最初に立場と考えを明示しておくと 能登半島にたくさんの支援が必要、たくさんのボランティアさんも必要、と考えています。 しかし今回の甚大な被害と報道に、モヤッともするのでここにまとめます。 被災地への支援がまだまだ必要能登半島の状況を簡単に箇条書きすると ・復旧はまだ始まったばかりで、倒壊した家屋は基本的にそのまま ・発災直後の道路状況からは少しずつ改善、かなり道は通りやすくなってきた ・1月から風景がそのままな場所は多い ・水道復旧率が上がっている。しかし、宅内漏水は自力
ボランティアでどこまで被災地をささえるべきなのか いろいろなことを考えながら能登半島地震の対応を続けてきました。 そんな中での能登豪雨。 「心が折れた」とみなさん口々におっしゃる中で、できるだけ気持ちのサポートをと走り回っています。 今の水害対応も、地震対応も、本当にこのままボランティア対応ですませて良いのかという場面があります。 今夏の山形豪雨など、行政が本来の制度をうまく活用しているケースもあります。 本来の国の災害復旧制度がもっと活用されたらいいのに。 そして、国と
私たちが預かっているニーズは大体、10〜20件くらいです。 毎日少しずつ対応していますが、全体のニーズボリュームは変わりません。 公費解体にともなって家の片付けが必要になったり、家財の搬出が必要になったりと、いろいろなケースで新たに相談があります。 今回の石川県での公費解体は、ブロック塀が対象外です。公費解体後に残されたブロック塀ニーズが増えるのかも、と見ています。 一方、台風による豪雨で被害が発生した山形県などへの対応に、能登半島で活動している支援団体が動いています。 地
「扇風機の風が来て、冷たいビールを飲んだら涙がでてきた」 と話すおじちゃん 金沢のみなし仮設に入居していたが、地域にできた建設型仮設住宅への移動を希望されています。 しかし、簡単に入居は決まらず順番待ち。 仕事が始まってしまったので、解体を決めた家で生活を始めています。 最初に解体を決めた時に、電気は切ってしまったそう。 再度通電するのが難しいらしく、電気と水が使えないままの生活です。 そんな生活状況が判明したので、一緒に活動する仲間がポータブル電源やひんやりマットなどを
はじめに 今回の文章は、能登出身の方や能登を愛する方には、少しつらい内容かもしれません。 でも真面目に能登半島の今後を考えていくなら、避けては通れない道でもあると思っています。 それは、人口減少と集落のゆくえについて 沖縄県ですら、実は2022年には自然増減数(出生数から死者数を引く数)がマイナスになりました。全国で少子高齢が進んでいて、この傾向が変わるきざしはありません。 働ける世代がどんどん少なくなってきて、ケアが必要な高齢世帯は変わらず多いままです。 全国の傾向がさ
各地で仮設住宅の建設が進み、入居も進んでいます。 避難所も閉鎖されたり、そのめどがたったりしてきました。 仮設住宅へ入居される方が増えてはいるのですが、仮設団地にお邪魔すると、まだ空室らしき部屋も目につきます。 仮設住宅にあたったとしても、引っ越しまでの準備に時間がかかるのです。 1月に申し込んだが二次避難先で賃貸を契約した、 申込みから時から状況が変わってしまた、という話も。 自宅へのライフラインや道路状況が整うタイミングによって、仮設入居を迷っている方もいらっしゃいまし
地震発生から丸2ヵ月。 大半のエリアで電気の復旧が進み、一部の地域で水道が戻ってきました。 「数日前にようやく水が戻った」 「飲水が出るようになったから金沢から家族を連れてきた」 「電気や水が戻ってきた時、やっぱりホッとした」 「水が使えるようになったけど給湯器が駄目だからまだお風呂は先になりそう」 「あったかい水でお皿洗えるなんて幸せって思った」 こうした水道が出たという報告がちらほら聞こえます。 水が出たことで、地震前の生活に近い状態に戻れる世帯も多くありますが、水が
この度の地震で犠牲になられた方へ心よりお悔やみ申し上げます。また、一日も早く行方不明の方が家族の元へ帰られるように、そして先の見えない避難生活を送られる方たちが、少しでも早く安心できるようにと願います。 元日に能登半島をおそった地震は、阪神淡路大震災の3倍近いエネルギーだったとも言われています。それだけ大きな被害が能登半島全体におよびました。 そのエネルギーによる被害もさることながら、今回の被害の特徴は、半島の先が揺れたこと。 半島という地形上、支援を届けるには一方から進
静岡 災害を受けて建物を解体するので、まだ使えるもので必要なものがあればぜひ引き取ってもらいたい、という話を聞いた2月頭。土砂崩れの被害が大きかった油山地区の一番上流の旅館さんからでした。 旅館なので、布団やテレビ・小型冷蔵庫などがいくつもありました。社協さんなどを通じて困窮者支援などをされている部署におつなぎしました。 こうした活動がある時は、ふらっとで相談すると、まめっ隊や登録のボランティアさんなどが参加してくれる流れができてきました。どんな技術ニーズにも対応できま
新年一番最初のイベントは、葵区で借りている拠点でのお餅つきでした。 土砂崩れなどの被害が大きかった葵区油山地区。災害発生後すぐからお手伝いで関わったご縁で、油山地区の2カ所で宿泊拠点として場所を借りていました。 その後、はままつna net経由のご縁から、油山地区の被災した家を借りることになりました。 年末からそのお宅の壁や床をはがして応急的に作りながら、宿泊拠点としています。被災した家を借りて拠点とするのは、長野・人吉に続いて3回目です。 今回の拠点整備には3つの目的
12月18日、静岡市清水区天王に「みんなの居場所ふらっと」がオープンしました。災害ボランティアの活動拠点にくわえて、地域の住民さんが集まる場所を目指します。被災地域の住民も支援者もふらっと立ち寄れる場を目標に、スタートしました。 ふらっとオープン日は、清水区ボランティアセンターの移転タイミングをこちらが意識したことも影響しています。被災地域の公園を借りて運営されていた、災害ボランティアセンターが、被災件数が多いエリアからすこし離れた駅前に移転したのが11月末。 ふらっとが
静岡市清水区と葵区にて、技術ニーズの活動調整や災害ボランティアセンターの運営サポートなどをしています。 災害発生から2ヵ月がたち、街中からは分かりやすい災害の跡(災害廃棄物の山や土砂の山など)は、少しずつなくなってきています。 そして浸水した家の中も、片付けと掃除が進み、水害があったとは分からないくらいにきれいになっている家も少なくありません。 これだけキレイになったから、壁とか床とか見えないところをやるのは気が向かない、という声もいくつか聞きました。冬の間に暖房で部屋
静岡市葵区 土砂崩れのあった地域が多いのが葵区です。SeedsOfHopeなどの支援団体と連携し、葵区の山間部から近い地域を中心に土砂撤去ニーズの活動をサポートしました。 山間部は現場調査に行くにも時間がかかり、状況把握に時間がかかりました。 崩れた場所までの入口が狭かったり、土砂搬出のルートを確保しづらい場所などもあり、ひのきしん隊など人力でのサポートも組み合わせながら現場対応を進めてくれました。 10月中頃からは、DRT系の重機支援チームも葵区入り。各地に点在する土砂
台風15号の影響により各地で被害が発生。特に被害が集中している静岡県のNPOから要請があり緊急支援を開始しました。 被害の特徴点在 静岡県内の約半分にあたる15市町村に被害が出ています。各地で河川に沿った地域の浸水被害や、山間部や沢沿いで土砂崩れが多数発生、それが県内各地に点在しています。 災害発生の9月23日から時間がたつにつれて、あちこちの被害が明らかになってきています。しかし、10月15日現在も、被害の全容がつかめているとは言えません。 被害が点在、それだけで支
新潟県の緊急支援を8月から続けて実施しました。 村上市の技術ニーズ調整 村上市災害ボランティアセンターに寄せられた技術ニーズをNPOで対応しました。現地調査、団体への対応振り分け、住民さんとの連絡やボラセンとの連携を結で担当しました。 災害ボランティアセンター開設当初は、技術支援があること、その必要性などの認知が低く、ニーズが上がりにくい状況にありましたが、支援団体が家屋対応をする様子を現地で見て、近隣からニーズが少しづつ上がってくるようになりました。 浸水被害があった
8月3日の豪雨により、北陸〜東北地方の各地で被害が発生しました。 信頼できる支援団体と情報交換やメディア、ネットでの情報収集を開始、連携しているJVOADと協議し調査のため九州を出発しました。 8月5日に石川県小松市、6日に新潟県関川村と村上市の現地をまわりながら被害状況を調査。 現地からの依頼を受けて、新潟県内での活動を開始しました。 被害 村上市では、市内複数箇所で土砂災害が発生。その規模もさまざまです。重機など技術系支援団体による活動が進んでいます。 一番甚大な