野田啓紀@よく食べる司法書士

不動産の名義変更をしたり、相続や終活のことを解決する司法書士法人の代表。終活専門の団体…

野田啓紀@よく食べる司法書士

不動産の名義変更をしたり、相続や終活のことを解決する司法書士法人の代表。終活専門の団体役員。名古屋市在住、京都大学法学部卒業。出歩いて食事をするのが好きです。お休みの日は、愛機EOS R6を持ち出して、写真撮影に。私らしくモノの見方、考え方、感じ方をお伝えしています。

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  • 一度は訪れたい珠玉のグルメ記事

    私が読んで感動した、訪れてみたいお店ばかりです。実際に足を運んで丁寧に取材された質の高い記事をまとめています。

  • monochrome snap

    日常のさりげない空間を切り取って、新しい気づきがあればと思います。モノクロ写真でおしゃれに表現したいものです。

  • 司法書士のおしごと!

    就職先を考え始めた学生諸君やこれから士業を目指そうとしている受験生にぜひ読んでいただき、将来に向けて想像をふくらませていただきたいものです。歴史が長く、合格率4%という最難関の国家資格であるにもかかわらず、いまだなにをしている職業であるのか、ほとんど認知されていない不遇な資格業です。現役司法書士が語る司法書士のおしごと。

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土地を半分あげる、の誤解

単独で所有している広い土地があって、これを半分だけ子どもに贈与して、家を建てることを考えられます。また、100坪の土地のうち、40坪だけあげたいと求められることもあります。 このように、土地の一部だけ譲るというところに、しばしば誤解があります。単に、土地の名義を変えただけでは、土地を切り取って分けたことにはなりません。 ひとつの土地の半分だけ権利を譲ると、その土地はふたりで共有することになります。右から半分、左から半分と、線を引いて権利の境目を分けることにはならず、双方が

    • 終身現役、最前線で攻める闘将を悼む

      大好きな社長とお別れしてまいりました。 83歳、生涯現役の社長でした。最後にゆっくりとお話したのは、二週間ほど前のこと。不動産の決済を終えて、喫茶店でコーヒーを飲みながら与太を言い合っていました。前日も、元気に会社でお仕事をされていました。 急逝のおしらせです。 お通夜に行ってまいりましたが、まだ実感がありません。また、電話がかかってくるのではないかと、そんな気がします。 今の私があるのは、社長のおかげです。 私が司法書士事務所を開業して間もない頃、仕事がなくて連日

      • 中年男性の一念発起、信じるのは自分の腕【土地家屋調査士試験合格を目指す】

        2025年度の土地家屋調査士試験を受けることにした。ここまで、細やかに試験の特徴を紐解き、確実に合格するための計画をつくった。 資格取得のきっかけ 司法書士として、日々、不動産にかかわって仕事をしていると、登記業務だけでなく、もっと幅を広げて専門性を高めていきたいと考えるようになった。 土地の測量や建物の登記を専門とする土地家屋調査士は、司法書士の仕事と密接関連するばかりでなく、現場で調査をする仕事であるため、ロボットやAIに置き換えられる可能性が低く、この先も需要のある仕

        • ひとつやると、ひとつ忘れる、忘れないようにするには

          一昨日のお昼ごはん、先週炎上していたネットニュース、昨年の流行語大賞、どれもこれもほとんど覚えていないでしょう。 人の記憶はアテにならないもので、自分にとって都合の良いところだけを誇張して理解して記憶していると思われる場面にあった経験は誰にでもあります。それでもなお、記録に留めることなく記憶や経験に頼ってしまい、同じことを繰り返してしまいます。 忘れることで、前に進めるのはヒトの脳のよくできたところだと思います。感情として、覚えていたくないこともありますからね。 ところ

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        記事

          昭和おじさんの非効率さが実は最高効率ではないかという皮肉

          お盆休みに出かけようとしましたが、車のエンジンがかかりません。どうやら、バッテリーが不調です。暑い中、ロードサービスに来ていただき、すぐに復旧しました。今日も誰かのおかげで、世の中が平常通りに動いています。 さて、些細なことで十字砲火を浴び、火柱が上がって遺灰すら残してもらえぬような恐ろしい時代になったものです。私のような昭和おじさんは、できるだけ目立たぬように、安全に息を潜めて生きていきます。 一寸で一処に集まり、喰らい尽くして次のところへ。これをイナゴと称したのは妙な

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          社名変更、リニューアルオープン

          2024年8月1日に、会社名を変えました。あらためて、よろしくお願い申し上げます。 私が勤めるグラーティア司法書士法人は、2021年1月に設立依頼、多くのお客様やお取引先様に支えられ、質の高い登記事務、法務サービスを提供してまいりました。2024年8月1日付で、「ときいろ司法書士法人」と社名変更しました。 日本の伝統文化に根ざし、登記、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民のみなさまの権利を擁護し、自由かつ公正な社会の形成に寄与することができるように、社員一同、現場で汗

          社名変更、リニューアルオープン

          沖縄撮影ツアー2024夏【始めたら、三年は続けろと昭和おじさんは言うけれど】

          私が通っている写真教室で講師をつとめてくださっている石井秀俊先生の主催する沖縄撮影ツアーに参加してまいりました。先生の講座に通っているみなさんと二泊三日の沖縄の旅です。楽しい旅ですから、三年連続で参加しております。 梅雨が明けたばかりの沖縄は、太陽がのっけから本気を出して、高温多湿で私どもをお迎えいただいております。外に出てはいけませんと警報が鳴り止まぬ中、本日も私どもは炎天下の撮影に向かうのです。 三日目の旅程は、海中道路を通って果報バンタへ、折り返して豊崎SUNビーチ

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          沖縄撮影ツアー2024夏【二度寝、二の膳、二種合い盛り】

          私が通っている写真教室で講師をつとめてくださっている石井秀俊先生の主催する沖縄撮影ツアーに参加してまいりました。先生の講座に通っているみなさんと二泊三日の沖縄の旅です。楽しい旅ですから、三年連続で参加しております。 今回の旅ではじめて、予定どおりに起床できまして、少しはからだの使い方に慣れたようです。ふだんから、出かけるにも日帰りが多くて、自分の部屋でないとゆっくり眠れない体質です。 バルコニー出て、カメラの結露を拭き取りながら、よい頃合いを待つのです。私は、たまにしかこ

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          沖縄撮影ツアー2024夏【一人旅もいいけれど、みんなで行く旅はさらに良い】

          私が通っている写真教室で講師をつとめてくださっている石井秀俊先生の主催する沖縄撮影ツアーに参加してまいりました。先生の講座に通っているみなさんと二泊三日の沖縄の旅です。楽しい旅ですから、三年連続で参加しております。 一日目は、那覇空港から残波岬とむら咲むらをめぐり、宿泊先であるヒルトン沖縄北谷リゾートへ。 最初に訪れる残波岬。今年は晴天で、きれいな空と海と灯台と。何回来ても、難易度の高い場所だと感じるものです。 初見の場所では、写真が決まらない私です。むら咲むらには、初

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          不動産の名義は最新の情報になっていますか【相続登記の義務化】

          みなさんが所有する土地や建物について、登記簿の名義や住所は最新の情報になっているでしょうか。 令和6年4月1日から、法律が改正されて、相続登記が義務になりました。これにより、亡くなった方から土地や建物を相続した者は、必ず名義変更をしなければなりません。 これは、いま住んでいるところは当たり前ですが、空き家になっている実家でも、親から受け継いだ田畑や山林でも、例外はありません。すべての不動産について、義務となりました。 具体的には、遺言や相続で不動産を取得してから3年以内

          不動産の名義は最新の情報になっていますか【相続登記の義務化】

          怒涛の日々、初春を振り返る

          年が明けて、気がつけば3月が終わる。例年になく密度の濃い生活をしているので、振り返ってみる。 新しい出会い一般企業の会員が数多く所属する勉強会に、専門家スタッフとして参加する。司法書士として、専門知識の普及と企業経営の円滑に貢献したい。 写真のサークルに入会した。趣味として始めてから約2年となるが、これからも継続して作品づくりの勉強と動機を高めるほか、交流も楽しんでいきたい。 催事、セミナーが増えてきた。参加することも、登壇することも数多くなり、知見を得ることができた。

          怒涛の日々、初春を振り返る

          秒速で共有される訃報に人生観が揺さぶられる日々【まさかあの方が】

          司法書士という仕事がら、人が亡くなることは日常のことで、その先後において残される家族の支えとなることが役目であります。そのため、ある程度は、平常心を保てるつもりでいます。 しかしながら、このところ、知人だけでなく、私にとって著名な方、こどもの頃からのスター、影響力のある方や一度お会いしてみたかった方が続々と亡くなる報せにふれて、傷心しています。 厄年とはうまく表現したもので、40歳を過ぎてからは急に、私にとっての訃報が増えたように感じます。それなりに歳をとり、だんだんと友

          秒速で共有される訃報に人生観が揺さぶられる日々【まさかあの方が】

          話す春、催事の季節

          本日は、愛知県司法書士会の研修会の運営で、司会としてお勤めの日です。ふだんは、オンライン受講の会員が多い中、改正される相続法の研修会であり、会場で受けられる方も多かったように思います。関心の高い分野であることがうかがえます。 多くの人が関心のあることに、その時期に合わせて催事を企画できれば、間違いなく成功させられるのはわかっていますが、いつも思い通りにはならないわけで。 今年は、私は数多くのセミナー講師や予備校講師の依頼をいただいております。特に、相続に関連する新しいルー

          先ず、ものまねより始めよ

          生きる、はたらく、稼ぐ、学ぶ、暮らす。 どうやったらうまくいきますか、やったほうがいいことがありますか、などと相談されます。私から、詳しい方に相談することもしばしばあります。 あらゆることがらは、誰かが先に着手しています。気になるならば、話を聞いてみることです。素直にやってみることです。助言を受けて、実際に行動できる人は、わずかしかいないそうです。 教室に通って手習いをしたり、予備校に通って勉強したりするのも同じように、続かない人が大多数であり、結果を出すには、ひとまず

          先ず、ものまねより始めよ

          直感的なわかりやすさ、間違えにくい視線誘導

          営業車の車検を受けていたときのことです。代車を借りていましたが、そこであてがわれたのはアクアです。初めて乗った感想を申し上げます。 どこを触れば車が動き出すのか、まったくわかりませんでした。 特にシフトレバーの動かし方がわかりにくく、安全性に疑問に思うところがあります。同一のメーカーであれば、位置や操作感をそろえるほうが合理的と考えますが、これほどに車ごとに変えてくるのはなにか訳があるのでしょうか。 ユーザーインターフェースには、こだわります。私は、からだの動きに自然に

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          複雑化する世の中で求められる専門家としてのあり方

          頼りになる専門家と言われて、どのような人物を想像するでしょうか。 もちろん、人物、能力、実績のいずれも秀でていることは言うまでもありませんが、私としては、なんでも相談できて解決してくれる人が一つの解答であると考えています。 しかし、あらゆることを単独で解決しようとする自称スーパーマンは、ほとんど詐欺師ですから注意したいものです。本当に頼りになる専門家には、周りで頼りになる専門家がたくさん連携しています。協力してくださる方がいるから、結果として守備範囲が広く、数多くの仕事を

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