NHK広報局

アナウンサーが、ディレクターが、記者が、エンジニアが、出演者が、脚本家が…、 仕事の舞…

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アナウンサーが、ディレクターが、記者が、エンジニアが、出演者が、脚本家が…、 仕事の舞台裏とアツい思いをつづります。顔が見えるメッセージで、NHKの新しい一面を知ってもらえたら。 利用規約は https://www.nhk.or.jp/rules/

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  • アナウンサーの仕事

    アナウンサーの仕事についての記事をまとめました!

  • #コロナ禍のもやもや子育て

    「つながれ!チエノワ #コロナ禍のもやもや子育て 」プロジェクトは、コロナ禍の子育ての悩みを、いろいろな人の知恵を集めて、みんなで解決しようというプロジェクトです。問題の本質をみんなで探し、解決策をみんなで作るには、みんなの声を何よりも必要としています。 でも、いきなり声を聞かせてと言われても、一体だれに話すつもりで言えばいいのか…なかなか送る気にならないかも…ということで、まずは、中の人がどんな人で何を考えているのかお伝えさせていただこうとnoteを始めることにしました。

  • 取材(記者・映像取材・映像制作)の仕事

    取材(記者・映像取材・映像制作)の仕事に関する記事をまとめました!

  • 防災・減災

    防災・減災に関する記事をまとめています。

  • メディアエンジニアの仕事

    カメラ・音声・照明・送受信などメディアエンジニアの仕事に関する記事をまとめました!

最近の記事

元営業のわたしが報道リポーターとして現場の声を伝え続けるわけ

NHKアナウンサーの畠山衣美です。 わたしの一日は、情報収集から始まります。 各局ニュースを大急ぎで見てから、リアルタイムの報道内容をチェック。 と同時に、SNSで社会の関心事を調べます。 7月12日、いつも通りテレビをつけると、衝撃的な映像が映し出されていました。 愛媛県の松山城の城山が崩れた…と。 中心部で? もしかして、未明に線状降水帯が発生した? 住民のみなさんの安全は? すぐに気象庁のサイトで雨雲の動きを確認するも、さほど強い雨雲が停滞したわけではなさそう。

    • 8月6日に広島放送局の“編成”が考えていること

      今日、8月6日はみなさんにとって何の日ですか? 3年前に広島に来て以来、私にとっては1年で最も重要な日になりました。 私が暮らしている広島は、人類史上初めて原子爆弾が投下された場所です。 あの日から79年。 8月6日「広島原爆の日」、NHK広島放送局は「平和記念式典」の中継をはじめ、あの日、何があったのか、番組を通じて視聴者のみなさんと「平和」について考える機会を設けています。 私は広島出身ではありません。親族に被爆者もいません。 そんな私が、より思いのある方々を差し置い

      • NHKスポーツアナウンサーが今伝えたい!「ブレイキン」ここに注目

        当時小学生の私は、目を丸くして「すごい!!」とテレビに向かって叫んでいた。 映っていたのは、民放の番組で放送されていたブレイクダンス。 芸人の岡村隆史さんとゴリさんが、頭でクルクル回りながらダンスバトルを繰り広げていた。 あれから20年以上が経ったいま、ブレイクダンスは「ブレイキン」という名前で新しい時代を切り開く。 パリ五輪で唯一の新競技となり、日本はメダルが期待される強豪国になっていた。 私はNHKのアナウンサーとして、ダンスを愛する一人として、実況や特集企画を制作し

        • 今こそ世界に伝えたい。お互いを応援する気持ち。「世界を応援しよう!」に込めた思い。

          「パリオリンピック・パラリンピック2024」が開幕。世界が熱気に包まれ、アスリートだけでなく、コーチ、家族、スタッフ、大会関係者そして観客すべての人たちの思いが、集まる瞬間がやって来ました。 その一方で世界では、戦争やテロが絶えず、難民、貧困問題も広がっています。また気候変動による自然災害も多くの人々を襲い続けています。 「世界はひとつ」と言いながら、現実には世界が大きく分断してしまっているのではないか…。 そんな世界に、今こそ広がってほしいな…と思っているコンテンツがあ

        元営業のわたしが報道リポーターとして現場の声を伝え続けるわけ

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        記事

          大河ドラマ『光る君へ』 “本物”の平安を届ける/書道指導・根本知

          彰子の入内と定子の死…。 怒涛の展開を迎えた大河ドラマ『光る君へ』第28回ですが、書道指導を担当する私がご紹介したいのは、雪が降るなか、道長が日記に取り消し線を2本入れたシーンです。 彰子の中宮御立后の日として、安倍晴明が“よき日”と占った2月25日の”廿(二十)”まで書いた後、ふと筆を止め「まだ詔はおりてはおらぬ」と書いた箇所を消します。 実はこの2本の取り消し線、時代考証の倉本一宏さんの情熱で、1000年以上前に書かれた道長の日記「御堂関白記」とまるっきり同じように、

          大河ドラマ『光る君へ』 “本物”の平安を届ける/書道指導・根本知

          「お祝いしてもいいの?」13年経って気付いた子どもの本音

          2011年3月11日。 東北の被災地で、多くの子どもたちが生まれていた。 震災の3年後、私は当時3歳になろうとする子どもたちとその家族を取材し、「あの日 生まれた命」という番組を制作した。 それから10年。再び子どもたちを訪ねると、中学1年生になっていた。 「私が生まれた日は、たくさんの人が亡くなった日だから、悲しい日なんでしょう。お祝いしてもいいの?」 成長した子どもたちの問いに、取材を始めたときに感じた葛藤がよみがえった。 記者/藤田 日向子 “新たな命”のニ

          「お祝いしてもいいの?」13年経って気付いた子どもの本音

          記者が走り回るのは取材現場だけじゃない! ニュース番組の裏側お見せします

          みなさんは「記者」という仕事にどんなイメージがありますか?災害現場で中継リポート、記者会見で質問、政治家やスポーツ選手にインタビューなど、現場を走り回っている印象を持つ方が多いのではないでしょうか? が、しかし。 NHKでは、記者という仕事に“もうひとつの顔”があるんです。「テレビ局の中」を主な仕事場とし、「おはよう日本」や「ニュース7」、「ニュースウオッチ9」などのニュース番組を作り、出し続ける記者=“制作記者”という顔です。今回は、なかなか世に知られない制作記者の仕事

          記者が走り回るのは取材現場だけじゃない! ニュース番組の裏側お見せします

          人口の4割が“洪水リスク地域”に?1人の記者の思いから始まった「全国ハザードマップ」

          元日に能登半島で起きた大きな地震。 まさか…と思った方も多かったのではないでしょうか。 私も、人間の都合なんて関係なく、「災害は待ってくれない」ということを改めて痛感しました…。 ディレクターの大石です。 2011年に入局して以来、ニュース・ドキュメンタリー・医療や健康、科学番組などを制作してきました。今は主に、デジタルコンテンツを担当しています。 6月に入り、ことしも雨の季節がやってきました。 梅雨、台風。地震やほかの災害と同じように、水害も毎年発生し、待ってはくれませ

          人口の4割が“洪水リスク地域”に?1人の記者の思いから始まった「全国ハザードマップ」

          魔改造の夜 悪魔の技術者たちが語る1か月半の挑戦

          窓の外は白く濡れていた。 時折吹きつける激しい風雨の音が、人気が少ない広報局のフロアに響く。 予報では、今夜から明け方にかけて雷雨になると言っていた。 早く帰らないと。壁の時計を見上げて嘆息する。 来週までにnoteのネタを3本提案しなければならない。 広報局noteの編集担当になって10か月。編集メンバーは私を含めて5人。それぞれが企画を持ち寄り、毎月数本記事を公開している。noteのコンセプトは、“NHKの仕事に携わる人たちが、熱い思いを自分の言葉で語る”。これがなかなか

          魔改造の夜 悪魔の技術者たちが語る1か月半の挑戦

          “できない”言い訳はしない 主演・伊藤万理華と障害のある俳優たちと共に作りあげた土曜ドラマ「パーセント」の舞台裏

          土曜ドラマ「パーセント」をご覧いただいている皆さま、ありがとうございます。 本作を企画しました、プロデューサーの南野彩子です。 第3回が放送されましたね。 初めてのドラマ撮影にうれしくも手いっぱいになってしまう新人プロデューサーの未来や、涙を堪えるハル…胸を痛めながらご覧になった方もいるのではないでしょうか。 「一緒にドラマを作る仲間に、こういう思いをさせないぞ」という自戒を込めながら、悩みながら、スタッフ一同思いを込めて作りました。 さて、ドラマについてお話しする前に簡

          “できない”言い訳はしない 主演・伊藤万理華と障害のある俳優たちと共に作りあげた土曜ドラマ「パーセント」の舞台裏

          秘境で珍獣を追っていた私が雑草に夢中になったワケ

          なんと、気づいたら32年間も、NHKの自然科学番組を作り続けていました。 平成生まれの人には信じられないでしょうが、スマホやネットどころかパソコンもなく、取材に行くときには電車の時刻表や地図の必要なページをコピーして持って行った時代からです。 絶海の孤島でサメの群れを追い、カザフスタンの草原でサイガという珍獣を探して奔走し、西アフリカ・シエラレオネのジャングルで世界で推定2000頭しかいない野生のコビトカバの撮影に挑んだ私が、最後に作った番組は、街の中の「雑草」や「野菜」が

          秘境で珍獣を追っていた私が雑草に夢中になったワケ

          ストレスフリーで字幕が見られる?「ぴったり字幕」開発の舞台裏

          「あれ、なんか字幕が読みにくいな…」 ガヤガヤと人でにぎわう昼どきの社員食堂。 日替わり定食を食べながらぼんやりとニュースを眺めていたある日、ふと違和感を覚えました。 生放送のニュース番組。すらすらとしゃべるアナウンサーの声に、少し遅れて表示される字幕…。 みなさんはふだん、テレビを字幕付きで見たことはありますか? テレビ番組表に「字」と書いてあったり、番組の開始直後に「字幕放送」と告知テロップが出たりするので、ご存じの方もいるでしょうか。 ドラマなどの収録番組は、あら

          ストレスフリーで字幕が見られる?「ぴったり字幕」開発の舞台裏

          そこでしか言えない”すごい”を届ける、潜水アナウンサーの極意

          静岡局アナウンサーの望月豊です。 みなさんは、“潜水アナウンサー”をご存じでしょうか。読んで字のごとく、潜ってリポートするアナウンサーのことで、NHKには研修生も含めると10人の潜水アナウンサーがいます。 私は、そのうちの一人として25年、国内外の海や川で水中リポートを続けてきました。 「人がなかなか入ることができない水中世界の臨場感を、自分のことばで伝える」 私はその経験と感動の虜となって、夢中でこの仕事を続けてきました。 今回は、そんな “潜水アナウンサー”について

          そこでしか言えない”すごい”を届ける、潜水アナウンサーの極意

          当たり前の放送であり続けるために “送受信技術”の仕事って?

          はじめまして、札幌放送局広報の加藤です。 突然ですが、ふだん皆さんが見ているテレビの電波がどうやって届いているか、知っていますか? テレビの電波は放送所から送信され、それを各家庭で受信することでテレビを見ることができます。 では、放送所はいったいどこにあるのでしょうか? 実は、放送所の多くは電波が障害物の影響を受けないように山の上など標高の高い場所に設置されています。 例えばこちら👇 北海道札幌市の手稲山にある放送所です。ご覧の通り、冬は風や雪などでかなり厳しい環境に……。

          当たり前の放送であり続けるために “送受信技術”の仕事って?

          記者として、デフテニス選手として叶えたい“ちょっと生きやすい社会”

          みなさん、“デフテニス”を知っていますか? デフテニスとは、聴覚障害のある人がプレーするテニスです。 世界大会では各国から代表選手が参加し、32人のトーナメント戦で戦います。 私は大学時代、2019年世界デフテニス選手権大会で日本の選手として初めて優勝しました。 手前みそながら、“デフテニスの女王”と呼ばれたこともあります。 それから5年。私は選手を続けつつ、NHKで記者をしています。 アスリートとしては、今年1月に全豪オープンに出場。 でも、記者としては、1年生。 日々

          記者として、デフテニス選手として叶えたい“ちょっと生きやすい社会”

          大河ドラマ「光る君へ」の世界に360度“包まれる”体験をみなさんへ!カメラマンがまーるい映像を作るワケ

          雨が上がり、気がつけば夜空は晴れわたっていた。 月明かりの下で、いよいよ本番が始まった。 たくさんの貴族が静かに見守る中、色鮮やかな十二ひとえを身にまとった姫たちが舞う。 なんというみやびな世界! 撮影するスタッフの真剣なまなざし。 なんという緊張感! NHK福井放送局、映像取材の本道純一です。 映像取材とは、わかりやすく言うと報道カメラマンです。 現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」の撮影現場は、いつも身を置いている報道現場とはまるで違う世界。 撮影現場で体験した雰囲

          大河ドラマ「光る君へ」の世界に360度“包まれる”体験をみなさんへ!カメラマンがまーるい映像を作るワケ