EU圏内の航空会社の欠航により、EU261を申請した話
2024年1月に乗る予定だったスペインからロンドンに向かうイベリア航空便が、現地ストライキの影響によって欠航。ワンワールドの特典航空券による発券だったため、日本までの航空券を全部キャンセルすることになり、再度日本までのルートを取り直しました。
また、今回のストは、現地の空港のハンドリングそのもののストのため、スペイン国内の空港は正常に機能しないことが分かったので、スペインからフランスに移動して、そこから日本に戻る航空券を発券することに。(陸路でスペインからフランスに移動して、そこからロンドンへ。総移動時間約14時間。本当に大変でした…)
なんとか無事にチケットを取り直して、日本に帰国できたのですが、欠航の補償についての申請をそのままにしていました。今月にはいって補償の申請をしたところ、すぐに航空会社より連絡が返って来て、補償額いっぱいまで返金していただけることになりました。(スペインの航空会社なので、もっと遅いかと思ったのですが、迅速な連絡でびっくりしました。)
EU圏内の航空会社には、EU261という法律が適用されていて、欠航や遅延があった場合には、その程度や飛行距離に応じて、補償されることになっています。
EU261航空遅延・キャンセル補償金の
対象となる航空便
EU内を出発しEU内に到着するすべてのフライト
EU内を出発しEU外に向かうすべてのフライト
EU外を出発しEU内に向かう、ヨーロッパを拠点とする航空会社のフライト
※EU非加盟国のイギリス・アイスランド・リヒテンシュタイン・ノルウェー・スイスも対象となります。
(参照: https://www.eu261.jp/outline )
※EU非加盟国のイギリス・アイスランド・リヒテンシュタイン・ノルウェー・スイスも対象となります。
イベリア航空の問い合わせフォームから連絡したところ、航空会社からは、
申請に必要なもの
①代替にかかった交通手段や宿泊施設の証明と領収書
(バスチケットの写し、航空券の写し、切符の写し、予約サイトの写しと金額がわかるものの写しなど)
②身分証明書(パスポート)
③返金先の口座(私の場合は、口座情報登録のためのエクセルファイルが送られてきたので、そこに内容を埋める形で返信。)
を求められました。
①については、今回の欠航によって、私はどのようなルートで目的地へ向かったのか、ということを、わかりやすく理解してもらうために、ルートごとに、チケットの写しと領収書を貼り付けて提出しました。
(この作業が一番面倒だった…振替が決定したとわかったら、電子チケットと紙媒体でもらったチケットを1つのフォルダにまとめておくことをおすすめします。)
また、今回はイベリア航空の便の欠航によって、すべての旅程を再発券を余儀なくされたので、合わせて日本までの飛行機の再発券費用もまとめて提出しました。
補償額
(A)1500km以内のフライトの場合は€250。
(B)1500kmを超える欧州内のフライト、および1500km~3500kmの間の他のすべてのフライトの場合は€400。
(C)3500km以上のフライトの場合は€600。
今回の場合、イベリア航空便の欠航ということで、(B)の適用(ただ、ワンチャン(C)の適用も)と思っていたのですが、(C)のケースとして補償してただけることになりました(感謝)
欠航した場合、欠航によってかかった費用はすべて提出することをおすすめします。
ちなみに、補償の申請可能期間は、2~5年となっているのですが、航空会社や国によってもまちまちであること、時間がたてばたつほど、遅延や欠航の確認が困難になるということで、半年以内には申請したほうが良いとのことです。
追記:
友人情報です。
遅延の場合、3時間以上の遅延が発生したら、補償の申請をできるそうです。
また、航空会社によっては対応が遅い場合もあるので、その場合は補償金請求代行業者を利用すると、手数料はかかるものの、ちゃんと補償金を支払ってくれるそうです。
参考資料:
航空業界の混乱に巻き込まれて15万円もらえた話。欧州への旅行者は知らなきゃ損!? https://wpb.shueisha.co.jp/news/lifestyle/2023/09/01/120528/ #週プレ
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