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かわいすぎるベトナム雑貨と胸アツストーリーが最高だった話【ベトナム少数民族カトゥー族とFIDR支援】

聞いて!超かわいいベトナム雑貨に出逢っちゃいました。ビビットカラーがとてもかわいく、強めの色のアイテムが好きな私にぶっささり!!!
ブックカバーと定期入れ、カバンなど数々の品…!私の個人的な感想ですけど、エスニックの雑貨や小物、ファッションってちょっと柄が強めで、普段使いしたくても日常コーデに取り入れるのが難しかったりするんですよね。

定期入れとポーチ
カバン、PCケース

ですが、出逢ったベトナム雑貨、色はばっちり映える濃い目でありながら柄の主張はToo Muchではなく、使いやすい。とてもかわいいし、テンションが上がる明るさ!シンプル、シックな小物とはまた違う良さがありますね。

それとね、このベトナム雑貨をなんでわざわざここでシェアしたかったのかというと、この雑貨に使用されている織物の裏のストーリーがと~っても胸アツで感動しちゃって。感動するとすぐに熱量を込めてシェア(という名の布教)をしたくなってしまう私は、布教せざるを得なかった!!!

この織物は「カトゥー織」といって、ベトナム中部のクァンナム省の少数民族「カトゥー族」の伝統織物とのこと、今でこそこうやって日本でもこのかわいい雑貨をGETできるわけですが、海外にも素晴らしいものが届くようになるまでの歩みに関するお話にとっても感動。

先日、カトゥー族とその支援に携わっている公益財団法人国際開発救援財団(FIDR・ファイダー)さんの20年来二人三脚での成長ストーリーをちょぴっと書きます。FIDRの職員の方にお会いする機会があり、職員さん自ら体感された感想に感銘を受けたので活動の主旨とともに感動ポイントをハイライトしてシェアします!!(ベトナム雑貨はFIDRさんに見せてもらったもの)

①地元の魅力を最大限にプロデュースし観光誘致にも注力、少数民族の発展事例として近年注目を集める「カトゥー族」

そもそもカトゥー族って?

・ベトナム中部クァンナム省ナムザン郡の少数民族
・ベトナムには53の民族が存在し、そのうちの1つがカトゥー族
・カトゥー族の人口は10万人(ベトナムの民族のうちマジョリティを占めるキン族は9000万人)
・狩猟採集の半自給自足生活で暮らしている


写真提供:FIDR

カトゥー族の何がそんなのすごいのか

・ベトナム中部の世界遺産観光地「ホイアン」で年に数回「カトゥーナイト」という民族の文化にフィーチャーされるお祭りが開かれるほどの人気ぶり
・元々持っていた伝統織物「カトゥー織」をはじめ、珍しい食材、洞窟や滝、沢といった豊かな自然を観光資源として世界各地からの観光客を受け入れに大成功

・特にカトゥー織は「手織りの布に織り込まれるビーズ模様や縞模様が美しい」

・持続的に地域資源を生かした特産品やサービスを自らプロデュースし、民族の発展や更なるサービス向上につなげている

②もともとカトゥー族が直面していた課題

・都市部との発展の格差が生じてしまう、伝統的な生き方をする少数民族はビジネス機会も少なく生計を立てることも難しい
・標準語とは異なる言葉を使用し、子供たちが学校で標準語を話す子から差別を受けることも
・肌の色の違いにより差別されることも
・伝統である「カトゥー織」の織り方を知っている人も指折り程度まで減少。伝統文化が消えていってしまう危機感
・民族への誇りが薄れ、伝統文化も失われつつある状況

③FIDRとともに行った「宝探し」活動

ベトナムはじめ、国際協力の支援活動を行う「公益財団法人国際開発救援財団(FIDR)」は2001年からこのカトゥー族の支援活動を開始。カトゥー族の皆さんが「自分たちの文化に誇りを持てない」というところからのスタートであったが、この活動を通して「自分たちが持っているものを「魅力」として再発見」し、今では観光資源としてプロデュースして海外からの観光客も年間数百名訪れるほどになったそうです。

「宝探し」活動の概要と変化:村への誇りをしっかり持てるようになった!!!!!

・住民が村の「宝」だと思うものをそれぞれ持ち寄り、紹介しあい、それを村の特産品として発展させていくためのアイデアを出し合う
・住民しか知らない洞窟、まだ誰も訪れたことのない滝や沢、珍しい食材など…自分の大好きな「宝」を紹介しながら生き生きとする
・海外からわざわざカトゥー織を買いに来てくれる・民族の生活を体験したいと来てくれる人がいることでより、自分たちの持っているものの良さを実感できた


④肝は「自らプロデュースすること」

FIDRさんは「コミュニティ・ベースド・ツーリズム」を大事にされているそう。これは、受け入れ側コミュニティ、今回であればカトゥー族自身のペースで観光誘致の取り組みをコントロールするスタイルのこと。

FIDRさんのようなその民族の人以外の外部の支援団体がすべての物事を決めて推進していくのではなく、あくまで主体はカトゥー族自身。この考えを大事にされていることを強調され、私も印象的でした。

これって結局「地域をつぶさない」ことになるのですが、本来その場所・民族がよりよく発展できるようにするための支援であるにも関わらず、支援団体に依存してしまったりその民族自身が成長できないことは支援の本質ではないということだと思います。

だからこそ、主役のカトゥー族自身が自ら発展できるようなサポートに徹されているとのこと。だから、「宝探し」でも民族の方自らが魅力を見つけて紹介する。魅力を再発見する。観光協会まで自ら発足させる。村のキャパシティーを考えて、年間で受け入れる観光客の上限人数を設けることまでされている。(日本からも「カトゥー村のパッケージツアー」に申し込むことが可能です)

ちなみに、ツアーでは文化と地域活性化の動き、村まつりの雰囲気を体験可能。カトゥー族の生活・カトゥー織を織る体験もできるなどコミュニティ・ベースド・ツーリズムを存分に堪能可能とのこと!

⑤「心が揺さぶられる体験」は1人の発揮するエネルギー量を倍増させ、夢物語を現実にする力がある

FIDRの方から、このカトゥー族の話をお伺いする中で、村人の方から聞いたというエピソードをいくつかご紹介いただきました。そのうち2つが特に印象的で、1つが「カトゥー村にいながら今では世界中の人と友だちになれている気がする」というお話。住む場所は全く変わらないのに、自らが外への門戸を開き、自分たちの持つ魅力を「武器」として外の人と交流する。これだけで自分たちのいる世界が変わるということですが、本当に素敵だと思いました。

どこかに移動する、生活を変える、といった大きなことをせずとも、まずは自らがスタンスを変えて、「もっているもの・あるものを最大限に生かす」ことを通じて今いる世界を何倍にも彩らせ、「面白くする」ことができるということですよね。

もう1つは、「12年前にカトゥー村ツアーに参加した方が当時の感動を忘れられず、ベトナムで事業を立ち上げカトゥー族の方とイベントを開くまでに至った」というエピソードを聞きました。すごすぎませんか⁉ そんなにカトゥー族との出会いが「衝撃的」であり「とてつもない刺激」をくれたということですよね。その後の人生にも影響し、人を動かすほどの出逢いだったということで。

ここから思ったのは、やはり「人の持つエネルギーはすごい」ということです。1回あたりのツアーの参加人数ってそんなに多いわけではないと思うのですが、エネルギーって人数関係なく、1人でいくらでも持つことができるわけで。数人にでも出逢ってその人たちにエネルギーを感じてもらい人生を変えるほど突き動かす。そうして、突き動かされた1人が、また誰かを突き動かす…「エネルギーの循環」ということかなと思います。1人に対してエネルギーを伝播させれば、その1人が自分のエネルギーともらったエネルギーをブレンドさせて、更に他の人にエネルギーを伝播させられる。

なので、「世界をよりよくする」といった大志も形は様々ですが、何らかの形で自分も大きく貢献できるのではないかと勇気をもらいました。1人の力って微力かもしれないけど、熱量が高ければ自分のキャパ以上にエネルギーが世の中に勝手に回ってくれるというか。何かの信念をもって、行動し、人と交わることでエネルギーを最大化して誰かに伝播させる。そういうことを続けるだけで、誰かと一緒に(その場では一緒にいなくても)世の中にプラスになることをできるのではないかなと思いました。

カトゥー織の雑貨は日本ではどこでGETできるか?

ちなみに、カトゥー織の雑貨は空港やオンラインで購入可能とのこと!

▼一村一品 成田空港店
https://www.narita-airport.jp/ja/shop/shop-search/t1cb04_t0002c/

◆オンラインの一村一品で名刺入れが販売されています。https://ovop.jetro.go.jp/search?q=カトゥー族

◆Creema(クリーマ)では、種類は限られていますが、色んなものが販売!https://www.creema.jp/c/ethnicarts/item/onsale


▼Facebookでカトゥー族の様子がアップされています!



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