実家が庭のみかんを切るらしい
実家には大きなみかんの木がある。
僕が小学生か中学生のころ、スーパーかホームセンターで、種か苗かを貰ってきて、適当に植えたと言われているみかんの木。
実家を離れてからグングンと成長を続けていて、毎年といっていいほど親から「またみかんがデカくなったよ」と報告を受けている。
北陸の大雪に耐えてきたみかん。僕が就活する年には「もし枝が折れたら縁起が悪い」と補強されていたみかん。僕が結婚の挨拶で帰省するときには「お嫁さんにキレイな姿を見せたい」と剪定されていたみかん。
いまや根を太く張りすぎて、家の配管を破壊しかねない成長ぶり。園芸屋さんに確認してもらったところ、これ以上育てるのはあぶないかもということで、泣く泣く伐採することになった。
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適当に植えたとはいえ、親とのひとつのコミュニケーションツールになっていたみかん。伐採するのはさすがに寂しい。
いま、植木鉢に入る大きさにして、うちで引き取れないか相談してみている。どれだけの高さまでならバルコニーに置けるんだっけ。関東でも育つのかな。
うちに迎えられるとしたらそれはそれでちょっと楽しみだ。ナミが麦わらの一味に加わった際、みかんの木がいくつかメリー号に移されていたが、今その喜びがとてもよくわかる。