ビジネスパーソンと現地言語(ドイツ語の場合)①
Hallo, Guten Tag!
コロナが明けて海外赴任の往来も戻って久しいですが、ビジネスパーソン向けの、異文化ビジネスコミュニケーショントレーニングに多くの方が参加しています。
業種や職種はもちろん、ドイツ語圏内とはいえ赴任先の国や地域も様々。
組織の目標に向かってそれぞれが課題や任務を全うする現場は、多国籍環境かもしれないし、あるいはローカルメンバーが多いなど、個々の社内事情も千差万別です。百人百様、新たに飛び込む社会へのアプローチと経験もそれぞれに違うはず。
そんな中で一概に何かをお伝えするなどということは難しいのですが、ビジネスシーンで使われる具体的な言葉(特に口語表現)から体験を交えた実践的な相互理解の手助けになるようなヒントを、ロールプレイを通じて行動などの非言語情報に落とし込みながらお伝えしています。
そこで今回は、ビジネスパーソンのためのドイツ語の意味について書いてみようと思います。
あんた、そこに仕事はあるんかい?
受講生の多くは、上場企業に勤めるグローバル企業の社員です。
海外との業務において、そもそもドイツ語を使っていませんよね😅?
となると。。
あんた、そこに(ドイツ語企業研修の)仕事はあるんかい^_^?
↑このフレーズ出てきたの、3回目です(泣)。
1回目は、言葉より気合いがもの言う道場の通訳現場で↓
2回目は、言葉よりオーラがもの言うサッカーの通訳現場で↓
グローバル化が進んだ資本主義の共通言語が英語である今、グローバル企業に勤める人たちにとって英語以外は、どこへ赴任しようと方言みたいなものです。
英語か、英語以外か。 デングリッシュという生き方。
ドイツにはDenglisch(デングリッシュ)という、ドイツ語の中に英語の単語(動詞や形容詞)を混ぜた話し方があります。
英語という意味のドイツ語のEnglischに、ドイツ語という意味のドイツ語のDeutschの頭文字Dをすげ替えた造語です。
Denglischは、そんなドイツ語の話し方をネガティブに捉えた表現ですが、この背景には、時にドイツ人ですらもはや使っていないと揶揄される(極端です)ドイツ語の現状があります。
Denglischについてはまたそのうち書きたいと思います。
さて、こんな状況の中、受講生がわざわざ時間とお金を割いて業務に必要もないドイツ語を学ぶ理由は何でしょうか。
ビジネスパーソンが必要としているのは、例えば言葉は通じているのになぜ事が運ばないのか、そんな問題解決の糸口や、判断の基準や動機が異なることによる、あるいはそもそも判断基準となる要素の見え方が日本と異なることによって生じる誤解が生む、ビジネス損失のリスクヘッジの観点から見た言葉やコミュニケーションです。
ドイツにおけるドイツ語の現状とグローバル企業に勤めるビジネスパーソンに求められているドイツ語を理解した上で、次回は日本やドイツで行われる異文化コミュニケーション研修の実態を手がかりに、さらにビジネスパーソンのドイツ語について書いてみようと思います。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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