大きな植物は僕、小さな植物は妻が面倒をみる
僕と妻で面倒をみる植物を分担してみると、これが結構いい感じだった。
かつては気づいた方が水やりをする決まりだった。すると、頻繁にあげてしまったり、ほったらかしてしまったり、リズムはぐちゃぐちゃに。何度も植物を枯らしていた。
はっきりと担当が分かれたのは、うちに大きな植物が来てからだ。
大きな植物の水やりは、ベランダに出して、ジョウロで何往復もして、葉っぱに霧吹きをして、乾かして、室内に取り込む。なかなか手の掛かるやつだ。
僕が大変そうにしてるのを見かねて妻は、小さな植物たちの面倒をみてくれるようになった。
ベランダの反対側に集めて、丁寧に水をやる。数が多いので、これまた大変そうだ。
こうして、いつのまにか担当が分かれていった。専業になったことで、愛着も責任感も湧いてきて、お互い職人さながらだ。
うちには、週末午前中に水やりの時間が訪れる。ベランダの片側を僕が、反対側を妻が使う。
リビングの窓は全開で、いつもより光と風が入ってきて、聴こえてくるのは水の音。職人たちに会話は必要ない。ただ、この静かな時間を楽しんでいる。
水やりのリズムが整ってきたこともあり、植物たちは枯れなくなった。植物の分担はこれからも続けていきたい。