【店主ふじなみのココロ日記】表裏一体

「影さすように美しい・・」

とある女性の言葉です。
忘れられない言葉なので、メモに取るように
ここに書き始めました。

光さすように美しいという表現を使う事はあるけれど、
影さすように美しい・・という表現に初めて触れた。。

どうやら昔の人は
このような表現を使っていたらしい。

少し調べたところ、
「かげ」という語は、語源的にはきらきらとし た輝きや、明滅する光、
揺らめく光をなどを意味する言葉で、光そのものを意味するとともに、
その光に照らされるものの像や、その背後にできる闇の部分を意味する言葉となった・・・・

らしいです。

なるほど、面白いですね。
文字通り表裏一体ということですか・・・

光が照らせばそこには必ず影ができる。
光≒影　ということでしょうか。

あえて影に焦点を当てた表現、と想像しがちですが、
そうではなく、光そのものを意味した言葉だった　
というのには驚きです。

そしてこの表現に私は胸を撃ち抜かれたのです。

影のある美しさ。
言葉を変えると哀愁とでも表現するだろうか・・
(何か類義語があれば教えてください！)

例えば私は美術だけ成績が５段階評価で5でした。
絵画も陰影があると息を吹き込まれたように生きてくる。
(その他の教科は音楽以外は興味すら持てず・・・でした。)

影があるからこそ美しさが増す。

もしも、これを読んでくれた方の中で
同じような表現を用いている書物など知っている方がいれば
是非教えてください。

そして、私はこの表現に触れて気が付いてしまったのです。
光と影は表裏一体

ということは・・

私たちは影と思われる部分を見てそれを嫌う傾向にありますが、
それだけではないということ

一見影と思われるその暗い部分にこそ　
大切な美しさが隠れているのかもしれないと・・

常にそれを見つけられる視点を持ちたいですね。

きっと今までも書物などで、
似たような文章を目にしたことはいくらでもあったはずなのですが、
やはり人間とは、自分の中で腑に落ちない限り、
本当の意味で理解することはないのだなという事を、
この件で身を持って実感しているわけです。

私はやはり、年齢を重ねても
自然な美しさを持つおばあさんになりたいとおもうのです。
シワも白髪も愛したい

そして、シワ・白髪も素敵に活かせるように
いつも自然体でお洒落していたいと思う

私の目標はうちの祖母

二人の祖母は　それぞれタイプは違えど
とれもお洒落が好きで愛嬌たっぷり

なぜこんな話題になったかと申しますと、
この「影さすように美しい・・」という表現をした女性も
可愛いおばあさまだったからです。

さらりと美しい言葉を話す人、
またそのように　歳を重ねたいものです。