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古今東西 コインの世界へのご招待

こんにちは!インターンの沓掛里美です。
JVCでは、皆様から未使用切手や書き損じハガキ、壊れたジュエリーなどをお送りいただき、換金して活動資金として大切に役立てています。

私たちが集めているものの一つに、古銭や外貨などがあります。
その中には、古くて珍しいものやデザインが面白いもの、装飾が細かくて美しいものなど、興味深いコインがたくさんあります!
今回の記事では、そういったものの一部をご紹介します。


時世を映す古銭

まずは、第二次世界大戦前後に発行されたものや、EU加盟国でのユーロ導入に伴い廃止されたものなど、古いお金をご紹介します。

こちらは日本の50銭硬貨です。「銭」の単位は1953年末をもって使えなくなったそうなので、70年も前に流通していた通貨だということになります。

昭和23年(1948年)発行の50銭硬貨

次は、満洲国が帝政に移行してから崩壊するまでの期間に流通していた通貨。康徳7年(1940年)発行のものです。歴史の授業で習った、旧大日本帝国の傀儡(かいらい)政権・満洲は実在していたのだと実感しました。

満洲国の通貨

こちらはドイツマルクです。1948年に当時の西ドイツで使われ始め、東西ドイツの統一後もユーロ導入前の1998年末まで流通しました。左下の硬貨は1971年発行のものなので、東西分断時代に流通していたお金ということになります。右下のものは1993年発行なので、使われたのは東西統一後のことです。

上から時計回りに10ペニヒ、2マルク、1マルク硬貨(100ペニヒ=1マルク)

1993年発行のスロヴァキアの硬貨です。この年にチェコとスロヴァキアは分離しました。それに伴い発行された独自の通貨がこちらで、単位はコルナと言います。

1ハリエルから10コルナ(100ハリエル=1コルナ)まで、7種類の硬貨の表面がこのデザイン

こちらは、ユーロ導入前のギリシャの通貨で「ドラクマ」というそうです。古代にも同じ名前の通貨が流通していたとのこと。ギリシャの歴史の長さと、それに対するギリシャの人たちの思い入れの強さを感じます。

1984年発行の5ドラクマ硬貨

なかなか出会えない外貨

次に、日常生活では関わる機会が多くないかもしれない国のコインを3つご紹介します。

まずはこの鷲のデザインが入ったコイン。どこの国のものなのか私も分からないのですが、下の方にアラビア文字が書かれています。

アラブ圏のものと思われる、ずっしりとした銀色の硬貨

続いて、この金色に輝いているのはルーマニアのコイン。ルーマニアは、EUに加盟しても独自の通貨を使い続けている国の一つです。単位はレウと言いいます。

50レイ(レウの複数形)硬貨の裏面

こちらはニューカレドニアで使われている、パシフィックフランという通貨のコインです。描かれている鳥の種類は分かりませんが、ニューカレドニアを代表する鳥「カグー」かもしれません。

5フラン硬貨。軽くて大きい

多彩なデザイン

最後に、デザインが特徴的なコインをご紹介します。

こちらは、2001年に発行されたイギリスの2ポンド硬貨の裏面。何重にも円が重なり、それぞれの層の中に菱形や丸が連なった模様が描かれています。とても優美なデザインです。

銀色の部分のデザインからは、植物のような生命力も感じられます

こちらでは、形状が面白いコインを集めてみました。
上のものは、1982年に発行されたイギリスの50ペンス硬貨。100ペンスが1ポンドに相当します。
右下のものはヨルダンのお金。ヨルダンの通貨はディナールと言いますが、これは10ピアストル(100ピアストル=1ディナール)硬貨の裏面です。
左下のものは香港ドルの2ドル硬貨で、縁が波型をしています。
50ペンス硬貨と10ピアストル硬貨はどちらも七角形をしています。とても珍しく思えますが、海外に目を転じれば案外よくある形なのかもしれません。

それぞれ色味も違って見えます

コインの持つ力

いかがでしたか?珍しいコインを見ていると、歴史の厚みや、まだ見たことのない世界の広さを実感します。

ですがこれらの持つ力は、手に取る人の想像力を引き出してくれるだけにとどまりません。
皆さまの元からJVCに集まった外国通貨は、専門業者に買い取られコレクターの方々の元へ旅立っていくと同時に、JVCには活動のための大切な資金をもたらしてくれます。

この記事でご紹介したような珍しいものでなくても、もちろん構いません。少額・少量でも構いません。「少しでも社会を良くしたい」という皆様のお気持ちそのものが、大変嬉しいですし励みになっているのです。
古いお金や貴金属、腕時計、未使用切手など、みなさまのご自宅に眠っているご不用品を、ぜひJVCに託していただけますと幸いです。

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