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相手に寄り添って仕事を再構築する

自動化に関わるビルドエンジニアとして、仕事を再構築するということはよく直面する課題です。いろんな試行錯誤をしていく上で、最初に仕組みから考えると試行錯誤にコストがかかり過ぎてしまうので難しい。そのために、まずは最初はさくっと試して結果を検証するというやり方をすることが多いです。今回はその際に自分が大事にしている考え方をまとめました。

仕事を再構築する上で、その仕事に関わっている人のエネルギーを使うのは難しいということをよく理解する必要がある。その仕事に関わっている人は現状のその仕事を精一杯こなしており、自分なりのやり方で成果を出している。その相手に対して違うやり方を提案するということは心理的な抵抗を生んでしまう。相手に寄り添って仕事の再構築を進めていくために、自分が補助エンジンとなって、進む道を軌道修正するというやり方をしている。

相手の仕事を邪魔しない
相手には期限が決まった仕事があり、仕事の再構築は相手にとって優先順位が低い。優先順位をあげてくれということはできるが、大体の場合それでは解決しない。なので、最初のアプローチは相手の邪魔をせずに横に寄り添うということだ。相手の仕事の進め方を隣でよく観察し、相手が何に困っているのか、改善する余地がどこにあるのかを自分の言葉で話せるようにする。まずは「ぼくはあなたの敵じゃない、だから隣にいさせてほしい」というメッセージを相手に受け取ってもらうことが必要なのだ。

相手の役に立つ
その次は、相手にとって「ぼくはお役に立ちますよ」ということを示すことだ。これによって相手にとって自分が意味のある存在になることができる。これを実践するのにエンジニアリングのスキルを持っていることが非常に有用になる。また、相手の業務をよく知悉していると、この人は話が早いと思ってもらえるので信頼を得やすくなる。そのためには日夜欠かさず相手の業務領域を勉強するという努力がものをいう。努力する才能が多い自分にはこれがとても向いている。

相手と自分のゴールを揃える
社会人インターンをやってみてわかったn個のこと」の中で、「言葉を揃え、同じ景色を見て、同じゴールを目指す」ということを書きました。相手と自分の見ている景色を隣にいることで揃えていき、相手との対話を通してゴールの認識をすりあわせていきます。ゴールが揃えばあとはそこに到達するためのお手伝いをするということになります。

マンパワーでなんとかする
最初はゴールにいたる道筋がわからないことが多く、試行錯誤することが多くあります。そういう時にはマンパワーで試行錯誤して問題(問い)を洗練させていくというプロセスが必要になります。これをさぼってしまうと、後々非効率だったり本質的ではない形で仕事が再構築されてしまいます。このマンパワーを生み出すのが補助エンジンとしての自分の仕事になります。相手には日常の仕事があることを理解した上で補助エンジンとして自分の役割をまっとうし、ゴールへ向けての道筋を見つけ出すことになります。

仕組みにする
最初はマンパワーで馬力を上げて対処したとしても、自分がずっとその仕事に関わり続けることはできません。そこで、自分がいなくなっても仕組みで仕事がまわっていくように仕事全体を再構築していきます。ここでもエンジニアとしての自動化をする能力がとても役に立ちます。仕組みがしっかり周り始めれば少しずつ手離れしていくことができます。自動化については「とっても面白いビルドエンジニアという仕事」にまとめました。

こういったプロセスで相手に寄り添う形で仕事を再構築していくというのが自動化を担当するビルドエンジニアの仕事になります。

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