ち続けていた物ですが、日に日にそういった姿勢は崩れていっています。自分はこれからも創作物に心躍らせてメディアコンテンツで幸福を得る人間であり続けたいですし、この「若さ」と「青臭さ」を捨てる事なく生き続けていけたら、今後の人生もより豊かな物になるのではないかと予感しています。ゲームに限らず、人生のいろんなモノを楽しむために、若くあり続けたいものですね。
こんな所でしょうか。結論も決めずにただ思考を言語化していくだけの書き方をしていたら、なんだかまとまりのない文になってしまいました。大袈裟で胡散臭い言葉選びばかりになってしまうのは自分の悪い癖です。次に書く文は1500文字以内に収めたいと思います。
ありがとうございました。
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