採用SNS広告 基本の「き!」②ターゲット編
前回の投稿でSNS広告の“クリエイティブ”は、採用したい相手の考え方なども想定した上で、自社を表すものを使って、より伝わりやすくするようにために加工し、運用を通して改善していくということをお伝えしました。
今回は、もう一つの広告配信のための必須要素、ターゲットについてご説明します。数あるSNSの中でも、今回は新卒採用という利用シーンによりマッチしたInstagramでのターゲット設定の概要と、設定の手順に注目してお伝えします!
SNS広告のターゲットとは?
まずは本題に入る前に、大前提として、ターゲットは、広告を届けたい相手のことです。そして、SNS採用広告を出す際のターゲットは、カンタンにいうと「求職者」です!
細分化すれば、
・新卒採用
・中途採用
・職種別採用
などなど色々ありますね!
大事なのは、クリエイティブを考えているとき同様、採用したい人をイメージするという事です!
採用SNS広告のターゲット設定で、よくあるお悩み
「クリエイティブは分かったけど、就職活動と関係ない人に届いても仕方ないよね~」
「どうやって広告を届けたい人に、より確実に広告配信できるの?難しいんじゃない?」
ターゲットについては、こんなお悩みをよくお聞きします。確かに「就職活動中」の「学生」で「興味ある分野」に配信が出来ないとせっかくお金をかけて配信してももったいないですよね。
そして、この期待に一番応えてくれるのが、Instagramを使った採用広告です。その理由は、採用広告のターゲットとなる若年層の利用者が多く、実名ベースによるFacebook広告配信システムを利用しているため。
TwitterやLINE、それから最近はTikTokなども大学生なども、若年層のユーザーが多いSNSです。しかし採用という利用シーンで考えた場合のターゲティングの信頼性は、実名制のfacebookの広告配信システムには及びません。また20代に関しては、Instagramの利用者がFacebookの約1.5倍なので、同じ広告配信システムを使っているのであれば、FacebookよりもInstagramの方がより、多くの若年層の求職者に届く可能性が広がるのです!
2020年3月時点で、20代のうち半数弱の615万人以上がInstagramの利用しており、前年と比べても増加傾向にあります。一方、facebookのユーザー数は410万人ほどであり、全体の利用者数は2019年以降減少傾向にあります。(主要SNSユーザー数データまとめ)
配信前に必要な手順について
ターゲットは、むやみやたらに設定をしても効果は見込まれません!まずはターゲット設定のための手順をご紹介します。
1.採用戦略から必要な配信条件を決定
2.採用戦略にあったキーワードの選定
3.シミュレーターを使い、見込まれる配信結果について確認
4. 配信、そして試行錯誤
さて、それではそれぞれの手順を細かくみていきましょう。
手順1. 採用戦略から必要な配信条件を決定
採用戦略として、SNS採用広告でどういう成果を上げていくか、目標設定します。
採用戦略といっても企業様によって色々ですし、難しいですよね。
一つのやり方として、「課題感から探る」のがおすすめです。
課題感の例
・男性(女性)の母集団を増やしていきたい!
・営業職が欲しい!
・今まで会った事できなかった層に会いたい
など
手順2. 採用戦略にあったターゲットの設定
目標設定が終わったら、その目標達成のためにどのようなターゲットに設定するべきかを考えていきます。
採用の場合、よく使用するターゲット設定の仕方は基本的には2つ!
「プロフィール登録情報」からの設定と、「興味関心」からの設定です。
(本当はもう一つ「カスタムオーディエンス」がありますが、利用頻度が低いため、まずは基本となる上記二つに絞って進めます)
【1】「プロフィール登録情報」からターゲット設定これは、SNSアカウントを作成する時に登録したプロフィール情報からのターゲット設定です。
主な設定は3つ!
⑴ 地域
⑵ 年齢
⑶ 性別
これだけです!簡単ですよね!
採用したい地域、年齢、性別。
例えば男性のみに配信設定すれば母集団形成で男性の比率を上げることもできちゃいます!
【2】「興味関心」からターゲット設定
もう一つの設定の仕方は、相手の興味関心にマッチする言葉を軸に、ターゲットの設定を行う方法です。
ところでみなさん。突然ですが、こんな経験ないでしょうか?
買いたい「洋服」などをネットで調べていると、どの広告もなんだか「洋服」にまつわるものばかり表示されるような・・・?
そう!「興味関心」のある事が広告配信システムによって把握され、「興味関心」の行動ベースで広告が配信されます。
それと同じ設定をして、「就職活動中の学生」に広告が配信されるようにします!他のターゲットの考え方としては、以下のように、職種や業界などから考える方法もあります。
◆「興味関心」でよくあるターゲット設定方法
1. 就職活動一般に関連するキーワードの例
・就職活動
・履歴書
・面接
2. 職種に関連するキーワードの例
・営業
・エンジニアリング
・マーケティング
3. 業界・業態に関連するキーワードの例
・人事
・広告会社
・中小企業
そのほかにも、以下のようなキーワードが、facebook広告のターゲティングで設定できます。
※「興味関心」で設定できるキーワードは、予め広告のシステムで用意されているもののみに限られており、どんなキーワードでも使えるという訳ではありません。実際に使いたいキーワードが使えるかどうかを、シミュレーション上で入力しながら、確認する必要があります。用意されているキーワードの中から最適なものを選んでいきましょう!
手順3. シミュレーターを使い、見込まれる配信結果を確認
さて、ターゲット設定が終わったら、次はfacebookの広告配信システムのシミュレーターを使い、どれぐらいの効果が見込めるかを調べます。期間と予算を入力し、だいたいどれぐらい人にリーチできる(=届けられる)可能性があり、どれぐらいの人にクリックされるかの予想が分かります。
例えば、「東京本社通勤圏内+新卒+男性+営業職+IT業界志望」をターゲットとした場合を考えてみましょう。具体的には、以下のようにプロフィール登録情報や、興味関心の登録をします。
この設定で二週間、5万円の予算と設定し、シミュレーションした結果が以下です。
ここで見るべきは、潜在リーチ、リーチ、リンクのクリックの3つの数字です。
潜在リーチは、広告配信対象となるユーザー数(推定値)
リーチは、その広告を1回以上見るユーザー数/日(推定値)
また、リーチとリンクのクリックは、一日あたりの推定値なので、二週間分だと14日分の人数やクリック数が見込まれます。
参考:2週間で見込めるリンクのクリック数
17〜50(クリック/日)× 14(日)=238〜700(クリック/14日)
そこで、2週間分の広告配信の成果を考えると、以下のようになります。
2週間で12万人~35万人に広告が届く可能性があり、238~700クリックが見込まれるいうことを、事前に知ることができるのです!
もちろん、ほぼ同じ条件でも、地域などの条件が違えば、この数字も変わってきます。特にこの例では、東京都内という若年層が比較的多い地域を想定しているため、ここまでのリーチとクリック数が見込めますが、対象となる若年層が少ない地域では、ここまでの数字は望めないかもしれません。
しかし、このシミュレーションの段階で大切なのは、どれくらいの数が見込めるかを確認できること、そしてその見込みの数を見ながら、配信前に改善が可能と言う点です。
また、このシミュレーションは最近非常に優秀になってきていて、このシミュレーション範囲からは外れることは殆どなくなってきています。そのため、シミュレーションを利用して、極端な外れ値を除くこともできますので、ご安心ください!
手順4: 配信、そして試行錯誤
ターゲットの詳細設定後は、実際に配信し、並行してデータを取ります。
このリアルタイムに生の反応のデータをとれる点も、実は二つの点で意味があります。
一つ目は、広告自体の改善にタイムリーに役立てられるという点。より「届く広告」作りのためのヒントは、データに隠れています。定期的に振り返り、ヒントを活かし改善し続けられること、これがSNS広告の醍醐味です。
二つ目は、採用活動自体の改善に役立つヒントが得られるという点です。自社の広告に反応する学生の興味関心を、間接的に発見できることもあるかもしれません。例えば同じIT系の営業職を募集するとしても、「営業」というキーワードよりも「セールスエンジニア」という言葉により良い反応を示している場合、同じ業務内容であっても、営業よりもセールスエンジニアとしての募集とした方が、接触数が増えるのでは、という仮説が立てられたりします。
思ったよりクリックがされない・・・なんてこともありますが、ストークスは、オリジナルの採用ノウハウと広告ノウハウを用いてシミュレーションの平均を上回る配信成果を創出しています。
また、広告の成果は、クリックされて終わりという訳ではありません。採用であれば、イベントへの誘導やエントリーに繋げることが最終目的。この詳細に関しては、また次回コストの話と合わせてお伝えします。
まとめ
最後に、今回の内容をおさらいします!
採用したい人をしっかりイメージ!
↓
ターゲット設定を2つする!
・「プロフィール登録情報」
・「興味関心」
↓
設定した結果をシミュレーション!
そして配信、振り返り、改善!
でした!
次の投稿では、コストについてお話をします!
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