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【映画祭紹介】雪のスクリーンをおうちで体験できる「みゆき野映画祭in斑尾~北欧・日本国際短編映画祭~」

雪で巨大なスクリーンを作って映画を上映する。そんな夢のような映画祭が長野県飯山市の斑尾高原スキー場で13年に渡り開催されています。

みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第43回を担当します、スタッフの細川です。

noteマガジンでは、日本の各地で開催されている映画祭をご紹介していきます!同じ映画祭としてスタッフもたくさん刺激をもらいたいと思っています。
今回は、2/19(土)開催の「第14回みゆき野映画祭in斑尾~北欧・日本国際短編映画祭~」をご紹介します。この映画祭は雪でスクリーンを作ったスノーシアターで映画を上映するユニークな映画祭です。私は昨年からこちらの映画祭もお手伝いをしているので、見どころをお伝えします!

みゆき野映画祭in斑尾~北欧・日本国際短編映画祭~

例年、斑尾高原スキー場隣接の斑尾高原ホテルの敷地内にスノーシアターが設置され、たくさんのお客さんでにぎわっていました。しかし、2021年はコロナ禍のため急遽無観客上映、オンラインで配信に切り替えました。とても残念なことではありましたが、これまで現地でしか体験できなかったスノーシアターもオンラインであれば楽しめるということで多くの方が喜んでくださいました。そして、今年もオンライン無料配信が決定!スノーシアターからライブ配信でお届けします。(上映作品はきれいな映像で配信します)

【日時】2022年2月19日(土)17:30~
【試聴方法】無料 公式ウェブサイトにて
【実施会場】斑尾高原ホテル・スキー場 特設会場スノーシアター
              住所: 〒389-2257 長野県飯山市斑尾高原11492-321

斑尾スキー場

2010年開催時の映像

必見!厳選された北欧と日本の短編の名作陣

「スノーシアター」体験というのも魅力ですが、映画祭なのでもちろん作品にも力を入れています。北欧5ヵ国と日本の短編映画から厳選した作品にもご注目ください。北欧5ヵ国の映画の中には、サーミ人監督によるサーミ映画も含まれます。今年はアイヌの作品も上映します。
さらに、監督たちが各地からオンラインで参加するトークもあり、映画祭の醍醐味が存分に味わえます。

アイスランドの『ホルンストランディル 北緯66.45°』は、簡単に旅行ができない今こそ観たい作品です。アイスランドの最北端、最果ての無人の半島ホルンストランディル自然保護区の荘厳な自然に圧倒されましょう。

ホルンストランディル 北緯66.45°N

ストレス社会を風刺したスウェーデンのアニメーション『もういい』、デジタル化では補えない人の営みにはっとするノルウェーの『Life Goes On』、誰でもすぐに情報を発信できるSNSの恐ろしさを描いたフィンランドの『ターゲット』と現代社会の抱える闇に切り込んでいるのが北欧映画っぽいと思います。

もういい

『Life Goes On』と同じHenry K. Norvalls監督の『スウィート・シングス』の主演のRenate Reinsveは、先日米アカデミー賞に2部門でノミネートが発表されたヨアキム・トリアー監督の"The Worst Person in the World"でも主演を務めています。画像を見るとデート中のようですが、仕事の面接のお話です。よく見ると女性は困惑しているようですね。

スウィート・シング

短編映画を上映する理由のひとつとして、屋外の上映のため寒くて長編を見続けるのが難しいからというのがあるそうです。でも、オンライン配信をする今回は少し長くても上映できる!ということで30分弱の『ハポの物語』をラインナップしました。「ハポ」とはアイヌ語で「母」です。アイヌの舞踊とウポポ(歌)を取り入れたバンド「nin cup(ニンチュプ)」のライブをベースに、アイヌの森育った少女が、やがて母親になる少女の物語を歌と舞踏で紡がれていきます。「nin cup」とは新月の前の細くなった月を指すアイヌ語だそうです。ステキですね。

ハポの物語

日本では、スウェーデンはコロナ禍でもあまり規制しなかったような情報が流れていたように思いますが、実際はどうだったのでしょう?外出自粛が呼びかける中、ストックホルムから故郷のキルナに移動する監督自身の葛藤を記録した『脱出』。みゆき野映画祭ではおなじみのLiselotte Wajstedt監督の最新作です。そしてフィンランドのアニメーション『ひげ』も人気のあった過去上映作品のひとつです。

ひげ

未来の巨匠を探せ!

映画祭の試みとしてとてもおもしろいのが、NPO法人映画甲子園主催の「高校生のためのeiga world cup」に「みゆき野映画祭in斑尾~北欧・日本国際短編映画祭~賞」があること!副賞として作品が「スノーシアター」で上映される賞です。なんと夢のある話でしょう。

今回見事みゆき野映画祭賞を受賞したのは…
くるっぽう』 澤井朔太郎 海城中学高等学校 みなとふぃるむ
そして線路は続く』佐藤大将 愛知県立松蔭高等学校 烏森
Just didn’t notice』愛知県立瑞陵高等学校 Movie Production Club

くるっぽう
そして線路は続く
Just don’t notice

そして、北欧の学生映画も紹介しています。近年の米アカデミー賞では必ずと言っていいほど北欧の作品や映画人が受賞、もしくはノミネートされていますが、北欧の学生映画を見ているとそれも頷けます。特にデンマーク作品のクオリティがとにかく高い。そのクオリティを作り出せる環境が整っているということだと思います。今回は、デンマークの学生映画祭「ザ・ネクスト・フィルムフェスティバル」より『エリザベス』と『退屈』の2作品を上映します。

エリザベス
退屈

日本の高校生監督とデンマークの学生監督によるトークセッションも予定しています。ここから羽ばたいていく監督たちがいるかもしれません!

上映作品はコチラ


とにかく熱い思いがたっぷりつまった映画祭です。この機会におうちで体験してみてくださいね。

今後も魅力的な映画祭を紹介していくのでお楽しみに!
ヨコハマ・フットボール映画祭 2022」は6/4(土)-5(日)かなっくホール(東神奈川)にて開催します。初の夏開催になります。開催に向けてYFFFの情報も発信していくのでご注目ください。

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