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虐待と洗脳~自尊心を失った私③~

※続編となっております。先に第一話から読むことをおすすめします。


 その後もここに書き表すととんでもない膨大な数の虐待、そしてその後の洗脳を繰り返し受け、私の心はどんどん萎縮し自分が大切だと思えなくなりました。
そりゃそうですよね?だって一番子供が頼りたい存在が親なのに、その親から暴力を振るわれ、貶され、自分ではどうすることも出来ない性格などにもダメ出しをされ、改善点も言わずに自分で何とかしろって言ってきたら、信頼しようにもできませんよね?

ここで、虐待と洗脳について私なりの見解を述べたいと思います。

皆さんがよく耳にする『虐待』とは、暴力を振るう、精神的に言葉で攻撃する、性的に影響を及ぼすようなことをする、衣食住に影響を及ぼすようなことだと思うのですが、それだけが虐待ではないと思います。
普通理不尽に暴力を振るわれ続けたら、大人だって嫌ですよね?子供だって泣きわめいたりします。
ただ、それが偽物の優しさとセットだったら?初めは泣くかもしれませんがそのあとに優しく抱き締められて「あなたのことが大好きなの。でもあなたが怒らせるからダメなの」と言われ続けたらだんだんと『怒られてもこれは自分が悪いからなんだ』と思うようになります。
大人で言うDVと同じですよね。あれは虐待と洗脳をうまく使い分けてる人間がすることなのです。
それをされ続けて大きくなった大人はどうなると思いますか?
細かくは人によると思いますが、大きくは早めに気付き反面教師にする人と自尊心が育たないので自己肯定感が生まれず、自己否定ばかりしてしまう人とに別れてしまいます。
私は完全に後者です。
どんなに周りに『頼りにしてるよ』と言われても心の底から喜ぶことも安心することもできません。
まず自分を否定することから始まり、周りを否定します。そして怒られたりすると自分を消す方に一生懸命になります。
子供たちを旦那に預けて出ていったこともあります。
唯一の味方である筈の旦那のことさえ信じることができなくなってしまっていました。
今でもその気持ちがくすぶっています。
そして私の毒親たちは私の奨学金を生活費に使ったり、私が幼い頃に貰ったお年玉なども使い込まれていたことも知りました。
しかし、毒親から言われていたのは「子供の貰ったものは親が自由にして当たり前。だってそのために子供は居てるから」と。
ジャイアンも真っ青なジャイアニズムですよね。
しかし、それを変に信じていた私は、長男の貯金を勝手に生活費へ宛てました。
その事が旦那に知られたときは本気で離婚の危機でした。
しかし、好きな仕事もやめなくてはならなかったこと、全く知らない土地で全く知らない人たちに囲まれて頼れる人も居ない中での子育て、慣れない親戚付き合いという目まぐるしい環境の変化で私は正しい判断ができなくなっていたのだと思います。
今でこそ子供たちの貯金を勝手にさわるということはしませんが、信用されていない私は預金通帳のみ預かっています。といっても常に持ち歩いているわけではありませんよ。
生活費の入ったカードは常に旦那持ち。なので平日に急遽お金が必要になったときは、後日に回しています。子供が風邪を引いたときは薬も買えませんし、病院にも行けないので一先ず家に缶詰にして、過ごすのみです。
当然子供の風邪を私が貰うので、それで子供たちの風邪を治してます。
正直私の風邪は完治したことがありません。
そして旦那からは「まだ引いてるん?よっわ…」と言われています。
もうそれも慣れました。

話を戻しますが、虐待と洗脳とは、漢字は違いますが必ずセットなのです。
洗脳といっても5円玉や催眠術など特別なことは何も要りません。
ただその人をうまく言いくるめて支配すれば、それはもう立派な洗脳なのです。

今までたくさん様々なことを書きましたが、今これを読んでくださっている方の中で、はじめて親になった方、親歴○年の方、今一度自分の子育てについて向き合って見つめ直してみてください。
もしかしたら私の毒親のようになっているかもしれません。手遅れになる前に、相談できるところに相談してみてください。

そして、私と同じ境遇あるいは近い境遇にあった方、一人ではありません。ここに居ます。気持ちがわかる人間がここに居ます。なのでどうか強く生きて私に活力としてそのエネルギーを分けてください。私もがんばります。直接では難しいですが、この場で出会えたのも何かの縁です。

どうかこの先後悔ばかりになりませんよう、お互いに生きていけたらと思います。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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