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こんなに良い女を振ったこと、後悔させてやるから

告白をされたときは、お互い恋人がいた。
「2番目でいいから。」
そう言われた。
正直、私の中では恋人はもう別れようと思っていた。
だから、私の中では彼は1番だった。
だけど、彼の中で私は何番目かなんて聞けなかった。

「距離を取ろうって言われてるから」
彼はそう言い訳をして、私にキスをした。

彼はキスまでしかしたことがないと言う。
それ以上は私が初めてらしい。
だけど、いつも最後までしなかった。
「初めては緊張するから」
そう言われてた。
だけど、私から誘ってもしてくれなかった。
緊張すると言う割には大胆な行動を取るのだ。
本当は私としたくないだけなのでは、と思っていた。

彼は恋人に振られた。
もう誰とも付き合えないかもしれないと泣いていた。
あぁ、ここまでか、と思った。

そして、喧嘩をした。
些細なことだった。
それだけで疎遠になった。
私のある一言で冷めたらしい。
それだけで今までの思い出も全部なくなるほどだったのかと苦しくなった。

ある日、私と一緒に選んだ浴衣で別の女の人とお祭りに行ってるストーリーが上がってた。
2人は腕を組んでた。
私と行くはずだった祭りのリベンジだとも書かれてた。
スタバの新作も私と行くはずだった。
彼の手には指輪があった。
元カノとペアリングを作ったと聞いたことがあった。
だからすぐにわかった。
彼はきっと元カノとよりを戻したのだ。
私への当てつけのようなストーリーを上げて、もう俺と関わるなと言わんばかりの牽制にも感じれた。

あぁ、そうか。
なんでもいいから私との関係を切りたかったんだ。
彼の中で私はずっと2番目だったんだ。
だから「2番目でいいから」なんて言ってたんだ。
私の重荷になりたくなくて言ったんじゃなくて、彼の中で私が2番目だからだったんだ。

私が恋人と別れて彼を1番なんかにしたから。
お互い2番目の方が都合がよかったんだ。
経験がない彼は、8歳も年上の彼女に手が出せないから私で練習をしたのかな。
そういうところ真面目だもんね。
だから最後までしてくれなかったんだね。
初めてをあげたい相手は私じゃないもんね。
そっかぁ。

私は良い女なんでしょ。
元カノより私と付き合った方が楽しいだろうなって言ってたじゃん。

でももういい。
私を都合のいい相手にした彼のために流す涙なんてないよ。
そこまで安い女じゃないから。
どうぞお幸せに。
私も次に進むよ。彼なんてどうでもいいくらいに。
だけど彼は私のこと忘れられないよ。
私と過ごした楽しかった日々を忘れさせない。
今より良い女になって彼より良い男を捕まえるから。
こんなに良い女、もう人生で現れないからね。

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